天然ゴム手袋についての概要、用途、原理などをご説明します。また、天然ゴム手袋のメーカー13社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。天然ゴム手袋関連企業の2024年4月注目ランキングは1位:株式会社東和コーポレーション、2位:株式会社ウィード、3位:宇都宮製作株式会社となっています。
天然ゴム手袋とは、ゴムの木の樹液から作られる天然ゴムを素材とした手袋です。
機械的強度の高い天然ゴムからできているため、引き裂きと引っ掻きに強く、伸縮性に優れています。また、滑りにくく、手によくフィットします。
厚手の手袋と薄手の手袋があり、作業の種類によって使い分けられます。天然ゴムにはゴムの木由来のラテックスが含まれているため、人によってはアレルギーを発症することがある点に注意が必要です。また、油や有機溶剤への耐性が低く、これらを取り扱う作業には適していません。
天然ゴム手袋はフィットしやすいため、細かな作業に向いています。家庭用の一般的な手袋として用いられるほか、清掃作業でも用いることがあります。価格が比較的安く、使い捨ての薄手の手袋にも使用されることが多いです。
天然ゴム手袋は、手袋に由来する汚染のリスクが少ないことから、製造業における部品の検査、品質検査、仕分け作業にも多く用いられます。また、外気温の影響を受けにくいことから、室外の作業が多い建設業や土木業、漁業、水産、農業、園芸、林業、畜産業の分野でも天然ゴム手袋を用います。
天然ゴムが低い温度でも柔軟である性質を活かして、寒冷地や冷凍庫内での作業にも重宝されています。
天然ゴム手袋の素材である天然ゴムの主な成分は、イソプロピレンゴムです。イソプロピレンゴムは、滑りにくく伸縮性に優れる性質をもっているため、天然ゴム手袋もグリップ性に優れ、手にフィットしやすい特徴があります。
天然ゴム手袋は水やアルコール、塩基性水溶液、ABS洗剤などに対する耐性が高いです。一方、ガソリンや灯油、重油、軽油などの油に対する耐性は低いため、油を取り扱うことの多い機械や自動車関連の作業には向いていません。
また、ベンゼンやトルエンなどの芳香族系化合物、テトラヒドロフランなどのエーテル系化合物、ジクロロメタンのような塩素系化合物への耐性が無いため、基本的に有機溶媒を扱う作業には向いていません。
天然ゴムは、主に液状のゴムであるラテックス、シート状にして乾燥させたRSS (Ribbed Smoked Sheets)、ゴムを細かく粉砕しプレス成型したTSR (Technically Specified Rubber) の3つの形態に加工されますが、天然ゴム手袋に用いられるのはラテックスです。
パラゴムノキから採取したラテックスが凝固しないようにアンモニアを添加し、メッシュでゴミをろ過したアンモニアラテックス (ゴム分濃度25~35%程度) を遠心分離し、不純物を取り除いて濃縮したものを濃縮ラテックス (ゴム分濃度60%程度) と呼びます。
この濃縮ラテックスに配合剤として架橋剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤などを混合し、手の形をした型を浸漬させて乾燥させることで、ゴム手袋が成型されます。
天然ゴム手袋は原料がゴムの木の樹液であるため、イソプロピレンゴム以外にも様々な成分が含まれています。人によってはラテックスアレルギーを発症する可能性があり、場合によっては重篤なアレルギー反応を発症することも珍しくありません。そのため、ゴム手袋を使用しているときに違和感がある場合は、直ちに使用を中止します。
特に医療用手袋については、天然ゴムのI型アレルギーのリスクを回避するために、合成ゴム手袋への置き換えが進められています。手術用手袋はクロロプレンゴム手袋などに、検査・検診用手袋はニトリルブタジエン手袋に置き換えられています。
天然ゴム手袋は天然素材由来ゆえに、不純物としてタンパク質や樹脂、糖類、ゴムの塊などが含まれている可能性があるため、使用前の確認が必要です。また、天然ゴム産国の経済や気候の状況によって、物性にばらつきが出ることも多く、価格や入手性が変化しやすいです。
参考文献
https://www.towaco.co.jp/product/guidance/
https://www.monotaro.com/s/pages/productinfo/workglove_material/
https://ec.midori-anzen.com/shop/c/cHAEADA/
https://www.askul.co.jp/f/special/product_column/rubbergloves/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gomu/90/4/90_210/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gomu/88/9/88_369/_pdf
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
2024年4月の注目ランキングベスト9
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社東和コーポレーション |
23.1%
|
2 | 株式会社ウィード |
15.4%
|
3 | 宇都宮製作株式会社 |
15.4%
|
4 | 久冨勝株式会社 |
7.7%
|
5 | 川西工業株式会社 |
7.7%
|
6 | 三興化学工業株式会社 |
7.7%
|
7 | 富士手袋工業株式会社 |
7.7%
|
8 | オカモト株式会社 |
7.7%
|
9 | エステー株式会社 |
7.7%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2024年4月の天然ゴム手袋ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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