パーティクルセンサーについての概要、用途、原理などをご説明します。また、パーティクルセンサーのメーカー4社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。パーティクルセンサー関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:神栄テクノロジー株式会社、2位:オムロン株式会社、3位:リオンテック株式会社となっています。
パーティクルセンサーは、一定時間吸い込んだ空気中の微粒子の数をカウントする装置です。
主にクリーンルームで用いられています。
似た装置にパーティクルカウンターがあり、用途はほぼ同じです。
パーティクルセンサーは連続して計測が可能で、パーティクルカウンターは連続測定が可能でないものもあります。
パーティクルカウンターのほうがパーティクルセンサーよりも計測が精度よく、装置のサイズが大きい傾向があり、空気中だけでなく液中で使用できるモデルがあります。
高性能な機種では、0.1㎛以上の微粒子の計測が可能です。
パーティクルセンサーはクリーンルーム内に設置して、清浄度のモニタリングに使用されています。
自動車塗装工程における清浄度の監視や、半導体製造工場でのクリーンルームの管理等に利用されています。
パーティクルセンサーの用途は広がっていて、人体への影響が懸念されているPM2.5を測定する車載用のパーティクルセンサーもあります。
超小型のタイプでかなり小さい機種が人気の傾向があり、場所を取らずに済むようDINレールに設置できたり、壁掛けできる機種もあります。
パーティクルセンサーの原理は大きく分けて光散乱方式か、光遮蔽方式があります。
両方とも空気を吸い込むためのポンプを内蔵しており、一定速度で連続した測定を行います。
光散乱方式のパーティクルセンサーでは、レーザーが空気中の微粒子に当たって光が散乱する様子をフォトダイオードで検出し、電気信号に変換します。
光の散乱による電気信号の回数と強さの違いで微粒子の大きさと個数をカウントすることができます。
光遮蔽方式のパーティクルセンサーでは常に光をダイオードに照射し、空気中の微粒子が光を通過する際に弱まった分を電気信号で検出することで、微粒子の大きさと個数をカウントしています。
パーティクルセンサーは精度によってかなりデリケートなので、光散乱、光遮蔽方式に共通して、クリーンルームの清浄度に対してパーティクルセンサーの測定精度が高すぎてしまうと測定誤差が大きくなってしまいます。
よって、適切な測定範囲の機種を選択する必要があります。
参考文献
https://www.fa.omron.co.jp/products/family/2067/
https://www.rion.co.jp/product/particle/about/about_1.html
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パーティクルセンサーのカタログ一覧はこちら企業
神栄テクノロジー株式会社 株式会社マツシマメジャテック*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト4
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 神栄テクノロジー株式会社 | 39.1% |
2 | オムロン株式会社 | 35.6% |
3 | リオンテック株式会社 | 16.1% |
4 | シーズシー株式会社 | 9.2% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月のパーティクルセンサーページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されているパーティクルセンサーが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
神栄テクノロジー株式会社のエアロゾルセンサ・パーティクルセンサは産業用にクリーンルームで使用できるよう開発されたものです。
パーティクル自体をカウントするのではなく、光散乱の原理を利用した独自のカウントシステムを採用しています。
シンプルな操作性、表示により、清浄度管理をより簡便にし、見える化を実現し、清浄度管理に必要な0.3μm以上の粒子だけでなく、数μm以上の粒子数管理により、工程での粒子付着による品質不具合発生を抑制します。
