エンジンオイルのメーカー1社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
エンジンオイル(engine oil)とはエンジンの性能を保つ油です。人間で例えるならば、人間の心臓にあたるのがエンジンであり、血液にあたるのがエンジンオイルです。エンジンが搭載されている製品が良いコンディションを保ちつつ、持っている性能を発揮するにはエンジンオイルの定期的な交換が非常に重要になってきます。
エンジンオイルは様々な機能を持ちますが、主な役割が潤滑作用であるため潤滑油と呼ばれる他、モーターオイルと呼ばれることもあります。
エンジンオイルは5つの作用・役割があり、潤滑、密封、冷却、洗浄、防錆に分けられます。これらの作用・役割があるエンジンオイルのお陰で、エンジン内部の金属部品がなめらかに作動し、大きなエネルギーを生み出すことができます。
エンジンオイルは、エンジンを有する産業や製品において、幅広く使用されています。自動車であれば、長時間そして長い距離使用する軽・普通自動車、オートバイや大型車にはエンジンオイルが欠かせません。その他では、産業機械や航空機においてもエンジンオイルが用いられています。
なぜエンジンオイルがエンジンには欠かせないのかという点からエンジンオイルの原理・性質を紹介します。
エンジンオイルは、エンジンオイルを作るためのベースとなるオイルがあり、ベースから不純物を取り除いたり、化学合成油やエンジン内部を洗浄する添加剤を加えることでオイルの性能を決めています。その配合量の違いにより、エンジンオイルには主に3種類に分けられます。
鉱物油は、最も安価で手軽に入手することができるエンジンオイルで、原油からエンジンに悪影響を及ぼす成分や不純物を取り除いて精製されます。安価な分、エンジンに対して過酷な負荷がかかるような高速走行などには適しておらず、一般的な通勤や買い物程度の使用に適しています。
部分合成油は、鉱物油に高品質な化学合成油を加えて作られるオイルで、品質と価格のバランスに優れています。
100%化学合成油は、不純物を極限まで取り除き、エンジンを保護したり洗浄したりする添加剤が配合されている高品質、高純度なオイルで、モータースポーツなどの過酷な条件でも耐えうる性能を持っています。
オイルには、オイルの硬さを示す「粘度」というものが存在し、粘度が高いほど粘り気が増してドロドロになり、低いほど水に近いようなサラサラとしたオイルになります。
一般的な乗用車に使われるエンジンオイルの粘度は、高いと「10W-40」低いものは「0W-20」といった数値のものが使われています。
数字の後ろに付く(W)はWinterの頭文字で、低温下で使用できる限度を示しています。(0Wは-35℃まで。10Wは-25℃まで使用可能)その後に付く数字は高温下(100℃)のオイル粘度を示しており、数値が高いほど高温でも油膜を保つことができます。
低粘度を選ぶメリットは、冬などの低温な時期でもオイルが柔らかいため、エンジンが冷えている状態での始動性が良い。柔らかい故に抵抗が少ないため、効率良くエネルギーを伝達できるため、燃費が良くなります。
高粘度を選ぶメリットは、エンジンが高温になる高速走行においてもしっかりと油膜を作り、摩擦によるダメージから保護する能力が高いことが挙げられます。
参考文献
https://www.autobacs.com/static_html/shp/knowledge/oil.html
https://oft.jp/eco/aboutoil/
https://www.autobacs.com/static_html/shp/knowledge/oil.html#section2
https://www.idss.co.jp/carlife/idemitsu/zepro/knowledge/reading.html
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