振とう機のメーカー28社・80製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
振とう機は、試験管やフラスコ、分液ロート等の容器に入れた試料を振とうしてくれる機械で、シェーカーとも呼ばれます。
振とう機は時間がかかる試料の分離や溶出、溶解、好気性微生物の培養等によく利用されます。
振とうの振れ方は、往復か旋回か、8の字かなどと、水平方向か垂直方向かなど多数から選択することができます。
振とうだけでなく加熱や冷却機能がついているものもあり、振とう培養もできる機種もあります。
液体だけでなく粉体のふるいとしてのふるい振とう機もあります。
振とう機の用途としては各種溶出試験や試料の溶解、好気性微生物の培養等があります。
とくに土壌中の環境分析に用いられることが多く、環境省が定める土壌環境基準の溶出試験では特定の条件下での振とう機による土壌中の重金属の溶出が要求されています。
また他には野菜中のダイオキシンや残留農薬をヘキサン等で溶出させる際に利用されたり、産業廃棄物の溶出成分分析にも利用されます。
好気性微生物の培養はその微生物によって条件が異なりますので、振とう機の振とう幅や振とう速度を計算し、適切な酸素移動速度を整えます。
振とう機の原理は大変シンプルです。
振とう機の台座の下部にモーターがついていて、モーターの回転をスプリングに伝えて調節し台座ごと回転させています。
温度調節機能がある機種は台座下にヒーターや冷却装置がついています。
他に、恒温槽と振とう機が一体化している場合もあります。
振とう機の用途に応じて台座の大きさを替えたり、台座の上にそれぞれの容器専用のプレートを置いて使いやすくすることができるようオプションで形状を変更できる機種もあります。
振とう機は値段が高いものが多いですが原理がシンプルなので、レコードプレーヤー等を改造して振とう機を自作する方もいます。
粉体のふるい振とう機は、電磁マグネットを利用して振動子に垂直方向の振動を発生させ、スプリングで振れ幅を調節し、垂直方向に振とうしています。
振とう機は汎用化されていますので、タイマーや、回転数、振とう速度を設定してすぐに使用することができます。
また、可燃性液体を使用するときは発火に注意してください。
参考文献
https://www.yamato-net.co.jp/word/31
https://taitec.net/type/%E6%8C%AF%E3%81%A8%E3%81%86%E6%A9%9F/
各種振とう機の値をグラフにプロットし、表にしました。ベータ版機能のため一部製品のみの表示となっております。
横にスクロールすると表の全体をご覧頂けます。
製品名 | 振とう機 強力振とう機(SR/TSシリーズ) | 振とう機 卓上小型振とう機 | 振とう機 小型振とう機 | 振とう機 中型振とう機 | 振とう器(MK201D) | 振とう器(MK161) | 振盪機 マルチシェーカー | 強力振とう機(ストロングシェーカー) | 振盪機:マルチシェーカー MMS-1020 | 高湿度対応 振盪機:マルチシェーカー MMS-120H |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最大振とう速度[rpm] | 250 | 160 | 200 | 200 | 200 | 200 | 250 | 300 | 250 | 250 |
価格[yen] | 262000 | 141000 | 143000 | 198000 | 260000 | 180000 | 152000 | 364000 | 180000 | 152000 |
会社名 | タイテック株式会社 | タイテック株式会社 | タイテック株式会社 | タイテック株式会社 | ヤマト科学株式会社 | ヤマト科学株式会社 | 株式会社池田理化 | 株式会社池田理化 | 東京理化器械株式会社 | 東京理化器械株式会社 |
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