凍結乾燥機についての概要、用途、原理などをご説明します。また、凍結乾燥機のメーカー17社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。凍結乾燥機関連企業の2022年7月注目ランキングは1位:株式会社アルバック、2位:共和真空技術株式会社、3位:株式会社宝エーテーエムとなっています。
凍結乾燥機は試料から水分を除去するための装置です。
試料を凍結させたまま水分を昇華させることによって、試料の構造の変化を最小限に抑えて水分を除去することができます。
試料を長期間保存する場合、常温保存、冷蔵保存、凍結保存などがよく用いられますが、試料中の水分の影響により、どうしても劣化が防げない物質もあります。
こういう場合にこの凍結乾燥機が使用されます。
凍結乾燥は、密封すれば常温で長期間保存することができます。
しかも他の保存方法に比べて保存している間の装置の維持に必要なコストを抑えられます。
凍結乾燥機には、ラボスケールで使用される小型のものから、製造現場で用いられる大型のものまで様々なサイズがあります。
乾燥能力としては、小型のものは150 mL程度のものから、大型のものは100 Lを超えるものまで、用途に合わせて様々な機種があります。
凍結乾燥機の原理としては、
1)試料を凍結します。
2)庫内を減圧します。
3)低温で加温し、昇華を促します。
と、いうことになります。
まず、試料を乾燥室中で凍結させ、この状態のまま真空ポンプで減圧します。
(乾燥室は完全に凍結させる必要があるため、-40℃程度が望ましいでしょう。)
真空下では沸点が下がりますので、試料中の水分が液体にならないまま昇華します。
昇華した水蒸気をコールドトラップという装置で冷却してやると、水蒸気が再度氷となります。
この時、乾燥室とコールドトラップの温度差が大きいほど乾燥が早く進みます。
なお、昇華中は昇華熱により周囲の温度が冷えていき、乾燥効率が下がってしまいます。
それを抑えるために若干の熱(試料が融けない程度)を供給してやります。
ちなみに、試料中の水分が液体にならないまま昇華するため、多孔質で表面積が大きくなります。
食品の場合、溶けやすい、水や熱湯で戻しやすいというメリットがありますが、密封を解いてしまうと酸化、吸湿しやすくなり、劣化が進みやすくなります。
参考文献
http://dx.doi.org/10.1371/journal.pone.0035043
http://dx.doi.org/10.1016/j.cryobiol.2012.01.010
https://doi.org/10.14894/faruawpsj.6.3_203
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久保田商事株式会社 株式会社佐久間製作所*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年7月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社アルバック | 15.9% |
2 | 共和真空技術株式会社 | 10% |
3 | 株式会社宝エーテーエム | 7.3% |
4 | オリオン精工株式会社 | 6.9% |
5 | 柴田科学株式会社 | 6.6% |
6 | 株式会社マルイ | 6.2% |
7 | 日精株式会社 | 6% |
8 | 朝日ライフサイエンス株式会社 | 5.3% |
9 | GEAプロセスエンジニアリング株式会社 | 4.6% |
10 | 日本ビュッヒ株式会社 | 4.4% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年7月の凍結乾燥機ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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