紫外線硬化型接着剤のメーカー11社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
紫外線硬化型接着剤とは、紫外線を照射することで固まる接着剤のことです。接着剤には、モノマーやオリゴマー、光重合開始剤、添加剤などが含まれています。
接着剤に紫外線を照射すると、光重合開始剤が紫外線を吸収し、そのエネルギーを使って重合反応が始まります。その結果、成分中のモノマーやオリゴマーが結合してポリマーに変化するので、塗布部分の性質が変化します。
乾燥型接着剤と比較して、速乾性に優れており、硬化時の体積変化が小さいことが特長です。また、熱を加える必要がないので、材料へのダメージを与えることなく接着することができます。
紫外線硬化型接着剤は元々液体ですが、塗布部に紫外線を照射することで硬化します。乾燥型接着剤と比べて、速乾性に優れており、硬化時の体積変化が小さい、湿気に強いなどのメリットがあります。熱を加える必要がないので、耐熱性の低いプラスチック材料の使用に向いています。
一方で、紫外線が照射される部分にしか効果が現れませんので、入り組んだ複雑な構造物への使用には向いていません。また、使用する接着剤の量が多い場合や、添加物の量が多い場合には充分に硬化しないこともあります。
紫外線硬化型接着剤には、モノマーやオリゴマー、光重合開始剤、添加剤などの成分が含まれています。紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射すると、光重合開始剤が紫外線を吸収し、そのエネルギーを利用して重合反応が開始します。重合によって分子量の小さなモノマーやオリゴマー同士が結合し、分子量の大きなポリマーになることで性質が変わり、硬化するという仕組みです。
紫外線硬化型接着剤はその硬化の仕方によって、ラジカル重合タイプ、カチオン重合タイプ、アニオン重合タイプに分けられます。ラジカル重合タイプは硬化速度が速く、一般的に広く使用されています。カチオン重合タイプやアニオン重合タイプと比べて、モノマーやオリゴマーの合成が容易なので、要求される性能に応じて樹脂の成分を変化させることが可能です。一方で、カチオン重合タイプやアニオン重合タイプは硬化時の収縮が小さいことが特徴で、材料を加圧して形状を整えることができない場合や精度が要求される場合には効果的です。
参考文献
https://multimedia.3m.com/mws/media/1194485O/lc-3200-tds.pdf
https://www.toli.co.jp/product_adhesive/pdf/gijutu02.pdf
社員数の規模
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