ホモジナイザについての概要、用途、原理などをご説明します。また、ホモジナイザのメーカー20社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。ホモジナイザ関連企業の2023年3月注目ランキングは1位:株式会社マイクロテック・ニチオン、2位:IKA(R) Werke GmbH & Co. KG、3位:ヤマト科学株式会社となっています。
博士研究員として大阪府立大学の装置工学グループで全固体電池のための正極複合粒子の製造に関する研究に従事。
長岡技術科学大学では、資源エネルギー循環研究室に所属し、CO2分離を目的としたDDR型ゼオライト膜の開発とそれを用いた下水処理場から発生する消化ガスからのCO2回収に関する研究を実施。
https://researchmap.jp/eiji-hayakawa
論文
https://doi.org/10.3390/membranes11080623
http://www.ijcea.org/index.php?m=content&c=index&a=show&catid=109&id=1177
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1387181119305529?via%3Dihub
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S138358661833154X?via%3Dihub
早川栄二のプロフィール
ホモジナイザーとは液中の物質を均質化するために分散・解砕を行うための機器であり、「均質化する」を意味するhomogenizeが由来である。
広義にはプロペラ等で粉体を撹拌することも含まれます。粒子の破砕方法には磨り潰す(高圧式)、高周波破砕(超音波式)、切り刻む(攪拌式)に分類することができます。
高圧式のものは、圧力をかけて一度に大量の試料をホモジナイズできるので、工場などでよく使用されます。
超音波式は、コンパクトサイズで少量の試料をホモジナイズするのに向いているため、主に科学実験に使用されていましたが、最近では大型化が進み、製造分野でも使用されています。
攪拌ホモジナイザーは、高速で試料を粉砕するため、硬いものでも短時間で均一化できます。
ホモジナイザーは、製造、研究、医療など、様々な分野において使われています。
ホモジナイザーは微粒子の破砕・分散・混合や水と油分の乳化を行う際に使用され、様々な分野で活用されています。
更に、染料や化粧品等の製造、汚泥の均一化等にも使われています。
圧力式は圧力をかけて微細化を行う装置です。具体的にはポンプにより流体を加圧しホモバルブに通過させることにより、微細な隙間からの噴出により粒子同士やインパクトリング等への衝突、圧力差によるせん断力により均質化が行われます。ほかの方式と比べて処理量も多く、微細化が可能です。使用時に摩擦熱が発生するので、氷水等で外筒を冷却する必要があります。
石臼や乳鉢・乳棒も高圧式ホモジナイザーの一種といえます。
液体中に超音波を与えることにより均質化を行う方法です。液体に高周波振動を与えるとキャビテーションにより微細な気泡が発生し、その気泡のはじける衝撃波により微粒子や細胞を破砕します。物理的な衝撃ではなく粒子同士の衝突を起こさせるため、最終粒形は比較的球形に近くなります。このため、分散の最終工程や粒度分布の前処理などに使用されます。また、乳化能力が高いことも特徴ですが、処理量は少ないです。
金属製の固定された外刃と回転式の内刃をジェネレーターで回転させることで遠心力によりジェネレーター内から液が入り込み、外刃の窓に放射状に放出される流れが発生します。この際、内刃と外刃に粒子が接触することで破砕が行われます。加えて、内刃の高速回転により生じる超音波などにより微細化、均質化が行われます。
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
ホモジナイザのカタログ一覧はこちら企業
ビーエム機器株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年3月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社マイクロテック・ニチオン |
15.1%
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2 | IKA(R) Werke GmbH & Co. KG |
7.0%
|
3 | ヤマト科学株式会社 |
6.5%
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4 | 株式会社イズミフードマシナリ |
6.5%
|
5 | 株式会社トミー精工 |
6.5%
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6 | 三丸機械工業株式会社 |
6.0%
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7 | 株式会社エスエムテー |
6.0%
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8 | 超音波工業株式会社 |
6.0%
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9 | 和研薬株式会社 |
5.5%
|
10 | GEAプロセスエンジニアリング株式会社 |
5.0%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年3月のホモジナイザページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されているホモジナイザが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
マイクロテック・ニチオンのヒスコトロンは細胞破砕から乳化まで幅広い用途で使用可能な、破砕力に優れたホモジナイザーです。
ジェネレーター部の改良により、試料の微細化と均一化を効率的に両立した処理が可能です。
ゼータ電位を高度に保ちながら試料を砕き解すため粒子同士の凝集を防ぐことができ、優れた分散性能を発揮します。
食肉や穀物の破砕をはじめ、タンパク質やDNAの抽出など目的に合わせた刃先の調整が可能です。
イズミフードマシナリのホモゲナイザーシリーズは、液体分子間の相乗作用を発生させ均質な乳化状態を作ることで液分離を防ぐための装置です。
遠隔操作や自動圧力変更機能の選択により、自動化・省力化が可能で、食品関係をはじめ化学や医薬品への用途に適しています。
冷却水ボックスの採用によりブランジャーパッキンの洗浄が可能となり、サニタリー性に優れています。
均質ディスクとバルブシートは耐摩耗材が使用されているため耐久性に優れています。
三井電気精機のUXシリーズは、菌体破砕や鉱物の分散、反応促進などに多く用いられる超音波ホモジナイザーです。
ソフトな素材だけでなく顔料やセラミックのような硬度の高いサンプルも分散可能なため、使用用途が広いことが特徴です。
物理的衝撃を与えず拡散するため粒度分布の前処理に多く用いられています。
オートチューニング機能の実装によりチューニングが自動処理されるため、常時最適な発振状態で分散処理を行うことが可能です。
GAEのArieteシリーズは飲料、医薬品、食品、酪農など幅広い分野へ使用可能な、汎用性の高い産業用高圧ホモジナイザです。
医薬品業界向けのソフトウェアが充実しており、安全設計かつ無菌設計のため、特に高度な衛生環境を求められる医薬品や化粧品分野での使用に適しています。
365日24時間の連続処理が可能なため高効率です。
オプションの付与により電力や水の削減が可能となり、運用コストの削減を実現します。