レーザーモジュールのメーカー10社・29製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
レーザーモジュールとは、レーザーを用いて動作を行う様々な機器に必要とされるレーザー光源を生み出すための装置一式のことを指します。
現在、レーザーを用いた機器が多く存在し、特に計測装置や位置検出装置、また、各種センサーなどに不可欠なものになっています。
計測用途のレーザーは可視光範囲の青色や緑色および赤色のレーザーが多いですが、その波長範囲から逸脱した加工用途に用いられるレーザーもあり、その危険度からクラス分けがされています。
顕微鏡や干渉計などの計測機器には、主に赤色レーザーが利用されます。そのため、計測機器用の赤色レーザーを安定的に発振できるレーザーモジュールが多く、市販されています。
可視光領域の光源は大きく増幅しなければ比較的安全なため、レーザーポインターやプロジェクターにも使用されます。
一方、レーザー加工機などには様々な波長のレーザーが使用されます。その波長によって、加工できる材質も異なり、また被加工物のダメージも異なります。
レーザー光は様々な波長の光が混在した一般光とは違い、目的の波長の光のみで構成し、さらに位相をもそろえる必要があります。
まず、特定の波長の光を入手するためにある元素で構成された媒体を用意します。この元素が励起状態から準位が下がる際に、一定のエネルギーを放出し、そのエネルギーに対応した波長の光源が得られます。
レーザーモジュールではこの光源の位相をそろえるために、一度に多くの励起した元素の準位を落とす必要があります。これには、誘導放出といった現象を利用します。
誘導放出では、この元素の励起された準位と規定準位間のエネルギー差に相当する光が入射されると、それにつられて、その部分の電子もエネルギーを放出するため、同じ位相の光が手に入ります。
レーザーモジュールでは、この誘導放出を同時に数多く行うために、元素全体を一気に励起状態としては誘導放出現象を起こすサイクルを繰り返すことで、一定波長のレーザー光源が取り出せる構成になっています。
参考文献
https://www.keyence.co.jp/ss/products/marker/lasermarker/basics/principle.jsp
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
ピーク波長525nmのグリーンレーザーモジュールです。
APCドライバ回路を搭載しているので、出力電圧と参照電圧の比較を行うことで、投光量が自動的に調節されるため、1mWまでの安定した光出力を実現しています。
3~5Vの直流電源で動作するので、様々な回路に組込むことができ、レーザー光は、8mm径の高品質ガラスレンズを通して射出されるので、産業用のレーザーマーカなどへの応用に適した製品です。
MLXシリーズは、レーザー素子の特性ごとに発振条件を最適化することで、安定的な出力を実現したレーザーモジュールです。
APC回路を搭載しているので、更に安定した出力特性を持っており、小型設計で、低消費電力を実現しながら光出力を自由に調整することができます。
近紫外光から近赤外光までの波長をラインナップし、コリメーターやボールガラスレンズによって、平行光や極小スポットの形成ができるモデルもあります。
金属やプラスチック表面に照射されたレーザー光の散乱光が干渉することで、結像時に画質低下の原因となるスペックルノイズを低減させた低ノイズレーザーモジュールです。
レーザーダイオードに流れるドライブ電流に高周波畳み込みを行うことで、スペックルノイズの低減を実現しています。
モードホッピングノイズや、戻り光ノイズ、量子ノイズなど、他のノイズも、従来比に比べて低減されているので、高精度計測などのアプリケーションに適した製品です。
超小型可視光半導体モジュールは、簡単に使用できる、超小型のレーザーモジュールです。
自己診断機能を搭載しているので、サージや、温度異常など、機器の異常を監視し、自動的にシャットダウンしてレーザーダイオード部を保護することができます。
5~15Vの直流電源に対応しており、手持ちの電源にも柔軟に対応して駆動します。
高性能の非球面レンズを搭載しており、ハイクオリティなビームスポットの形成が可能です。
PL201/202は中心波長520~635nmの幅広いラインナップを揃えた、0.9mW(class2)の平行光を出力できる半導体レーザーモジュールです。
レーザーモジュール本体は、電気的に絶縁されており、かつ単一空間モードの出力光を生成できるので、アラインメント用のリファレンス光源としての利用に適しています。
減衰率の大きい電気フィルタを採用することで、USB給電で、低ノイズの安定したレーザー出力を得ることができます。
ラマン分光用の挟線幅で高い周波数安定性を持った半導体レーザーモジュールです。
一般的なグレーティングではなく、ボリュームハログラフィックグレーティングを採用し、自身を共振器として使用することで、挟線幅と周波数安定性を両立させています。
温度変化に対し周波数変化が極めて安定で、1度の変化に対して、波長換算で0.007nmしか変動しません。
小型のものからフルパッケージまで、5種類以上のラインナップがあり、様々な用途に対応しています。
Z-LASERは耐環境型のフォーカスレーザーモジュールです。
IP67等級の高い防水・防塵性能を有している耐環境シールドと、ねじ込み式のマウントが融合された構造で、過酷な環境でも安定して使用できるとともに、他の部品とも簡単に接続できる万能型のレーザーモジュールです。
高効率で放熱を行えるデザインを採用し、簡単に操作できる外部フォーカス機構を搭載しているので、非常に扱いやすい製品です。
5~30Vの幅広い直流電源に対応しており、組み込みの際に柔軟に対応できます。
業界最小のわずか4x10mmの超小型レーザーモジュールです。
ピーク波長は635nmで赤色の光を射出し、室温で約5~10%の出力安定性を持っています。
最低5000時間の長寿命で、高いコストパフォーマンスを有し、10m地点で10x18mmのスポットサイズを実現し、さらに3m地点で10mmのラウンドスポットを実現しています。
産業用や医療、生化学など、幅広い分野での応用に適しています。
ST2は135マイクロメートルコアファイバーで開口数0.15で200Wの高出力を実現したレーザーモジュールです。
独自開発された、高出力レーザー専用チップを搭載しているため、高い信頼性を実現しています。
高輝度化、小型化に加えて、シンプルで優れた拝熱管理を行っており、空冷または水冷機構によって効率良い排熱が行われます。
材料のレーザー加工や、ファイバーレーザーのポンピングアプリケーションに適した製品です。
ヤフオクでチェック