3Dカメラについての概要、用途、原理などをご説明します。また、3Dカメラのメーカー14社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。3Dカメラ関連企業の2023年3月注目ランキングは1位:ソニー株式会社、2位:株式会社デンソーウェーブ、3位:バスラー・ジャパン株式会社(Basler Japan)となっています。
3Dカメラ (英: 3D camera) とは、立体的に3次元画像の撮影が可能なカメラのことです。
平面の情報だけでなく、奥行き方向の情報も得ることができます。3Dカメラは、自動運転車や自律走行するロボットなどの先端技術を支える目に使用されています。
3Dカメラは、3次元の物体認識が必要なさまざまな所で活用されています。
自動運転車には安全走行のために、3Dカメラをはじめ多くのセンサが搭載されています。種類の異なる複数の3Dカメラを組み合わせて使用して、色々な状況に対応します。
自律走行するAGV (無人搬送車) や各種ロボットには、3Dカメラが搭載されています。
物流の現場では、3Dカメラを数多く設置し、荷物の寸法測定やピッキング、仕分け、検数などに活用しています。
スマートフォンにも3Dカメラが搭載され、立体的な映像を容易に撮影できます。また、見守りや防犯用に3Dカメラを活用した画像分析システムがあり、今後普及していくと考えられます。
3Dカメラは多くの撮影方式があり。それぞれ原理は異なります。
ステレオタイプは、人間の目で見る原理と同じ方法を取っています。対象物を複数のカメラで撮影して、3角測量の方式で、奥行情報を取得します。即ち、2つのカメラの距離・レンズの焦点距離及び視差の3つから、対象物と焦点との距離を算出します。
ステレオタイプのメリットは、安定性です。人間の認識に近い空間把握能力があり、リアルタイムで距離測定を安定的に行うことができます。一方、ステレオカメラは、撮影前に校正が必要というデメリットがあります。校正は、カメラ位置を変えて既知のパターンを撮影することで行います。
また、歪み補正・平行化処理・画像の正規化などの処理を行う必要があり、PCの負担が大きい点もデメリットの一つです。ステレオタイプは、屋外での撮影も可能なため、自動運転用の車載カメラに使われます。
ToFタイプは、「Time of Flight」の略称で、飛行時間を意味します。照射した光が対象物で反射して、カメラに戻るまでの時間から奥行きを計算します。カメラと一体になった光源を使います。
ToFタイプに使用される光源は、パルス光又は連続光です。パルス光の場合は反射光が戻るまでの時間から距離を算出し、連続光では光源と反射光との位相差から距離を求めます。
ToFタイプの長所は、撮影距離の広さです。また、フレームレートが高く、暗所での撮影が可能なことや、低コストであることも長所です。この方式は、カメラのセンサーが太陽光にも反応するため、屋外での撮影が困難な短所があります。屋内でピッキングロボット用として、箱詰め作業や体積の測定などに使用されます。
構造化照明タイプは、光源とカメラが別になっており、対象物で反射した光の歪みを3Dカメラが撮影することで、奥行方向の寸法を算出します。光源は、ライン状・格子状・ドット状などのパターンを持った照明であり、物体に当たると凹凸に沿ってパターン光が歪みます。
光源にレーザーを使用する方式があります。レーザードット方式と呼ばれ、レーザー光をドットのように対象物に照射し、各ドットをカメラで測定するものです。構造化照明タイプのメリットは、ステレオタイプやToFタイプに比べて、撮影が高精度であることであり、微細な工業部品などの精度が要求される撮影に採用されます。
一方で、デメリットはカメラの他に別途光源のプロジェクターが要ること、コンパクト性に欠けること、及び屋外使用に不適であることなどです。
3Dカメラを使用した計測は、今まで縁のなかった分野においても、様々な活用法が広がっています。この計測は、現場で測らない、撮影するだけ、画像解析で測りたいところを測る、メジャーの届かないところ・危険なところも簡単に計測、などの特徴があり、作業性と安全性が向上します。
現地で収集したデータを解析して、計測ソフトウェア上で2点間の距離、1点と直線の最短距離、1点と面の最短距離、面積計測、角度計測などができます。現場作業の時間短縮と計測忘れなどを防ぐことも可能です。文化財調査では、触れることなく詳細なデータを得ることができるため、貴重な文化財のデジタルアーカイブに用いられます。
3DVRカメラは撮影者の前方だけではなく、後方を含む360度の範囲を撮影できる全方位型のカメラです。全天球カメラと半球カメラがあります。
全天球カメラは、2つの超広角の魚眼レンズを使用したカメラで、2つの映像を撮影し、その映像を自動で縫い合わせる処理を行います。この技術により上下左右360度の撮影が可能になります。
半球カメラは、1つの超広角の魚眼レンズを使用して半球を撮影します。2つの半球カメラを組み合わせ使用することによって、撮影後に編集して上下左右360度の映像を作り出します。
参考文献
https://www.klv.co.jp/technology/what-is-3D-camera.html
