残留塩素計のメーカー14社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
残留塩素計(Residual chlorine meter)は浄水場などで塩素系薬剤処理した後、水中に残っている遊離型有効塩素やクロラミンなどの結合型有効塩素量を
測定するための装置です。
残留塩素は水因性伝染病等の拡散を防止するために使用する塩素契約剤を水に投入し、30分後に残っている塩素の量を測定したもので、
ppm単位で表示します。
残留塩素は殺菌力は強いですが、排水管でほとんど消滅します。残留塩素がある程度存在すると、その消毒効果を維持することができます。
しかし、残留塩素が過量に存在する場合は塩素の匂いが強く、金属などを腐食させます。また発ガン物質の生成原因としてもよく知られているため、
水質管理、日常点検およびメンテナンスのために正確に測定しなければなりません。
残留塩素計は主にビル、マンション、共同住宅、学校、病院、公民館などの公共施設や食品、飲料工場、
調理施設、プール、高架水槽、温泉などの水質管理が必要な所で使われています。
使用例は以下の通りです。
残留塩素を測定する方法にはヨウ素滴定法や比色DPD法、DPD吸光光度法のような試薬を利用した測定法と
ポーラログラフ法という、貴金属電極を利用したセンサで微弱な電流を通し、電導度を計測する無試薬測定法があります。
ヨウ素滴定法はpH4以下の条件でヨウ化カリウム溶液を添加して、遊離塩素と結合塩素をヨードに置き換えた後、
全残留塩素を測定する試薬型測定法です。試薬形は浄水場内の工程管理用として使用されます。
比色DPD法やDPD吸光光度法は
DPD指示薬をサンプルに加えると塩素によって酸化され、マゼンタ色に発色する原理を使います。発色の程度を比較しながら
比色盤に刻まれている数値を読み取ることにより測定ができます。測定現場などで手軽に行える最も簡単な方法です。
ポーラログラフ法を使った残留塩素計は、試料中に浸した微小回転白金電極と比較的面積の大きい静止白金電極との間に
-0.4Vの電圧を加え、回転白金電極の表面で濃度分極を起こすと、残留塩素量に応じた拡散電流が流れることを用いる方法で、
電導度を数値で表します。
参考文献
https://www.technoecho.co.jp/products.html
https://aqua-ckc.jp/doc/stnote_chlorine.pdf
https://www.toadkk.co.jp/product/search/item.html?item=chl
社員数の規模
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