Dサブコネクタについての概要、用途、原理などをご説明します。また、Dサブコネクタのメーカー50社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。Dサブコネクタ関連企業の2023年3月注目ランキングは1位:オムロン株式会社、2位:第一電子工業株式会社、3位:ハーティング株式会社となっています。
Dサブコネクタは、コンピュータと周辺機器とを接続するためのコネクタの規格の一つです。
Dサブコネクタは外部の電磁波の干渉を抑えるためのシールド部分がアルファベットのDの形状をしていることが名称の由来です。ピン (信号線の数) の数やサイズの異なるものが非常にバリエーションに富んでおり、20種類以上のラインナップがあります。これらの種類の名称はピンのサイズと数で表記されます。
Dサブコネクタは、非常に古い規格でかつては広く使われていた規格でした。現在ではその役目をUSBに取って代わられたものの、ディスプレイなどの映像出力ではまだまだ現役で使用されています。Dサブコネクタはピン数により使用用途が異なるため、種類別に解説します。
Dサブ9ピンコネクタは、主にRS-232CやRS422などのシリアル通信用に使われています。また、ゲーム機のATARI仕様でも採用され、NECのパソコンなどにより普及したコネクタです。他にも、SCSI-3規格のファイバチャネルでも採用されています。
Dサブ15ピンコネクタは、PC/AT互換機でモニタと接続するケーブルに採用されています。一般的にVGA (英: Video Graphics Array) 端子と呼ばれるものがDサブ15ピンです。15ピン以外のDサブコネクタは端子配列が2列に対して、5本のピンが3列に並んだ配列となっています。
現在ではHDMIやDVI、DisplayPortなどのデジタル接続が主流です。しかし、Dサブコネクタは汎用性が非常に高いため未だに使用されています。
Dサブ25ピンコネクタは、シリアル通信RS-232CのインターフェースやマッキントッシュのSCSI、PC/AT互換機のプリンター端子などに使用されています。RS-232Cの規格では25ピンのコネクタサイズが大きいという理由から、現在では9ピンが採用されることが多くなりました。ただし、機器によっては今でも25ピンが使用されています。
Dサブ37ピンの主な使用用途は、業務用デジタル音声信号伝送規格のAES/EBUやアイシーエムのSCSI機器です。他のDサブコネクタと比較すると、日本国内ではあまり普及していません。また、信号線が多く取れることから、FA機器の装置間での通信にも使用されることがあります。
Dサブコネクタは、コンタクトとハウジングという基本構造に、フード (シェル) とアイレットという部品で構成されています。コンタクトは、端子やターミナルとも呼ばれ、電気を導通させるための金属の部分を指します。ハウジングは、コンタクトが組み込まれる部分で、絶縁体でできています。
Dサブコネクタは、コンタクトとハウジングをフード (シェル) と呼ばれるケースに収納し、アイレットと呼ばれる留め具で固定しています。Dサブコネクタはプラグ側とソケット側 (それぞれオス・メス) がありますが、どちらもこれらの構造は共通しています。また、金属製のシェルは電磁派を遮蔽する機能も備えているため、電磁妨害 (EMI) 対策部品としても有用です。
Dサブコネクタはアイレットをネジによって固定します。Dサブコネクタを固定するネジには下記のような種類があるので、プラグ側とソケット側で合わせなければなりません。
Dサブコネクタは、用途によってコンタクトの数 (ピンの数) が異なります。最も有名なのは15ピンのDE-15で、日常で最も目にするものです。他にも産業機械などとの接続でよく使われているRS-232Cでは、9ピンまたは25ピンのDE-9やDB-25が採用されています。ただし、25ピンは大きいという理由からPCではほとんどの場合9ピンが採用されています。
Dサブコネクタでは、一本のコンタクトごとに信号の種類が振り分けられています。例えばVGA出力の際は、一番のコネクタが赤を、二番が緑、三番が青の映像出力というように各コンタクトで役割が決まっています。
参考文献
https://www.omron.co.jp/ecb/product-info/
https://pinouts.ru/Video/VGAVesaDdc_pinout.shtml
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Dサブコネクタのカタログ一覧はこちら企業
GREENCONN*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年3月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | オムロン株式会社 |
7.5%
|
2 | 第一電子工業株式会社 |
6.5%
|
3 | ハーティング株式会社 |
6.0%
|
4 | スリーエムジャパン株式会社 |
5.5%
|
5 | 日本圧着端子製造株式会社 |
5.5%
|
6 | 日本モレックス合同会社 |
5.0%
|
7 | ウルトエレクトロニクスジャパン株式会社 |
4.0%
|
8 | 株式会社コスモ電子 |
4.0%
|
9 | タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 |
3.5%
|
10 | 株式会社アイティティキャノン |
3.0%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年3月のDサブコネクタページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
DSBシリーズは、USBType-C規格に準拠しているため逆挿しが可能な小型の高速伝送コネクタです。
10Gbpsの高速伝送に対応していることの他、挿抜耐久10,000回であること、オフセット量(基板実装面から嵌合中心間の高さ)の異なる5種類の製品をラインナップしていること、パドルカードの保護カバーを容易かつ確実に固定が可能なことが特徴です。
スマートフォン・タブレット・PC ・FA機器・その他マルチメディア機器に最適です。
COMBO-Dコネクタは、通常のD-subコネクタに信号コンタクトと同時に同軸コンタクト、高電流コンタクト、高電圧コンタクトを使用できるDサブコネクタです。
サイズ8のコンタクトを1本〜8本までのアレンジメントが可能であることの他、結線を圧着、半田の他に基板取り付けすることも可能なこと、豊富なアクセサリにも対応していることが特徴です。
通信機器、通信設備、、計測器、コンピュータ、飛翔体に最適です。
Dsub-MEシリーズは、感電防止機能付きのD-subコネクタです。
ピンコンタクト先端に樹脂の絶縁体を付けることによって感電防止構造を実現していることの他、先端インシュレータ押し当て強度が10N以下であること、同社のDsubシリーズのピンコンタクトタイプと同形状であり有効接触長も同じであること、Dsubシリーズのソケットコンタクトタイプとの互換性有ることが特徴です。
医療機器向けとして最適です。
Micro-D小型高密度角形コネクタは、MIL-DTL-83513に認定された高性能なコネクタです。
8種類のシェルサイズがあるため先端技術に要求される小型、軽量、高信頼性を満足できる他、ソケットコンタクトとの接触を一段と緊密にするとともに、衝撃、振動、温度変化に対して抜群の耐久性と信頼性を発揮していること、嵌合時における密閉性をより確実なものとしていることが特徴です。
厳しい環境下での使用に最適です。
MDBシリーズ IP67防水D-Subコネクタは、防水・防塵性能を備えているD-Subコネクタです。
角形であることの他、シリコーンゴムガスケットやOリングを使用することで、単体防水のみならず嵌合時防水という優れたシール性能であること、コンパクトな形状であることから省スペース化に貢献できること、使用温度範囲は-40℃~+105℃であることが特徴です。
防衛用途から工作機械などの産業用途までの過酷な環境下での使用に最適です。
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