防爆モーターのメーカー15社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
電気を使用する機械の中でも、工場やプラントなどで使用される電気機械・機器類は、AC100VやAC200V等の高電圧を扱っているので非常に危険です。特に爆発性・危険な雰囲気や粉じん爆発の原因となる、粉じんの多い箇所では、電気機械・機器から生じるスパーク(火花)がガスや粉塵に引火します。
結果、爆発や火災などの事故を起こす可能性があります。
その為、そのような危険な場所や雰囲気中では、防爆型電気機器を使用する必要があります。工場やプラントで多く使用されているモーターも例外ではなく、防爆モーターはこのような危険な雰囲気でも、安心して使用できるようになっているモーターです。
工場電気設備防爆指針と呼ばれる規格を元に、危険性・爆発のある雰囲気の危険な場所でも安全・安心に使用できるように、設計・製作されています。
このようなモーターは化学プラントや石油化学工場などの、危険性・爆発のある雰囲気の発生しやすい箇所で数多く使用されています。
それ以外でも屋外で使用する場合に使用することもあります。
モーターはポンプやブロワ、そのほかの産業用機械に多用されており、モーターを1台も使用していない、モーターが一台もない工場やプラントは無いといっても過言ではないくらい、産業に直結している物です。
しかし、高電圧・高電流で動作する為、もし可燃性ガスや大量の蒸気、多量の粉じんなどが存在する場合や、蒸気などが存在すると内部に入り込み爆発を発生する等の、危険な状況になります。
同様に屋外で使用した場合も、雨などの侵入により危険な状態になります。
このような状況で安全に使用できるモーターが防爆モーターです。石油化学工業などの可燃性の危険物質を扱う工場や、他にも可燃性のある物質を扱う工場では、幅広く使用されています。
また屋外でモーターを使用する場合も、内部に雨が入ると危険なため、防爆型モーターが使用されることがあります。
防爆モーターにはただ単に内部を密閉したり、隔離してるだけではありません。大まかに分類すると、その防爆モーターの構造の種類から3種類の防爆モーターが存在します。
まず、一つが安全増防爆型モーターです。略して安増(あんまし)とも呼ばれます。これらのモーターは点火源とならぬよう構造が工夫されており、危険な雰囲気の中でもそのまま使用する事が出来ます。
その他にも、内圧防爆型と呼ばれ、内部に常に窒素や空気などの不活性ガスを注入(パージ)し続ける事で、内部に可燃性ガスなどが入らないように保護します。これにより内圧が常に周囲環境よりも常に高く、可燃性ガス内部に入る危険性がないので、危険な雰囲気でも内部に可燃性ガスなどが入らず問題無く使用できます。
ただし、この構造の場合はガスをパージする必要があるので、そのための設備が必要となります。
最後に耐圧防爆型と呼ばれるものがあります。これはもし内部に可燃性ガスが侵入し、もし爆発が起こってもケースやカバーなどが損傷せずに、その爆発が点火源とならないような特殊な構造となっています。
これらのモーターの使い分けは簡単に決めていいわけではなく、その使用雰囲気で決定する必要があります。
危険性のある雰囲気であれば危険となる原因の可燃性ガスの発生する頻度、時間に応じてどのようなモーターを購入して使用するのかをを決定する必要があります。
参考文献
https://www.toshiba-tips.co.jp/products/motor/exp-mot/
https://www.tmeic.co.jp/product/rotating_machinery/motor/exp_japan/policy/
https://www.hitachi-ies.co.jp/products/motor/tokushu/tokushu.html
社員数の規模
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