3Dカメラについての概要、用途、原理などをご説明します。また、3Dカメラのメーカー14社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。3Dカメラ関連企業の2022年7月注目ランキングは1位:ソニー株式会社、2位:株式会社リンクス、3位:株式会社デンソーウェーブとなっています。
通常のカメラは平面のみの撮影しか出来ませんが、3Dカメラでは物体を平面方向と奥行方向の両方ともに
立体的な撮影が出来るカメラの事を言います。
奥行方向の撮影が可能なため、車の車載カメラなど様々なものに使用されています。
3Dカメラには大まかに3種類の撮影方法があり、3種類の撮影方法は異なる原理と使用用途があります。以下に説明します。
屋外での撮影をすることが出来るため、車の車載カメラはこの方式が採用されています。
ステレオ方式は、分かりやすく説明すると人間の目で見る原理と同じ方法を取っています。
物体から反射した光をカメラのレンズで受け止めて立体的に撮影を行う方法です。
人の目と原理が近いため、XY方向とZ方向を安定的に計測できます。
この方式では屋外で撮影をすることは出来ませんが、物体の形状を把握することが出来るためピッキングロボットに多く採用されています。
ToF方式は、Time of Flightの敬称です。和訳すると飛行時間の事を言います。
照射した光がカメラに戻ってくるまでの時間を計測して奥行を求めます。
この方式は、カメラに光源が付いておりその光源から出た光がレンズに照射されるまでの時間を算出して撮影をします。
この方式ではカメラのセンサーが太陽光にも反応してしまうため、屋外での撮影をすることは出来ません。
ステレオ方式とToF方式に比べて、撮影が高精度であるため微細な工業部品などの精度が要求される撮影に採用されます。
構造化照明は、光源とカメラが別になっており、光を物体に反射しその光の歪みをカメラで立体的に撮影をします。
ステレオ方式とToF方式に比べて、奥行方向のずれが少なく比較的高精度の撮影が可能となっています。
こちらの方式は、太陽光での撮影が出来ないため屋内のみの撮影となっております。
従来の計測では現場に行き、メジャーを使って測定し、路面や構造物の寸法の計測していました。交通量の多い場所や高所、危険な箇所の計測にはコストと時間もかかるデメリットがありました。
3Dカメラを利用した計測は現場で測らない、撮影するだけ、画像解析で測りたいところを測る、メジャーの届かないところ、危険なところも簡単に計測できるため、作業性と安全性が向上します。現地で収集したデータを解析して、計測ソフトウェア上で2点間の距離、1点と直線の最短距離、1点と面の最短距離、面積計測、角度計測などができます。現場作業の時間短縮と計測忘れなどを防ぐこともできます。文化財調査においても、触れることなく詳細なデータを得ることができるため、貴重な文化財のデジタルアーカイブにも用いられています。
このように、3次元計測による測量は今まで縁のなかった分野においても期待が広がり、様々な活用法が考えられています。
3DVRカメラは撮影者の前方だけではなく、後方を含む360度の範囲を撮影できる全方位型のカメラです。大きく分けて全天球カメラと半球カメラの2つに分類することができます。
全天球カメラは2つ超広角の魚眼レンズを使用したカメラで、2つの映像を撮影し、その映像を自動で縫い合わせる処理(スティッチ)を行います。この技術により上下左右360度の撮影が可能になります。
半球カメラは1つの超広角の魚眼レンズを使用し全天球カメラのように、全方向をすべて撮影することはできませんが、2つの半球カメラを組み合わせ使用することによって撮影後に編集して上下左右360度の映像を作り出します。
全天球カメラは手軽に扱える初心者~上級者向きであり、半球カメラは動画の質が高く上級者~プロ向きになります。
3DVRカメラの製品はメーカによって機能性や価格が大きく異なります。数万円程度の手頃なものから数百万円もする本格的な製品まで幅広い機種があります。
参考文献
https://www.klv.co.jp/technology/what-is-3D-camera.html
https://www.baslerweb.com/jp/vision-campus/camera-technology/3d-technology/
https://www.fujitsu.com/jp/group/labs/resources/tech/techguide/list/image-3dcamera/p03.html
https://www.creativevillage.ne.jp/54344
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3Dカメラのカタログ一覧はこちら企業
株式会社リンクス 株式会社日本HP 株式会社フジ*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年7月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | ソニー株式会社 | 24.5% |
2 | 株式会社リンクス | 13.1% |
3 | 株式会社デンソーウェーブ | 11.4% |
4 | 株式会社マイクロ・テクニカ | 7.7% |
5 | ifm efector株式会社 | 6.7% |
6 | ケイエルブイ株式会社 | 6.4% |
7 | バスラー・ジャパン株式会社(Basler Japan) | 6% |
8 | ジック株式会社 | 5% |
9 | 株式会社日本トラストテクノロジー | 4.7% |
10 | LUCID Vision Labs Inc. | 4% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年7月の3Dカメラページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されている3Dカメラが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
EnsensoN10はコンパクトボディでBUS給電方式によるハイパワーLEDプロジェクターを搭載し、USB2.0に対応したプラグアンドプレイのステレオ3Dカメラです。
752×480 px 1/1.3のグローバルシャッター機能付きCMOSセンサーを搭載しています。
焦点距離は3から16mmで、F=1.8受光オプティックス付きです。
同シリーズにはハウジング、光学系、焦点距離の異なった仕様もあるため、用途によって選択することができます。
Basler blaze Time-of-Flightは高精度かつ高速撮影が可能であり耐久性にも優れている上に低コストを実現している3Dカメラです。
パルス式Time-of-Flight方式の採用および近赤外線対応レーザーダイオードの搭載により、距離、輝度、信頼性マップから成り立つ多視点画像をつくることにより1度の撮影で2Dおよび3Dデータを同時に作成します。
mm単位の精度に優れた光学測定を、広い範囲にわたって行うことができるため、産業用3Dカメラとしての利用が最適です。
HDR-TD20VはGレンズ、CMOSセンサー、BIONZをそれぞれダブルで搭載することによって高画質フルハイビジョン3Dを撮影することのできる3Dカメラです。
3D奥行調整機能が装備されているため、被写体とカメラとの位置関係が変動しても、最適な立体感になるように自動で調整します。
30cmといった近距離での撮影や10倍の光学ズームおよびフルハイビジョン記録での12倍ズーム撮影を可能にしているため、子供の成長記録や動物などの撮影に最適です。
独自開発のスタンドアローンで作動するSoCを採用した小型ボディのステレオ方式3Dカメラです。
ハイビジョン画質の3次元情報をEthernetを通じてリアルタイムに取得することができるため、マシンビジョンなどでの使用に向いています。
120×60×20mm、195gのコンパクトサイズでありながら平面解像度はフルハイビジョンの1280×720、深さ解像度128pixel、フレームレート25fpsの撮影が可能で消費電力は7Wの省エネつか低コストを実現しています。
O3D303はタイムオブフライト測定を採用した信頼性に優れる距離測定をはじめとする距離、レベル、体積といった視覚的評価を行うことが可能な3Dカメラです。
72×65×82.6mmといったコンパクトサイズでありながら1つの装置に測定、評価、照明機能を装備しています。
直感的な操作が可能なパラメーター設定ソフトフェアが搭載されているため操作性に優れている上に詳細なアプリケーション評価が可能です。
産業用3Dカメラとしての利用が最適です。