全てのカテゴリ
閲覧履歴
無線LANについての概要、用途、原理などをご説明します。また、無線LANのメーカー51社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。無線LAN関連企業の2024年11月注目ランキングは1位:株式会社ケーメックスONE、2位:株式会社フルノシステムズ、3位:オムロン株式会社となっています。
監修:株式会社ケーメックスONE
無線LAN (英: Local Area Network) とは、複数のコンピュータやモバイルデバイスをローカルネットワーク (LAN) 上で無線接続する技術のことです。
有線LANと同様にデータを「パケット」という小さなデータに分割して送受信します。ケーブルが不要で電波を利用して通信を行う点が有線LANと異なります。
無線LAN の用途には、以下のようなものが挙げられます。
家庭やオフィスなどで、有線での接続が困難な場合や、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを使用する場合に利用されます。
建物間やLAN ケーブルの敷設が難しい場所でのLAN 通信環境を構築する際に使用されます。
電車や車など、移動する物体と地上側を無線で接続することで、必要な情報の収集や指令・指示などをかけられるシステムが構築できます。
公共施設や商業施設、公園などで提供される公衆無線LAN を利用し、外出先でもインターネットに接続したり、メールを閲覧したりできるようになります。
無線LANは、802.11 で規定されている2.4GHz や5GHz の周波数帯域を使用して通信を行います。無線LANチップセットが送信したデータはアンテナにより電波を増幅することで長距離無線通信を行っていますが、何もせずに電波としてデータを送信してしまうと誰にでも受信可能でセキュリティのない危険な通信方式となってしまいます。
これを避けるために送信データは、信号送信時に変調された後にアンテナから発信され電波として伝搬されます。こうして送信されたデータは受信機側で受信後に復調されることで傍受されにくいセキュアなデータ通信を実現しています。周囲の雑音や干渉によって影響を受けることがあるため、特に無線通信においてはエラー訂正符号などの誤り訂正技術を利用して、誤りを検出・訂正する必要があります。
また、無線LAN の通信方式には、その形態により「アドホックモード」や「インフラストラクチャモード」などがあります。アドホックモードでは、複数のデバイスで直接通信できます。インフラストラクチャモードでは、アクセスポイントを介して、複数のデバイスと通信することが可能になります。
図1. 無線LANの種類
無線LANは、米国電気電子学会のIEEE802.11 規格によって定義されており、異なる周波数帯を利用した複数の方式があります。代表的な方式には、2.4GHz 帯を利用するIEEE802.11b/g/n/ax や、5GHz 帯を利用するIEEE802.11a/j/n/ac/ax などが挙げられます。 (n/ax は2.4GHz 帯と5GHz 帯両方に対応) 。
2.4GHz 帯は障害物に強く屋外でも利用できますが、一般的に使用されている周波数帯のため、電波干渉源が多いというデメリットがあります。一方、5GHz帯は電波干渉源は少ないですが、高周波のため障害物に弱く同帯域の航空気象レーダーや航空管制レーダーを優先するDFS (英: Dynamic Frequency Selection) 機能により、通信を一時停止しなければならない場合があります。
産業用途の無線LANは商用とは異なり、高度な信頼性、堅牢性を求められるため、製品選びには注意が必要です。無線周波数の干渉に強い、大容量のデータ転送が可能な製品が必要となることもあります。産業用無線LAN を選ぶ際は、以下のポイントをチェックすることが大切です。
工場や倉庫などの環境では、機器が振動や衝撃などの影響を受けるリスクがあるため、堅牢な無線LAN 機器を選ぶことが重要です。
産業用の環境では、機器の故障や電波の干渉が発生することがあるため、高い信頼性を持つ無線LAN 機器を選ぶ必要があります。
工場などの現場では、大量の送受信データが発生することがあります。そのため、環境に合わせて高速で大容量のデータ転送が可能なスペックを持つ無線LAN 機器を選びましょう。
様々な条件をクリアし、無線環境を構築したとしても同じ無線機が入手できなければ再度一から現場の状況に合わせたセッティングが必要になります。長期間安定したシステムを構築する場合は、長期供給の可能な産業用無線LAN 機器を選びましょう。
無線LAN 機器が故障した場合、修理に時間がかかることがあります。しかし製造現場などでは、生産ラインがストップし、大きな損失を被る可能性があるため、トラブルが発生してもすぐに復旧できるように、メンテナンス性が高く、交換や修理が簡単に行える無線LAN機器を選ぶことが重要です。
使用環境によっては、工場や倉庫の広範囲にわたって無線LANを構築する必要があります。そのため、拡張性が高く、柔軟かつ臨機応変にネットワークを拡張できるような無線LAN機器を選ぶことが求められます。
