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エンジンオイルについての概要、用途、原理などをご説明します。また、エンジンオイルのメーカー34社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。エンジンオイル関連企業の2025年2月注目ランキングは1位:矢崎総業株式会社、2位:理系化学工業株式会社、3位:株式会社エーゼットとなっています。
早稲田大学大学院でMBE法による窒化物半導体成長に関する研究に従事。2016年に大学院を修了後、非鉄金属系メーカーへ入社。金属製錬工場における設備保全・エンジニアリングの業務に従事。2022年に化学系メーカーへ転職。同様の業務に従事。
エンジンオイルとは、エンジンの潤滑・冷却に使用される油です。
エンジンの部品同士が直接接触しないようにして磨耗や摩擦を減らし、冷却作用を持たせることでエンジンの性能を維持するために使用されます。
エンジンが搭載されている製品が良いコンディションを保ちつつ、持っている性能を発揮するためにエンジンオイルの定期的な交換が非常に重要です。エンジンオイルは様々な機能を持ちますが、主な役割が潤滑作用であるため、単に潤滑油と呼ばれることもあります。
エンジンオイルはエンジンを有する機器にはほぼ必ず使用されます。エンジン内部では高速回転する部品同士が接触し、その摩擦により熱が発生します。エンジンオイルはこの熱を吸収し、部品同士の接触を減らすことで磨耗を防止します。
エンジンオイルを使用する機器は多岐に渡ります。代表的な機器としては自動車やオートバイのエンジンです。部品同士が接触することを防ぎ、冷却効果を発揮することでエンジンの性能を維持します。汚染物質からエンジンを保護する役割もあります。
また、船舶や航空機のエンジンにも使用されます。、船舶のエンジンは長時間の使用により高温になることがあるため、高温での耐久性も求められます。また、航空機のエンジンは高高度での使用に耐える必要があり、そのためには高粘度のオイルが必要になることがあります。
その他、工作機械や建設機械に使用されることもあります。
エンジンオイルの作動原理は以下です。
エンジンオイルは、金属部品どうしの摩擦を小さくし、摩耗を低減させる役目があります。オイルがピストンやシリンダの各部品の隙間に入り込むことで潤滑し、機械の動作を円滑にします。
ピストンとシリンダの間に油の膜を形成することで、圧縮工程および燃焼行程での燃料のガスが密閉され、効率よくエネルギーを生み出します。密封性が上がることで、エンジンのパワーアップおよび燃費の向上にも繋がります。密封性を上げる要因になるのがエンジンオイルの粘度です。
粘度の単位はWinter (W) という低温下で使用できる限度と、100℃のオイル粘度を示す数値で表現します。一般的な乗用車に使われるエンジンオイルの粘度は、高い製品が10W-40、低い製品が0W-20程度です。
低粘度オイルは低温でもオイルが柔らかく始動性が良い点が特徴で、低温時の燃費が良くなります。高粘度オイルはエンジンが高温になる高速走行においてもしっかりと油膜を作り、摩擦によるダメージから保護する能力が高い点が特徴です。
エンジン内部では燃焼によって高温になりますが、エンジンオイルが熱を吸収して外部に放熱することで冷却効果を発揮します。一般的にはエンジンオイルは循環させて使用され、循環放熱によって熱を外部へ排出します。発熱が多い機器の場合は、別途熱交換器などを外付けする場合があります。
エンジンオイルは、エンジン内部の汚れを洗浄し、エンジンを清潔に保ちます。ただし洗浄能力には限界があるため、定期的にエンジンオイルを交換する必要があります。
エンジンオイルはエンジンの防錆効果も担います。エンジン内部に膜を形成し、酸素の付着を遮断して錆から機器を守ります。
エンジンオイルは、エンジンオイルを作るためのベースとなるオイルがあり、不純物を除去しつつ化学合成油や添加剤を加えて性能を整えます。その配合量の違いにより、エンジンオイルは鉱物油、部分合成油、化学合成油の3種類に分けられます。
鉱物油は最も安価で入手可能なエンジンオイルで、原油から不純物を取り除いて精製されます。エンジンに対して過酷な負荷がかかるような高速走行などには適しておらず、一般乗用車に適しています。
部分合成油は鉱物油に高品質な化学合成油を加えて作られるオイルで、品質と価格のバランスに優れています。
100%化学合成油は不純物を極限まで取り除き、エンジンを保護する添加剤が配合されている高品質オイルです。モータースポーツなどの過酷な条件でも耐えうる性能を有します。
参考文献
https://www.autobacs.com/static_html/shp/knowledge/oil.html
https://www.autobacs.com/static_html/shp/knowledge/oil.html#section2
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 矢崎総業株式会社 |
19.1%
|
2 | 理系化学工業株式会社 |
11.2%
|
3 | 株式会社エーゼット |
6.7%
|
4 | 日本サン石油株式会社 |
6.1%
|
5 | 大同化学株式会社 |
4.9%
|
6 | 三油化学工業株式会社 |
3.4%
|
7 | 出光興産株式会社 |
3.2%
|
8 | 株式会社和光ケミカル |
3.1%
|
9 | ビーピー・カストロール株式会社 |
3.0%
|
10 | ナガオ株式会社 |
2.5%
|
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