ラインセンサカメラのメーカー18社・107製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ラインセンサカメラでは、ライン状に撮像し、一枚の画像にすることが特徴です。よく比較されるエリアセンサカメラでは、視野全体を一度に撮像することが特徴です。
ラインセンサカメラでは一列のフォトダイオードに対して被写体を垂直方向に移動させながら連続的に撮影することで平面的な画像を取得することができます。
エリアセンサカメラと比較して横長の画像を取得する際に画像合成の必要がないのでピクセル単位で生じるわずかな変化をとらえることに長けています。
ラインセンサカメラが得意とする被撮影体としては、サイズが大きいものや高精度な分解能が必要なものが挙げられます。
例えば、サイズが大きい被撮影体を撮影する場合、エリアセンサであれば、分割して撮影する方法もありますが、その場合複数の画像をつなぎ合わせる必要があり、もし欠陥を検出する検査をする場合、つなぎ目の部分に欠陥がある可能性があるため、つなぐ作業は大変重要で難しいものになります。一方、ラインセンサを用いると、一枚の画像として撮影でき、画像をつなぐ必要がありません。
具体的には、道路や外壁をはじめとした社会インフラの検査から、不織布・歯車・半導体部品などの工業的な検査、美術品の解析、いままで目視検査を行っていた果実の選別などの幅広い目的で使用することができます。
ラインセンサカメラは通常のカメラと同様にレンズから入ってきた光をCCD・CMOSなどの撮影素子上で結像させることで電子的な信号に変換し、画像として出力します。
一列のフォトダイオードで構成される撮影素子に対して垂直方向に被写体が移動しながら連続的に撮影することで横長の画像を取得します。
ラインセンサカメラはモノクロの画像を取得できるモデルと、カラー(または不可視光線)の画像を取得できるモデルに大別されます。
カラー画像が取得できるモデルではフォトダイオードの配列が1~3列程度と多層構造になっています。 これは1つのフォトダイオードから入手できる色情報が一つである為です。
3列のカラーセンサーでは特定の1ピクセルを青・緑・赤の色情報を取得できる3つのフォトダイオードで撮影します。 一方、1列のカラーセンサーでは特定の1ピクセルを1つのフォトダイオードで撮影するので単一の色情報しか取得できません。 よって周囲の色情報から特定の1ピクセルの色情報を推定するので、色の正確度が3列のカラーセンサーより劣ります。
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C9570シリーズはX線撮像によって、ベルトコンベア上を流れる部品、食品などの内部映像をレントゲン写真のように撮影し、検査をすることができる検出器です。
検出器の厚みは50mmとコンパクトに設計されており、ベルトコンベアの内部などといった狭い空間への設置も可能な仕様となっています。
検出素子ピッチの標準仕様は0.4mm、検出素子数は640pixelsもしくは1280pixlesですが、.2~1.6mmの間で選択することができ、それに応じて検出幅も51.2mm~1433.6mmの間にカスタマイズすることができます。
速いラインスピードにも対応し(最高800m/min)、検査時の流品速度を落とすことなく、高スループットな検査工程を実現することができます。
近赤外線(人には見ることのできない、可視光よりも長い波長領域の光)を用い、
ベルトコンベアなどの上を流れていく物品をスキャンするように撮影し、検品などを行う機器です。
ABL-005WIRは近赤外線を用いたラインセンサカメラの中でも広い波長領域(900nm~2550nm)での撮像に対応した商品です。
一般に農産物の検査では1000nm~1600nm、シリコンウエハ上の素子では1000~2600nmの波長の光が使用されるなど、
対象によって使用する波長領域を使い分けますが、当製品は前述したように広い波長領域での撮像が可能なため、多種にわたる製品の検査、チェックに使用することができます。
イーサネットを用いた、国際的に汎用性の高いインターフェース規格『GigE Vision』を採用することで、低コストで高速でのデータ転送や長いケーブル長への対応などを実現することのできるラインキャンカメラです。
データ分解能は8,10,12bitに対応し、高感度かつ低ノイズ、そして解像度は2K(2048pixels)、ラインレートは11.4kHzという必要十分なスペックをローコストで提供するモデルとなっています。
一般的な外観検査や、ムラ検査および色彩選別や医薬品の検査などの用途で使用することができ、センシングトリガとしてソフトウェア上での入力、また12pinコネクタにより外部接続したハードウェアからの入力にも対応した製品となっています。
本製品はイメージセンサとレンズを読み取り幅に合わせ横一列に配置する接写型のラインセンサカメラとなっており、検査システム全体の高さを抑え、かつ歪みのない撮像を実現することができます。
接写型カメラの強みを活かし、歪みの無い撮像が可能になることで、非接写型のラインセンサカメラでは苦手とされるフィルムや印刷物のヨレやシワ、寸法測定などにおいて、高い検査精度を実現することができます。
読み取り幅は流品される製品やベルトコンベアなどの寸法に合わせて、192mm~2,311mmの幅で選択し、カメラ製作をすることが可能で、高さも抑えれることから必要最小限な検査システムを構築することが可能になります。
最大フレームレート200kHzという業界最速レベルでの撮像が可能にしたラインセンサカメラとなっており、フィルム、紙などのRoll to Rollの製造工程での超高速検査システムに応用することができます。
また、本製品は画素サイズを切り替えて撮像することができ、Mode Aでは7.5 µm× 7.5 µmまたはの画素サイズ、Mode Bでは7.5 µm×10.5 µmの画素サイズを使用することができ、流品速度や照明環境等に応じて最適なモードで撮像、検査を行うことが可能にしています。
前述したロール、シート状の製品の表面検査、ウェブ検査以外にも、飲料製品のボトリング工程などの検査(瓶のラベルやキャップ、内容量など)においても、超高速で撮像できる性能を活かすことができます。
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