バラマンのメーカー2社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
バラマンとは重量物をハンドリングするための装置であり、作業者が重量物を持ち上げ、回転、移動する作業を補助します。バランサやハンドクレーンと呼ばれる場合もあります。
バラマンは通常床面または天井に固定されており、外力を加えない限り動作はしない構造となっています。バラマンを使用する際はハンドル部分を掴んで動かしたい方向に軽く力を加えることで可動範囲内を動かすことができます。
重量物を持ち上げる際にも作業員は大きな力を必要としないため、軽量な物体を扱う感覚で重量物を動かす作業を行うことができます。
バラマンは重量物を取り扱う現場において、クレーンや反転装置といった大規模な設備の導入が困難な場合やロボットアームなどにより自動化すると作業員に危険が生じる場合に多く使用されます。
外力を加えない場合には動作せず作業員の意図した動作以外のアクティブな動作を行うことがないため、人の往来が多い現場で活躍します。
また、天井のレールに取り付けられるタイプのバラマンもあり、重量物を持ち上げた状態で長い距離を運搬したい場合にも重宝します。
バラマンは大きく分けて設置方法・駆動方法・自由度の3つの項目についてそれぞれ違いのある製品が展開されています。
設置方法については、床面に設置するタイプと天井に固定するタイプの他、天井のレール上に据え付けるタイプも存在します。設置範囲や移動範囲を考慮して選択する必要があります。
駆動方法はエア式と電動式の2種類があります。エア式は高圧エアを接続するだけで使用できる点、電動式は支持力の設定や複雑な制御が構築できる点などが利点として挙げられます。どちらの駆動方法でも重量物を支持した状態で作業員が手を離した際には、重量物をそのままの位置で保持する機能が搭載されています。その他エアと電気を併用したハイブリッドバラマンという駆動方式もあります。
自由度については1軸型と2軸型が存在します。1軸型は設置位置を中心として単純旋回するため移動可能領域はドーナツ型となりますが、2軸型はアームを曲げることで高さ調節が可能なため移動可能領域が円状になります。
またバラマン先端に取り付けるアタッチメントについても、真空吸着するものやフォーク形状のもの、反転機構を備えたものなど様々な用途の製品が展開されています。
参考文献
https://www.toyokoken.co.jp/products/balancer/
社員数の規模
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