負荷開閉器についての概要、用途、原理などをご説明します。また、負荷開閉器のメーカー11社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。負荷開閉器関連企業の2022年7月注目ランキングは1位:日本高圧電気株式会社、2位:株式会社日立産機システム、3位:株式会社戸上電機製作所となっています。
負荷開閉器とは、電流が流れる負荷側の回路の一次側高圧入力部に設置した開閉器のことを言います。単純に開閉器のことを言うため、他の機能として、電流制限を行う様な機能は
持っていなく、何かしらの原因で回路ショートが起きても、異常な電流を遮断することが出来ず、その時は回路の破壊を防ぐことが出来ません。最も使用されているものには、高圧交流負荷開閉器があります。更に、区分開閉器や高圧交流気中負荷開閉器、高圧交流真空負荷開閉器などに区分が出来ます。
負荷開閉器の使用用途の一例として、例えば、電柱の上側に置かれており、発変電所から送られてきた高圧の電気を家庭向けの低圧に変える変圧器の1次入力高圧部に設けられて
いるものが区分開閉器です。過大な電流や据え付けられた機器の故障や配線のショートを遮断して保護する為に、電力ヒューズが併用して設置されている場合が多数です。負荷開閉器については、一般的に負荷電流の開閉だけに使用されており、短絡電流を遮断する能力や機能を有しておりません。短絡電流に対する遮断保護については、遮断器が動作し、定格電流に達する迄の電流開閉能力を持っています。つまり、事故が発生した際に、過大に流れる故障電流を遮断する機能はなく、負荷電流しか遮断することは出来ません。
負荷開閉器の原理を説明します。今回は負荷開閉器と言っても、世の中で最も使われているLBS(ロードブレイクスイッチ)といわれる高圧交流負荷開閉器について解説します。
LBSは変圧器やコンデンサと言った高圧側に設置されている機器や電気回路のオン、オフをすることを目的として用いられる開閉器になります。原則としては、300kVA以下の変圧器の入力側に設置され、ヒューズ併用のケースが多数です。LBS自体は、負荷の電流をオン又はオフすることしか出来ません。LBSの基本構成は、操作ハンドルと主接点と補助接点およびヒューズによって構成されています。操作ハンドル部は、DS棒と呼ばれる棒を引くことで接点OFF、押すことで接点ONが出来ます。主接点部は、負荷開閉器をオンさせた後、この主接点部からヒューズを介して出力側の負荷に電流が流れます。補助接点は、補助的な役割も持った接点で、主な役割は開閉時に瞬間の電気エネルギー変化によって発生するアークと呼ばれる電気火花を消す役目を果たしています。開閉器の操作時は、主接点よりも先にONしてアークを吸収する構造になっており、地味ですが主接点を助ける重要な役割を担っています。
参考文献
https://www.denken3.net/lecture-h/list/houki_q15/
https://denki-study.com/%E3%80%90%E9%AB%98%E5%9C%A7%E3%80%91lbs%EF%BC%88%E9%AB%98%E5%9C%A7%E4%BA%A4%E6%B5%81%E8%B2%A0%E8%8D%B7%E9%96%8B%E9%96%89%E5%99%A8%EF%BC%89%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年7月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 日本高圧電気株式会社 | 17.6% |
2 | 株式会社日立産機システム | 14.4% |
3 | 株式会社戸上電機製作所 | 14% |
4 | 株式会社新愛知電機製作所 | 10.4% |
5 | 東芝産業機器システム株式会社 | 10.1% |
6 | 大垣電機株式会社 | 8.3% |
7 | エナジーサポート株式会社 | 7.2% |
8 | 三菱電機株式会社 | 6.8% |
9 | 富士電機株式会社 | 5.4% |
10 | 伊丹電材株式会社 | 4.3% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年7月の負荷開閉器ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
手動式で負荷開閉電流が600Aもの大電流に対応した高圧SOGタイプの負荷開閉器です。
ステンレス製で耐久性に優れていて、密閉形で外気の影響を受けないため、環境や場所を選ばず設置できます。
主回路端子は、スタッド式で電線側にも圧着端子を付けて接続することで、負荷電流の妨げを抑制でき、安定した電力供給ができます。
内部で短絡が発生しても放圧構造作用でトラブルを安全に回避できます。
トランスやコンデンサなど一般的な配電設備の開閉装置に適しています。
小型軽量でキュービクル式の配電盤内に取付できる負荷開閉器です。
手動操作式で、引外し時は、押しレバーによる操作のため、操作がしやすくなっています。
開極の時は、耐久性の高いスプリング動作で安定した遮断操作ができます。
ヒューズ固定ボルトの差込方向を改良されたことで、ヒューズの固定作業が容易になっています。
主回路端子部のアダプタを無くしたことで取付強度が増し、電線の締め付け時など作業性が向上しています。
バリア取付部分の充電部間絶縁距離を大幅に広くなり、バリア取付作業が楽になっています。
小型軽量で一人でも取付け作業が可能なため、作業人数の削減が可能です。
限流ヒューズが溶断するとメカ的に自動で遮断が作動して負荷を切り離します。
組立てユニットによって組み換えができるタイプも準備されています。
このタイプはユニット毎に在庫がありますので、カスタマイズや部品交換などの対応も可能です。
欠相防止機能付きで、全領域で遮断が可能です。
オプションで、補助開閉器、相間バリア、ヒューズ溶断表示をつけることができます。
小型軽量でキュービクルタイプの高圧受変電設備内で使用できる負荷開閉器です。
固定型のヒューズで、入り切り時に機械的な振動がヒューズに伝わらないため、ヒューズの耐久性がアップし、ヒューズ特性も安定します。
アーク消弧室の隙間が細い構造になっているため、負荷開閉する能力が優れています。
遮断時は、ばね式により高速な開極ができる仕組みになっています。
製品ラインナップが多く、引き外しコイル付きや2極形、ヒューズ無しタイプもあります。
相間バリアもオプションで用意されています。
自動投入機能付きで遠隔操作も可能な負荷開閉器です。
投入時に抵抗付接点を先に投入し、その後、抵抗無しの主接点を投入することで、トランスの励磁突入電流を0.3倍程度にまで抑えることが可能です。
励磁突入電流が抑えられることで、突入電流によって発生する瞬時電圧低下も抑制できます。
不足電圧継電器や地絡過電圧継電器による引外し制御も可能です。
一般的な受変電設備だけでなく、太陽光発電システム用の連携用負荷開閉器としても利用可能です。