アンモニア計のメーカー16社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
アンモニア計は水中のアンモニア量を測定する装置です。アンモニアは排水として河川への放出が制限されている化合物であるため、工場排水の分析や河川や湖、海水中のアンモニア量の分析にアンモニア計は使用されます。
アンモニア計にはアンモニウムイオンを検出するための電極が取り付けられています。電極が汚れると測定値の変動を引き起こすため、使用後には装置を洗浄する必要があります。またアンモニウムイオン用の電極、並びに比較電極は消耗品であるため定期的な交換が必要です。
アンモニアは環境への排出が制限されている化合物です。そのため、工場の排水に含まれるアンモニア量の管理、ならびに河川や湖、海水中の環境分析としてアンモニア計は使用されます。アンモニア計は小型であるため、現場で排水を採取してその場で簡易的に分析することも可能です。
またアンモニアを分解、処理する下水処理場や廃水処理プラントでもアンモニア計は使用されます。生物処理を行う前、処理後の排水のアンモニア量をアンモニア計で測定し、アンモニア量の制御、最適なプロセスの設計を行います。
アンモニア計は水中のアンモニウムイオンの量からアンモニア量を定量する装置です。アンモニウムイオンを選択的に透過する膜を含む電極と、比較電極の間の電位差からアンモニウムイオンの量を算出します。アンモニウムイオン電極は同じ陽イオンであるカリウムイオンが妨害物質として作用するため、アンモニア計にはカリウムイオン電極も補正用に取り付けられています。
アンモニア計を用いて測定するサンプルは河川水や工場の排水、下水など様々な物質が混ざっている水溶液です。そのため、アンモニア計をサンプルに長期間浸し続けると電極表面に汚れが蓄積していきます。汚れが蓄積すると電位差の測定値が変動してしまうため、電極は定期的な交換が必要です。なお、装置によっては超音波振動子を内蔵しているものもあり、電極表面に付着した汚れ、スケールを除去することも可能です。
また用途によっては経時的なアンモニア量をモニタリングする必要があるため、常にサンプル液に電極を浸してアンモニア量のデータを出力し続けるアンモニア計も販売されています。
参考文献
http://www.jeta.or.jp/jeta127/pdf/kangikyou/%E6%8A%80%E8%A1%93HAT.pdf
https://www.horiba.com/jp/process-environmental/products-jp/water-quality-measuring-instruments/drainage-water/details_n/ammonia-nitrogen-meter-hc-200nh-28165/
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