UV照射器のメーカー32社・72製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
UV照射器とは光源にUV光源を利用し、紫外線を照射するための機器です。UVの照射範囲によりスポット型、ライン型、エリア型の三種類に分かれます。
UV光源の種類によりランプ光源とLED光源に分かれます。また機器の冷却方法においては、水冷型と空冷型に分かれます。UV照射器はレジンなどのUV反応性の物質の硬化に利用されますが、UV光源と同様に微生物の殺菌や有機物の除去などの用途にも利用されます。
UV照射器は紫外線の持つ高いフォトンエネルギーを利用して様々な用途に利用されています。レジンなどの硬化・乾燥、微生物の殺菌、有機物の除去、オゾン脱臭などが例としてあげられます。
UV照射器は様々なタイプがあり、利用用途により使い分けられます。スポット型のUV照射器は狭い範囲の照射に適し、ライン型・エリア型のUV光源は木版やプラスチック版などの広い面積を持つ物質の照射に適しています。
UV照射器はUV光源によって発生した紫外線を照射する機器です。UV光源は電極に挟まれたガラス管の中に水銀と希ガスが気体として閉じ込められた構造をしています。
電極に通電することでガラス管内に熱が発生します。エミッタ(電子放射物質)が熱の作用で抱えていた電子を放ち、電子はガラス管に沿って移動します。水銀分子と電子はぶつかることで紫外線を発光させます。紫外線がガラス管の外に移動する際、偏光が行われ波長が変化し、特定のUVとして照射されます。ガラスと蛍光塗料の作用によりUVが特定の波長を持つともいえます。石英ガラスと合成石英ガラスがガラスの材料として用いられますが、高圧水銀ランプとメタルハライドランプでは前者、低圧水銀ランプでは後者を用います。
UV照射器は紫外線波長を利用した製品であり、紫外線波長とは電波や太陽光線と同様の電磁波の1種であるXの波長(1pmから10px)と人間の目で認識できる電磁波の1種である可視光(380nmから770nm)までの中間にある電磁波の1種のことを表します。
紫外線の波長はおおよその波長の長さによって大きく3つに分けられています。UV-Aは波長の長さが315nmから400nmの範囲でUV-Bは波長の長さが280nmから315nm、UV-Cは100nmから280nmの範囲で指定されています。
UV照射器に利用されている波長の長さは一般的に利用されている185nmや172nmなのでUV-Cには該当していますが、成層圏や上空のオゾン、酸素によって吸収されてしまうため地表には到達していません。そして、十分に検証がおこなわれ製品化されているため適切な使用方法を厳守すれば危険ではありません。
UV照射器は照射をおこなう用途や目的によって照射する波長を選択できるため、波長の長さによって使用する手段を選択することが重要になってきます。
UV照射器での殺菌は紫外線に含まれているUV-Cの波長の範囲を使用します。殺菌照射に使用する照射器にもよりますが、自然に存在するUV-Cの電磁波にはオゾンを生成したり、殺菌や脱臭、空気を清浄する作用が含まれています。
UV-Cでの波長をV-UV(200nm以下)と呼ばれている真空紫外線と区別する場合もあります。
殺菌で使用される波長を菌やウイルスに対して照射すると細胞のデオキシリボ核酸(DNA)が光化学反応を起こし、遺伝子情報が分解され死滅すると考えられています。そして、この効果は多くの菌やウイルスに対して有効であることが分かっています。
これらのことからUV照射器による殺菌は薬液での殺菌ができない箇所や医療現場などで使用されています。通常は光殺菌での光源として低圧水銀ランプや高圧水銀ランプが導入されています。近年では製薬工程や食品分野でも応用されパルスドキセノン殺菌という方法が用いられています。これは殺菌能力の高いキセノンランプをパルス発光させることで従来の水銀ランプなどの殺菌方法よりも格段に効果を発揮するため、昨今では注目される技術になっています。
参考文献
あすみ技研 https://www.uv-asumi.com/uv-irradiation/
ケイエルブイ https://www.klv.co.jp/technology/uv-irradiation-device.html
パナソニック https://www3.panasonic.biz/ac/j/fasys/uv/index.jsp
マリオネットワーク https://www.m-n-w.com/uv-hachou.html
JATEC http://www.jatec.jp/uvlamp.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
本体は手のひらサイズで140gと小型で軽量ながら、光源にLEDを採用する一体型UV照射器です。
性能面では、365mmの最大光量と紫外線強度4000mW/cm2ながら、20,000時間の長寿命を達成しています。
ランプ方式と比較してLED光源は、消費電力が低く長寿命のため、定期なメンテナンスを軽減します。
LED光源を使用するため、低温のUV接着が可能となり対象物にダメージを与えません。
光源にLEDを採用し、4ヘッド 独立して 0%~100%までの出力調整が可能な4灯式のUV照射器です。
コントローラーで4ヘッド 独立した制御が可能ながら、一般的な丸型照射ヘッドを標準として、オプションには、ヘッドの側面照射型、直線状のラインビーム型、ピンポイントの局所照射型、斜め照射のアングル型、超集光型、角形状の短形照射型と、豊富な照射ヘッドバリエーションを取り揃え、多様な用途に対応できます。
ハンディタイプでありながら、最大1200mW/cm2のハイパワーUVランプを搭載するUV照射器です。
UV照射器本体は、重量1.1kg、サイズは80x80x260(奥行き)mm、グリップ部110mm と、コンパクトに設計されたハンディタイプでありながら、約10秒で照度100mW/cm2に至り、3分後に安定するため、開発や試作など手軽にUV照射させることができます。
ローコストと高照度を実現し、365nm波長のブラックライトを採用した卓上型のUV照射器です。
36W仕様のブラックライトで10mW/cm2以上の高照度を実現しており、コンパクトな卓上型の設計ながら、最大幅410mm×奥行360mmのテーブルに照射対象物を載せることが出来ます。
ブラックライトによりオゾンの発生が無く、蓋を開けると自動消灯する安全機能が採用されているため、安全な仕様になっています。
非常にコンパクトな卓上型ながら、3 種類の異なる波⻑が選択できるUV照射器です。
光源にLEDを採用したUVを照射するエミッターは、365、385、405nmの波⻑から選択できます。
コントローラーには、小型で使い易いタッチスクリーンのインターフェースを備え、小型のエミッターと合わせてもシステム全体が非常にコンパクトなため、開発や試作など手軽にUV照射させることができます。
本製品は、新開発した独自の放熱設計構造によって効率的に放熱し、LEDを高密度実装することで、積算光量は6.6 J/㎠ という高出力を実現したライン型の照射器です。
発光面サイズは100mm・200mmから選択、専用ブラケットで連結することで、最大2000mmまでの任意のサイズに連結可能です。LED波長は365nm、385nm、395nm、405nmとしており、UV硬化材料に応じて選択が可能です。
専用電源は、発光面10mmごとに調光可能な回路別調光機能、より照射均一度を高めるための均一度補正機能を搭載しており、照射器の点灯時間等の情報を取得する機能も追加しています。これにより、照射器のメンテナンスや交換時期の予測に役立てることができます。
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