https://www.baslerweb.com/jp/vision-campus/camera-technology/3d-technology/
https://www.fujitsu.com/jp/group/labs/resources/tech/techguide/list/image-3dcamera/p03.html
https://www.creativevillage.ne.jp/54344
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3Dカメラのカタログ一覧はこちら企業
株式会社日本HP 株式会社リンクス 株式会社フジ*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年3月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | ソニー株式会社 |
33.1%
|
2 | 株式会社デンソーウェーブ |
14.5%
|
3 | バスラー・ジャパン株式会社(Basler Japan) |
11.1%
|
4 | 株式会社マイクロ・テクニカ |
6.8%
|
5 | ifm efector株式会社 |
5.7%
|
6 | ケイエルブイ株式会社 |
5.1%
|
7 | 株式会社リンクス |
4.1%
|
8 | 株式会社日本トラストテクノロジー |
3.4%
|
9 | ジック株式会社 |
3.4%
|
10 | LUCID Vision Labs Inc. |
3.0%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年3月の3Dカメラページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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LINXでは3D形状+カラー画像を併用した高精度な画像処理ソリューションを提案しています。 高解像度・高速ラインスキャンでこれまでの2D撮影では対応できなか...
2022年2月3日
独自のレーザー縞投影技術を採用し、最大3mを超える視野を高精度に3D計測する産業用3次元スキャナです。 ロボットとの組み合わせでピック&プレースに使用で...
2022年1月27日
パルス式Time-of-Flight(ToF/トフ)方式を利用して撮影を行う産業用3Dカメラ blazeは、近赤外線(940nm)対応のレーザーダイオード(VCSEL)を備えており、...
2022年1月28日
EnsensoN10はコンパクトボディでBUS給電方式によるハイパワーLEDプロジェクターを搭載し、USB2.0に対応したプラグアンドプレイのステレオ3Dカメラです。
752×480 px 1/1.3のグローバルシャッター機能付きCMOSセンサーを搭載しています。
焦点距離は3から16mmで、F=1.8受光オプティックス付きです。
同シリーズにはハウジング、光学系、焦点距離の異なった仕様もあるため、用途によって選択することができます。
Basler blaze Time-of-Flightは高精度かつ高速撮影が可能であり耐久性にも優れている上に低コストを実現している3Dカメラです。
パルス式Time-of-Flight方式の採用および近赤外線対応レーザーダイオードの搭載により、距離、輝度、信頼性マップから成り立つ多視点画像をつくることにより1度の撮影で2Dおよび3Dデータを同時に作成します。
mm単位の精度に優れた光学測定を、広い範囲にわたって行うことができるため、産業用3Dカメラとしての利用が最適です。
HDR-TD20VはGレンズ、CMOSセンサー、BIONZをそれぞれダブルで搭載することによって高画質フルハイビジョン3Dを撮影することのできる3Dカメラです。
3D奥行調整機能が装備されているため、被写体とカメラとの位置関係が変動しても、最適な立体感になるように自動で調整します。
30cmといった近距離での撮影や10倍の光学ズームおよびフルハイビジョン記録での12倍ズーム撮影を可能にしているため、子供の成長記録や動物などの撮影に最適です。
独自開発のスタンドアローンで作動するSoCを採用した小型ボディのステレオ方式3Dカメラです。
ハイビジョン画質の3次元情報をEthernetを通じてリアルタイムに取得することができるため、マシンビジョンなどでの使用に向いています。
120×60×20mm、195gのコンパクトサイズでありながら平面解像度はフルハイビジョンの1280×720、深さ解像度128pixel、フレームレート25fpsの撮影が可能で消費電力は7Wの省エネつか低コストを実現しています。
O3D303はタイムオブフライト測定を採用した信頼性に優れる距離測定をはじめとする距離、レベル、体積といった視覚的評価を行うことが可能な3Dカメラです。
72×65×82.6mmといったコンパクトサイズでありながら1つの装置に測定、評価、照明機能を装備しています。
直感的な操作が可能なパラメーター設定ソフトフェアが搭載されているため操作性に優れている上に詳細なアプリケーション評価が可能です。
産業用3Dカメラとしての利用が最適です。