フィルムコンデンサのメーカー19社・1製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
フィルムコンデンサは、プラスチックフィルムを誘導体として利用するコンデンサのことです。技術ルーツは19世紀後半に発明されたペーパーコンデンサにまでさかのぼります。
ペーパーコンデンサでは油やパラフィンを染み込ませた紙をアルミニウム箔にはさみ、ロール状に巻き取ります。紙に直接金属を蒸着させて巻き取ったタイプはMP(メタライズドペーパー)コンデンサと呼ばれます。
フィルムコンデンサは、これらの技術をベースとして1930年代に開発されました。
フィルムコンデンサは、内部電極のつくりによって箔電極型と蒸着電極型(金属化フィルム型)に分けられ、さらに構造の違いによって巻回型と積層型、誘導型と無誘導型に分けられます。
フィルムコンデンサは絶縁抵抗が強く、安全性も高いという特徴があります。また、無極性があり、優れた高周波特性(低ESR)と温度特性(温度による静電容量の変化率が小さい)を持っています。さらに、静電容量に高精度で対応できるほか、寿命が長いのも利便性を高めるために役立つ性質です。
ただし、フィルムコンデンサの場合、積層セラミックチップコンデンサに比べると小型化するのには少々難があります。そのため、セラミックコンデンサではカバーできない電圧・容量域や高性能・高精度危機に使用される傾向があります。
たとえば、冷蔵庫などの家電機器やカーナビ・カーオーディオ・ETCといった車内搭載電子機器、さまざまな産業機器、パワーエレクトロニクス機器など、フィルムコンデンサの使用用途は多岐にわたります。
コンデンサとはそもそも、電気を蓄えたり放出したりする電子部品です。対向する導電体間に電圧を加えると、それらに挟まれた絶縁体または空間に静電誘導作用が起こり、誘電分極が発生するため、充電できます。その誘導体にフィルムを使っているのがフィルムコンデンサです。
フィルムコンデンサは内部電極のつくりや構造の違いによっていくつかに分けられます。
箔電極型フィルムコンデンサは、内部電極となる金属箔(アルミニウム、スズ、銅など)にプラスチックフィルムを重ねて巻き取った巻回型のフィルムコンデンサです。これには誘導型と無誘導型があります。誘導型の場合、内部電極にリード線を付けて巻き取りますが、無誘導型は端面にリード線または端子電極を取り付けたタイプです。無誘導型は誘導型に比べ、インダクタンス成分(交流における抵抗のようなもの)が小さくなるため、高周波特性に優れています。
一方、蒸着電極型(金属化フィルム型)の場合、プラスチックフィルムに金属(アルミニウム、亜鉛など)を蒸着させて内部電極をつくるタイプのフィルムコンデンサです。蒸着膜は非常に薄いので、箔電極型フィルムコンデンサより小型化が可能です。蒸着金属型の場合、端面に電極を取り付ける無誘導型であり、後方には巻回型と積層型があります。
参考文献
https://industrial.panasonic.com/jp/ss/technical/b3
http://www.rubycon.co.jp/products/film/technote.html
社員数の規模
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