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スリッター刃についての概要、用途、原理などをご説明します。また、スリッター刃のメーカー9社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
スリッター刃とは、スリッター加工で使用される切断用の刃物です。
スリッター加工は、薄い金属板、フィルムや紙などの切断に使用されており、通常、コイル状の素材を送り出してスリッター刃で必要な幅に切断し、再びコイル状に巻き取ります。自動車産業や包装産業をはじめ、様々な資材の加工で使用されており、高い精度で効率的に資材の切断が可能です。素材の種類に合わせて様々な種類のスリッター刃があります。スリッターナイフと呼ばれる場合もあります。
スリッター刃は、様々なシート状の素材を切断することに用いられます。切断される主な素材には、紙、不織布、フィルム、粘着テープ、金属、プラスチックがあります。特に、金属への適用は多く、鋼板、ステンレス鋼、アルミニウム、金、銀、銅、鉛をはじめとする様々な素材を切断することが可能です。
切断した資材は様々な産業で活用されます。例えば、切断した金属シートやプラスチックシートは、自動車産業、家電製品、建設業において、下記のような用途があります。
その他、紙製品やフィルム製品では、包装用フィルム (透明フィルムやラミネートフィルム、プラスチックフィルムなど) 、大きなロール紙 (印刷、包装、加工用途で使用される) を切断する用途でも使用されます。
スリッター刃は、スリッターと呼ばれる機械に取り付けて使用されます。スリッターでは、伸ばされた資材が自動的にスリッターナイフへと送り込まれ、スリッター刃が回転することで素材が切断されます。
最も一般的なものは、一組の上刃と下刃を用い、側面を擦り合わせ連続回転させるものです。「シェア刃」や「丸刃」と呼ばれます。上刃と下刃にはそれぞれ専用の刃が用いられ、刃先の形状や角度も素材によって使い分けられます。材料に合わせて適切な設定をすることで、ダレ、バリ、カエリの発生を防ぐことが可能です。一般的、刃先は鋭角なほど切れ味が良くなり、鈍角なほど刃は長寿命になります。また、刃の厚さは薄いほど抵抗が小さく、厚いほど剛性が良いです。その他、加工する素材によっては特殊な刃が用いられることもあります。
スリッター刃の素材には、ダイス鋼、ハイス鋼、SUS鋼、超硬合金、ジルコニアなどの硬質な素材が使用されることが一般的です。
スリッター刃の種類には、一般的なシェア刃の他にレザー刃、ギャング刃、スコアカッターなどがあります。シェア刃では対応できない材料の際に使用されることが一般的です。これらの刃は切断する材料や刃物の当て方によって適切に使い分けられます。
レザー刃は狭い溝形状のあるローラーの溝部分に先端が鋭利なレザー刃を押し当てるか、もしくは空中での切断を行います。レザー刃は、切断の際に下刃やローラーに触れることはありません。通常、四角い形状をしています。
ギャング刃とは、上下が直角刃となり、上刃と下刃は適正なクリアランス空間を空けて使用される刃です。厚みが厚い素材から、薄い素材まで幅広く適応することができ、長尺シート状材料や、加工難易度が高い金属箔のスリット工程などに特に使用されます。
スコアカッターは、丸形状の上刃をローラーに押し当て、ロールを回転させることで材料を切断するものです。ロールスリッターは、丸刃1枚でロールに巻かれた材料を紙管やプラスチックコアごと切断することが可能です。ロールスリッターで使用される刃には両刃と片刃があります。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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