アクリル接着剤のメーカー15社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
アクリル接着剤は、アクリル酸やその誘導体(メタクリル酸メチルなど)を主成分とする接着剤です。アクリル接着剤は硬化過程での化学反応の有無により第一世代から第三世代に分類され、現在は硬化の過程で重合反応を伴う第二世代(SGA:Second Generation Acrylic Adhesires)が主流となっています。
SGAには主剤と硬化剤との接触により硬化反応が起こる二液型、硬化剤の代わりにプライマを用いる一液プライマ型、加熱により硬化する一液型などが存在します。現在最も一般的に使用されているのは二液型です。
SGAは耐衝撃性、耐熱性、耐水性などに優れることから、構造用接着剤(長時間大きな荷重がかかっても接着特性の低下が少なく、信頼性の高い接着剤)のひとつに数えられています。
現在の主流である第二世代アクリル系接着剤(SGA)には家庭用と工業用があり、それぞれ各種用途に使用されています。
このうち、二液型SGAは異材質接着や大面積の接着に優れており、例えば自動車のモータ磁石(永久磁石)のステータへの固定や、電気自動車のバッテリーセル同士の接着などに利用されます。また、電子基板を保護するためのボッティング材料としても用いられます。さらに他にも、プラスチックや金属、タイルなどの接着、建築用途など様々な場所で使用されています。
アクリル接着剤の各世代の概要を説明します。
現在の主流である第二世代アクリル系接着剤(SGA)は、二液型・一液プライマ型・一液型に分類されます。
二液型はアクリルモノマーやアクリルオリゴマーを含む主剤と硬化剤とを接触させることでラジカル重合反応を開始させ、硬化させるタイプです。一液プライマ型は二液型の硬化剤をプライマに置き換えたもので、二液型と同様にラジカルが発生して硬化が進みます。一液型は加熱により活性化する触媒が添加されているタイプであり、加熱することで硬化します。
SGAは優れた油面接着性、せん断や引張りなどに対する優れた耐性、内部応力の緩和といった優れた特徴を備えています。一方で、メタクリル酸メチルを含むものはそのアクリル臭が問題にもなっています。
参考文献
http://www.bond.co.jp/bond/common/support/pdf/bondbook/bonding_all.pdf
http://www.macoho.co.jp/special/adhesive-seminar/type-of-adhesive2/
https://www.ipros.jp/technote/basic-adhesive3/
https://main.spsj.or.jp/c5/kobunshi/polywords/polywordsS.html
https://www.threebond.co.jp/ja/technical/technicalnews/81.pdf
https://lordfulfillment.com/pdf/44/SG1018J_LORDStructuralAdhesivesJapanese.pdf
社員数の規模
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