ピペットチップのメーカー12社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ピペットチップとは、マイクロピペットに取り付けて使用する、プラスチック製で円錐状の管です。化学や生物関係の研究現場や品質管理の現場などで、μlからmlオーダーで溶液を量り取る際に用いられます。なお、この溶液を量り取る作業をピペッティングと言います。
サイズについては、ピペット本体のサイズ毎に異なったサイズのものが存在し、またサイズによって色が異なります。コンタミネーションを防ぐため、専用容器に入れて保管しており、一度使用したものは廃棄します。
ピペットチップは、マイクロピペットに取り付けて使用するものであるため、ここではマイクロピペットの使用用途について言及します。
マイクロピペットは、微量の液体を量り取る際に使用され、例えば生化分野の研究室であったり、医薬品メーカーでの品質管理、臨床検査での検体採取などに使用されます。ボタンを押すだけで迅速に定量の液体の採取が可能ですが、ガラス体積計と比較すると容量が変化しやすいため、操作上注意が必要です。
ピペットチップには複数のサイズがあり、量り取りたい液量によって、適切なサイズのマイクロピペットと、ピペットチップとを選択する必要があります。 具体的には、マイクロピペットが量り取ることのできる最大量が、量り取りたい液量に近いものを選択しなくてはなりません。そうすることによって液量の誤差を少しでも小さくすることにつながります。
また、ピペットチップはその素材ゆえに、内壁へ溶液成分が吸着される場合があり、防ぐためには、量り取りたい液体で共洗いしてから使用するなどの対策があります。 有機溶媒などの表面張力が低い液体を量り取る場合も要注意です。外壁部に液体が付着したまま残る可能性があるため、その場合マイクロニードルを使用する方法もあります。
その他の特徴として、チップの侵入角度によって液体の吸引量が変化することも知られており、ピペットを持つ角度が水平に近いと液体が過剰量吸引されて、吸引量が目的の量以上となることもあるため、テーブル等と垂直な方向に向けてピペットを使用する必要があります。
参考文献
https://www.monotaro.com/s/c-68512/
http://www.jsac.or.jp/bunseki/pdf/bunseki2008/200801nyuumon.PDF
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jamt/67/1/67_17-80/_pdf/-char/ja
https://www.mt.com/jp/ja/home/products/pipettes/pipette/pipetting-techniques.html
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