メカニカルバルブのメーカー7社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
空気圧シリンダ等のアクチュエータを仕事させるには、圧縮空気の流れを自在に切り替える必要があります。
シリンダであれば、前進させる場合には、前進方向に圧縮空気を供給し、後退方向は、反対に圧縮空気を大気に開放させます。
後退させる場合には、その逆になります。
このように、エアの流れ方向の制御をおこなうバルブを方向制御弁といいます。
方向制御弁は、操作方式によって4種類に分類できます。
電気信号による操作をおこなうものが、電磁弁で、空気圧によって操作するものが、パイロット操作弁です。
人力により操作する方式で、手で操作する手動弁や足で操作する足踏み弁があります。
また、リミットスイッチのように機械的な接触によって操作する、機械制御弁があります。
このように、人力によって操作するものや機械制御弁を、メカニカルバルブと呼びます。
メカニカルバルブは、電気信号を使用せず、空気圧機器のみで空気圧シリンダ等のアクチュエータを操作することができます。
人力操作によるものは、押しボタンやレバー、ペダルタイプがあります。
こちらは、作業者の手や足によって操作します。
装置の入り口に設置する供給遮断弁として使用するほか、主に半自動化装置に使用されます。
またエアシーケンス制御の起動スイッチとして使用される場合もあります。
機械操作によるものは、プランジャやローラータイプがあります。
シリンダの動作やワーク位置確認のスイッチとして使用することで、エアシーケンス制御の信号発生とすることができます。
方向制御弁を機能で分類することができます。
電磁弁だけではなく、メカニカルバルブでも同様です。
ポート数によって分類すると、2,3,4,5ポート弁があります。
2ポート弁は、単にエアの流れを止めたリ流したりする機能を持ちます。
3ポート弁は、排気ポートを持ち、エアを供給したり排気したりする機能をもちます。
4および5ポート弁は、Pポートより吸気をおこない、A、B2ヵ所の出力ポートより交互に供給・排気をおこなう機能をもちます。1か所もしくは2ヵ所の排気ポートをもちます。
方向制御弁の持っている、切り替え位置によって、2位置と3位置があります。
また、弁体の構造による分類すると3種類あります。
ポペット式とスプール式、すべり弁式です。
すべての分類の方向制御弁への圧縮空気の供給回路には必ずフィルタを使用し、ごみやドレンを確実に取り除くことが重要です。
フィルタのろ過度は、5μm以下を選定します。
ドレンを多量に含んだ空気圧は、他の空気圧機器に対しても作動不良の原因となりますので、アフタークーラー、エアドライヤなどを設置することで対策します。
参考文献
https://www.smcworld.com/products/ja/s.do?ca_id=262
https://www.ckd.co.jp/kiki/jp/product/list?cid=46&sid=0
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