温度ヒューズについての概要、用途、原理などをご説明します。また、温度ヒューズのメーカー12社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。温度ヒューズ関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:グローバル電子株式会社、2位:内橋エステック株式会社、3位:冨士端子工業株式会社となっています。
温度ヒューズとは、機器の温度などを検知し回路を遮断するために溶断する過熱保護素子です。
検知するものは異なりますが、温度ヒューズに近いものとして、電流ヒューズがあります。
電流ヒューズは、過電流による自己発熱によりヒューズを溶断させ回路を遮断する過電流保護素子です。温度ヒューズでは温度を検知しますが、電流ヒューズは過電流を検知し回路を遮断する保護素子です。溶断することで回路を遮断しますので、温度ヒューズと同様、一度検知し保護機能が働くと自動復帰はしません。
温度ヒューズは、温度を検知し溶断することで保護を行う素子です。溶断により一度検知すると自動的に復帰はしないために、測定対象物が、異常発熱などで高温となった場合の危険状態を防ぐために用いられることが一般的です。
例えば、回路異常が発生して高温となる可能性があるトランスやモータなどのコイル表面や、電源回路の突入防止用の抵抗に対して、発熱保護用に用いられることがあります。
また、一般的な家電などでも高温になる可能性がある製品などに組み込まれていることがあります。ヘアドライヤーやアイロン、電気コンロなどです。ただし、温度ヒューズは一度溶断すると自動復帰しませんので、温度ヒューズによる溶断が起きた場合は使用ができなくなります。
温度ヒューズの原理は、周囲温度の上昇によって、温度ヒューズの融点に達した可溶体が溶断するものです。
温度ヒューズの構造は、可溶合金を両リード線間に接合されており、また動作性能を維持するために特殊樹脂が可溶体の周りに塗布されています。これが絶縁ケースに挿入され、樹脂で封止された構成となっています。
温度ヒューズは、検出温度に達した際に可溶体を溶かし、塗布されている特殊樹脂の作用によって、合金の表面張力により可溶体が両端のリード線に向かい物理的に切断されるます。そして、切断されるために自動復帰はしない素子となります。切断される温度は、合金の組成によって設定ができます。一般的には65℃から150℃程度までのものがあります。
温度ヒューズには、アキシャル部品とラジアル部品があります。
アキシャル部品とは、部品の両端からリードが出ているタイプで、リード両端をテープで留めた形で供給されます。また、ラジアル部品とは、部品の一方向からリードが出ているタイプで、一方向にでたリードをテープで留めた形で供給される部品です。
参考文献
https://www.uchihashi.co.jp/support/602/
https://detail-infomation.com/thermal-fuse/
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | グローバル電子株式会社 | 21.2% |
2 | 内橋エステック株式会社 | 12.5% |
3 | 冨士端子工業株式会社 | 11.5% |
4 | 株式会社赤羽電具製作所 | 10.6% |
5 | モリ電子工業株式会社 | 9.6% |
6 | 日本ドアーチエック製造株式会社 | 7.7% |
7 | スターヒューズ株式会社 | 7.7% |
8 | 有限会社ダンメン | 6.7% |
9 | 株式会社光アルファクス | 4.8% |
10 | 株式会社オサダ | 4.8% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月の温度ヒューズページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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