モニタリング機能を必要とする場合、パーティクルセンシングモニター『AES-FPシリーズ』を、制御システムへの組み込み及び、より多くの場所を計測する場合、センサ単体としてパーティクルセンサユニット『AES-FPS』の使用が可能です。
モニターは警報出力、Ethernet、電圧出力、Wi-Fiから選択可能、パーティクルセンサユニットは、RS485で通信可能です。
空気清浄度管理を必要とする製造工程や作業環境での汚染度の見える化に役立つ、低コスト且つ小型で、多点計測に適した産業用モニターです。
リオンテック株式会社の液中パーティクルセンサKS-19Fは、光源に半導体レーザ励起固体レーザを用いたパーティクルセンサです。
世界最小粒径レベルの0.03μm以上の粒子の検出が可能なモデルで、価格は高いですが機能は世界最高レベルです。
定格流量は10ml/minで、酸化力が非常に強いフッ化水素酸にも耐性がある仕様なので、幅広い薬液に使用できます。
粒径の区分は1~10段階として、自分で設定することができます。
リオンテック株式会社の液中パーティクルセンサKS-42Aは、光源は半導体レーザーを使用しており、0.1μm以上の粒子の検出が可能で信頼性が高く比較的安価なモデルです。
計数効率が高いので少ないサンプル量で測定が可能で、定格流量は10ml/minです。
センサーが内蔵されているため、本体の内部で液漏れが発生したときに警報が出る仕組みになっています。
粒径の区分は0.1μmから0.5μm以上まで、0.1μm単位で5段階に設定されています。
リオンテック株式会社の液中パーティクルセンサKS-41A(フォトレジスト溶液対応)は、最小粒径0.15μmから測定ができます。
SOG液や、フォトレジスト溶液など通常の仕様では使用できない溶液についても測定が可能なモデルです。
センサーが内蔵されていますので、内部で液漏れが発生した時には警報が出る仕組みです。
定格流量は10mL/minで、出荷時の粒径区分は40.15μm、0.2μm、0.3μm、0.5μm以上の4段階に設定されています。
リオンテック株式会社の液中パーティクルセンサKS-41Bは、半導体励起固体レーザを搭載することでさらに小さな粒子の検出を可能にし、半導体業界のニーズに対応したモデルです。
0.1μm以上の粒径の粒子について検出が可能で、さらに純水の場合には0.07μm以上から検出ができます。
フォトレジスト溶液やSOG液等通常の仕様では使用できない溶液についても測定が可能です。
定格試料流量は5mL/minとなっています。
リオンテック株式会社の液中パーティクルセンサKS-18FXは、半導体励起固体レーザを搭載することでさらに小さな粒子の検出を可能にしたモデルです。
世界最高レベルの0.04μm以上の粒径の粒子について高感度に測定することができます。
粒径設定範囲は0.04μm~0.15μm以上で、あまり大きな粒子については設定ができませんので、高感度に小さな粒子を測定することに適しています。
定格試料流量は10mL/minとなっています。
リオンテック株式会社の液中パーティクルセンサKS-42AFは半導体レーザにより最小0.1μmの粒子の検出が可能で、信頼性が高いモデルです。
内部にセンサーを搭載していますので、液漏れが発生したときには警報が出るようになっています。
計数効率が高いので、少ないサンプル量で高感度な測定が可能です。
粒径区分は5段階で、0.1μmから、0.5μm以上となっており、定格流量は10mL/minで、重量は約4kgです。
オムロン株式会社のZN-PD-Sは、手のひらに乗るサイズの超小型なパーティクルセンサなので、壁にかけることができ、狭い場所の環境モニターにも適しています。
大吸引ファンがついていますので、外付けポンプは必要ありません。
高度な計測技術によって、計測器なみの精度となっています。
微粒子計測タイプと粗粒子計測タイプがあるので、環境や用途に応じて選定し、微粒子計測定タイプでは、クラス1000以上のクリーンルーム等での使用が推奨されています。
オムロン株式会社のZN-PDは、高性能なファンで外気を吸引し0.3μm以上の粒子の長時間常時測定が可能なことに加えて、センシング部に画面がついているため、現状のクリーン度が一目でわかるモデルです。
詳細な数値についてはアンプ部で確認することができます。
別売りのインターフェースとPCを併用することでパーティクル量のデータを詳細に、リアルタイムで分析することができます。
DINレールに取り付けることができ、インラインでの清浄度管理に適しています。
アズワンでチェック
ミスミでチェック