超音波加工機についての概要、用途、原理などをご説明します。また、超音波加工機のメーカー8社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。超音波加工機関連企業の2022年7月注目ランキングは1位:株式会社岳将、2位:株式会社ソノテック、3位:株式会社Rs-JAPANとなっています。
超音波加工機は超音波を使用することで切削や研磨などの作業を行なう機器です。超音波振動する工具と工作物の間に切削油もしくはスラリー状の砥粒を提供し、工作物の表面を少しずつ脆性破壊させて材料除去を行います。超音波加工機は超音波振動する振動子と振動子を駆動させる発振器、そして刃物から構成されています。
超音波加工は機械加工でありながら硬脆材料に対して三次元形状の加工が可能な数少ない加工法の一つであり、材料の導電性がなくても加工が可能です。
超音波加工機は硬脆材料や一般的な機械加工では加工が難しい材料に使用されます。具体的な例としては堅いセラミック材料や金属材料、切りにくいカーボン繊維の切断、石英ガラスの加工、金型の研磨などが挙げられます。
堅い材料だけでなく、型崩れしやすいケーキやパイ生地のカットやパンのスライス、ピザの切り分けなどにも超音波加工機は使用されており、超音波フードカッターとして商品化されています。微細な超音波振動により刃と食材の摩擦抵抗が小さくなりきれいな切断面を得ることができます。
超音波加工機は超音波振動を刃物に加えることで、切削抵抗を低減させて大きな加工スピードと高精度な切断を実現しています。超音波加工にはカッター,研磨をはじめとしていくつかの加工方式がありますが,ここでは代表的な加工方式の原理を説明します。
スピンドル加工は加工ジグに超音波振動を与え、ジグを回転させて加工します。砥粒加工は超音波振動している加工ジグに砥粒を流し込み、少量ずつ粉砕加工していきます。
次に超音波加工機を構成する発振器と振動子について簡単に説明します。発振器は、電力を超音波振動に変換します。振動子の作動周波数は刃物や砥石で変わるため、最適周波数に調整する電子回路が搭載されています。 振動子は超音波振動を発生させるボルト締めランジュバン型振動子(通称BL振動子)、振幅を拡大させる固定ホーン、振動を伝える刃物等で構成されています。刃物は用途によって数種類あり、状況に応じて使い分けます。
参考文献
http://usmaj.o.oo7.jp/kezuru.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasj/74/4/74_219/_pdf/-char/ja
http://www.cosmo-stm.com/foodcutter/foodcut.html
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株式会社エヌ.コバヤシ Chord&Co.*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年7月の注目ランキングベスト8
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社岳将 | 17.2% |
2 | 株式会社ソノテック | 16.1% |
3 | 株式会社Rs-JAPAN | 16.1% |
4 | 日本電子工業株式会社 | 15.1% |
5 | 株式会社シノダツール | 14% |
6 | 有限会社野沢製作所 | 9.7% |
7 | プロソニック株式会社 | 7.5% |
8 | 多賀電気株式会社 | 4.3% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年7月の超音波加工機ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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URT40-F41は軸剛性が高く周波数40kHz、最大回転数8000rpmを発揮する超音波スピンドルでセラミックスや石英ガラスなどの脆性材料に対しても高精度、高品質な小径深孔加工をハイスピードで可能とします。
半導体製造装置や液晶製造装置を構成する部品の加工にも適しています。
ダイヤモンド砥石は高い耐久性を持っていて、幅広い素材に対する高速での穴あけ加工やミーリング加工が可能です。
良好な加工穴側壁面の粗さや真円度を期待することができ、加工抵抗が少ないため冷却液の飛散を抑え、作業環境改善にもつながります。
SOM-121はセラミックス、焼結超硬金属、ガラス、半導体などの硬く脆い材料に対してもワレやカケを起こさず高品質な穴あけ加工が可能な超音波加工機です。
コンパクトかつシンプルな構成のため操作性に優れ、ツールを取り換えることで、丸穴以外に四角形、三角形、異形状の穴を開けることも可能です。
超音波周波数24kHz、最大出力20Wを発揮し、発振機は発熱を抑えることを考慮した電子回路が採用されていて、長時間の利用でも安定して稼働させることができます。
重量は6kgと軽量でコンパクトなため設備への装着や取り外しなどの作業性に優れ、周波数40kHz、最大回転数15000rpmで長時間利用することを可能とした小径穴あけ加工に適した超音波加工機です。
挙動が安定しているため24時間稼働させることも可能です。
生産ラインにおけるベースマシンに取り付けて使用するタイプや既存のマシニングセンターへ取り付けることで、超音波加工を可能とするタイプなど3種類の仕様がラインアップです。
クラフトソニック NS-70は周波数25kHz、振幅30~40μmの超音波および超硬先端工具による超音波加工機です。
軽量・コンパクトなボディながら高性能で高品質な加工が可能な上に、低価格を実現しています。
安定した超音波振動は広い面積のゴマ巣をはじめとする巣埋めや複雑な形状の細部にわたるヘラ磨きでの利用やタガネを使った彫刻での利用に最適です。
各種ホルダーを変更することで、研磨、研削、ヘラ掛け、彫金、切断など幅広い加工を行うことができます。
UM-150Cは発振周波数を16kHzまたは25kHzに切替可能で最大出力150Wの材料試験に用いる試験片の作製や小型部品の打抜き、孔あけ、ザグリ加工に最適な超音波加工機です。
小型で重量1.5kg以下のワークに対して加工することができ、油圧重錐式により加工台を押し上げ、加工圧をかけながら加工します。
加工送り感度に優れているため、Φ1mm以下の小径孔や細いスリットといった微細加工を行うことができます。
砥粒循環方式を採用しているため、長時間における連続加工を可能とします。
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