これまでは無線 LAN は有線 LAN よりも通信速度が遅いと言われてきましたが、IEEE802.11n から速度が向上しはじめ、有線LAN と比べても遜色ないどころか有線LAN以上の通信速度が出せるようになってきました。802.11 で規定されているWi-Fi も年々進歩を繰り返しており、下記のように通信帯域が大幅に向上しています。
このWi-Fi における通信性能の向上は、パソコンのようにCPU の性能に依存するようなものではなく、下記のような様々な仕組みの進歩により実現されているものです。
OFDMA (英: Orthogonal Frequency Division Multiple Access)
従来までは変調にOFDMが採用されてきましたが、OFDMでは個々に均一のサブキャリアが割り当てられていた為、様々な通信が混在するネットワークでは非効率な面がありました。OFDMAになることでユーザーごとに必要なリソースが割り当てられるようになるため、最も伝搬効率の良いサブキャリアを必要なユーザーに割り当てていく動きに変わります。OFDMと比べるとサブキャリアの割り当てが個々に行われることで、より効率的に帯域が使用できるようになり、遅延の発生を減らすことにも貢献しています。
QAM (Quadrature Amplitude Modulation)
デジタル変調方式のひとつでキャリアの振幅と変調を変化させ、信号を伝送する仕組みです。802.11nでは64QAMを使用しており、当時はこれ以上複雑な変調にはならないだろうとも言われていましたが、技術の進歩に伴い802.11acは256QAMとなり、802.11axではさらに向上し1024QAMが採用されました。これにより、一回の送信あたりに送れるデータ量が64QAM (6bit) から1024QAM (10bit) に向上し、Wi-Fi6の通信帯域向上に重要なファクターとなっています。他にも、MU-MIMO、消費電力の抑制、WPA3等のセキュリティ性能の向上など、様々なアップデートがなされています。
無線LAN ルータ
無線LAN ルータは、無線LAN を利用する端末と有線LAN を接続するための機器です。主にインターネット回線の接続や、ネットワークの設定を行います。
無線LAN アクセスポイント (AP)
無線LANルータに対して、無線LANに接続するための基地局の役割を果たすのが、無線LANアクセスポイント(AP)です。APは、有線LANと無線LANを接続する機能を持ちます。無線LANルータにAP機能が搭載されている製品もあり、兼用で使うことができ便利です。なお、工場や倉庫内で無線LANを使用する場合には、信号を広範囲に送信する必要があり、一般的な無線LANのAPよりも高い送信出力や、多数の端末を同時接続できる高速な通信速度を持つ製品が必要になります。
無線LAN クライアント
無線LANクライアントは無線APに接続される機器で、無線LAN クライアントを利用することで有線で接続されているネットワークを無線化することが可能になります。1本のLAN ネットワークの経路上に無線APを親機とし、無線LANクライアントを子機とした関係性で接続することで、1本の経路を無線化するイメージです。
他にも、無線機能を搭載していないデバイスに無線LANクライアントを接続することで、有線LANポートの先に無線機能を搭載することができるので、FA機械やロボットなどを簡単に無線化することが可能です。もちろん、各種制限事項によって簡単に無線化できない場合もありますが、産業用の無線LANクライアントであれば、制限事項をクリアするための機能が搭載されたものが多いです。これらの機器は、無線LANを利用するために欠かせないものです。無線LANの快適な利用には、機器の適切な選択や設置、設定が求められます。
本記事は無線LANを販売する株式会社ケーメックスONE様に監修を頂きました。
株式会社ケーメックスONEの会社概要はこちら
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2024年11月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社ケーメックスONE |
11.5%
|
2 | 株式会社フルノシステムズ |
11.5%
|
3 | オムロン株式会社 |
8.3%
|
4 | ヤマハ株式会社 |
6.3%
|
5 | 株式会社ブレイン |
5.2%
|
6 | アライドテレシス株式会社 |
5.2%
|
7 | 株式会社バッファロー |
5.2%
|
8 | 株式会社アイ・オー・データ機器 |
5.2%
|
9 | ネットギアジャパン合同会社 |
5.2%
|
10 | 株式会社コンテック |
4.2%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年11月の無線LANページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
117 点の製品中 4ページ目
117 点の製品中 4ページ目
アイコム株式会社
10人以上が見ています
最新の閲覧: 1時間前
特長 ■LTE回線でセキュアなデータ・音声通信を実現 本製品は、携帯通信キャリア (au) のLTE回線を利用し、どこでも簡単にパソコンやタブレットを使ったセキュ...
Quectel Wireless Solutions Co., Ltd.
20人以上が見ています
最新の閲覧: 17時間前
■Key features ・Wi-Fi HaLowモジュール、周波数帯域850-950 MHz ・暗号化モード:AES、SHA-256、SHA-384、SHA-512、WPA3 ・長距離伝送、低消費電力、大容量...
日本ワイドミュラー株式会社
10人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
■産業用イーサネットのネットワーク内のデバイス間で、産業用データを確実かつ柔軟に転送 業界の自動化において、イーサネット対応デバイス間でのデータ通信...
FXC株式会社
10人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
■概要 ・AE5411PAは、2.4GHz帯域でIEEE802.11b/g/n、5GHz帯域で、IEEE802.11a/n/acをサポートするPoE/AC給電に対応したオフィス向け無線LANルータです。 ・管...
アイコム株式会社
20人以上が見ています
最新の閲覧: 7時間前
特長 ■小中規模のオフィスや施設向け、IEEE802.11ax規格に準拠した高性能アクセスポイント 本機は、理論値2402Mbpsの通信速度を実現し、超高速で安定したデー...
アイコム株式会社
10人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
特長 ■Wi-Fi 6 (IEEE802.11ax) 準拠 理論値1.2Gbpsの高速通信 IEEE802.11ax規格に準拠し、通信速度1.2Gbps (理論値) を実現しています。超高速で安定したデー...
アイコム株式会社
10人以上が見ています
特長 ■Wi-Fi 6 (IEEE802.11ax) 準拠 理論値1.2Gbpsの高速通信 IEEE802.11ax規格に準拠し、通信速度1.2Gbps (理論値) を実現しています。2波同時通信にも対応...
アイコム株式会社
10人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
特長 ■IEEE802.11ac 準拠 867Mbps (理論値) の高速通信 IEEE802. 11ac (Wave2) に準拠し、最大867Mbps (理論値) の超高速で安定したデータ通信が可能です。 ...
テルトニカジャパン合同会社
30人以上が見ています
最新の閲覧: 13時間前
TAP100は、テルトニカ・ネットワークス初のアクセスポイント。小規模企業や商業スペースでのWi-Fiカバレッジ強化に最適です。PoE対応で、RJ45ポートを介して...
アイコム株式会社
10人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
特長 ■IEEE802.11ac対応、理論値867Mbpsの超高速通信 5GHz帯では、IEEE802.11ac規格を採用。最大867Mbps (理論値) の超高速通信を実現します。 ■5GHz/2.4GHz...
テルトニカジャパン合同会社
30人以上が見ています
最新の閲覧: 11時間前
デュアルバンド技術、高速ローミング、PoE-in機能付きRJ45ポートを備えたテルトニカ・ネットワークスの「TAP200」は、高いネットワーク性能が不可欠な中密度...
アイコム株式会社
10人以上が見ています
最新の閲覧: 1日前
■特長 本製品は、PC なしで導入できる据置型の無線LAN アクセスポイント集中管理コントローラーです。運用状況やトラブルシューティングの情報収集、アクセス...
イーソル株式会社
20人以上が見ています
最新の閲覧: 2分前
返信のとても早い企業
100.0% 返答率
1.2時間 返答時間
完全な内部結露防止を実現し、冷凍倉庫での使用にも対応した耐環境型アクセスポイントです。高度な暗号化機能により、セキュリティレベルの高いワイヤレスLAN...
イーソル株式会社
10人以上が見ています
最新の閲覧: 9時間前
返信のとても早い企業
100.0% 返答率
1.2時間 返答時間
■特徴 ・Zone1対応 ・国内防爆認定取得済
九州機電株式会社
40人以上が見ています
最新の閲覧: 11時間前
100.0% 返答率
67.5時間 返答時間
■セキュア無線LANシステム Aruba 無線LAN技術進化系、次世代無線LAN。よりセキュアに、高速に、快適に、簡単に。 Arubaのコントローラがアクセスポイント管...
39,908 円
150 円
160,000 円
Metoreeに登録されている無線LAN117製品の2024年12月18日時点での価格データを元に算出しています。