リングゲージのメーカー11社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
リングゲージは、測定器の基準として使用されるものや、限界ゲージとして使用するものがあります。
測定器の基準として使用されるリングゲージは、マスターリングゲージやセットリング、セティングリングなどと呼びます。
限界ゲージとは、相手に限界ゲージを挿入し、通りが通り、止まりが止まることを確認することで、軸径の寸法が公差内であることを確認する検査方法です。
限界リングゲージは、円筒部の径の検査に使用し限界ネジリングゲージは、雄ネジの検査に使用します。
マスターリングゲージは、日本精密測定機器工業会規格によって、ゲージ部の真円度・円筒度・直径の許容値が規定されています。
呼び寸法と実測値が刻印されており、シリンダーゲージやホールテスト、三点式内径測定用マイクロメーターなどの、ゼロセットに使用します。
ゼロセットとは、各種測定機器のゼロ点セットをする作業であり、あくまでも実測値を基準とします。
内径測定機器をマスターリングゲージによって、ゼロセットし、実際に測定する穴径との寸法差を測定することによって穴径を測定します。
円筒形状になっている部分の径の合否判定をおこなう場合は、限界リングゲージを使用します。
検査する軸径の寸法公差に対して、最大側の寸法を基準として通りのリングゲージとし、反対に最小側の寸法を基準として止まりのリングゲージとします。
通常マスターリングケージは、sks3などの工具鋼に焼入れ焼戻しを施して製作します。
硬度は、HRC58~62程にします。
通常は、経時による寸法変化を起こさせないため、焼入れ後サブゼロ処理を施してから、焼戻しをおこないます。
研削後ラッピング仕上げをおこない、きれいな面に仕上げます。
限界リングゲージは、相手材と頻繁に摺動するため、超硬合金で製作する場合もあります。
雄ネジの精度を検査する用途には、限界ネジリングゲージがあります。
製作した、雄ネジが規格に合って作られているかを確認します。
測定するねじの等級と同じゲージの等級が決められたものを使用します。
通り側と止まり側があります。
通り側は、ネジリングゲージが無理なく通り抜ける事、止まり側が2回転以上ねじ込まれないことを確認します。
雌ネジの検査には、限界プラグゲージを使用します。
鋼でできているため、熱によって寸法変化が生じます。人の体温でも寸法が変化してしまうことがあるため、扱いには注意が必要です。
測定対象となる工作物も同様で、加工直後と時間が経過した後だと温度が下がることによって寸法が変化する場合があるので同様に注意が必要になります。
参考文献
https://www.nejigauge.com/tec2.html
https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/223005239028/?utm_medium=ppc&utm_source=yahoo&utm_campaign=ypc-211-n-1131729&lisid=lisid_yahoo_ypc-211-n-1131729&yclid=YSS.1000402900.EAIaIQobChMI8KyVgeeE7gIVEldgCh0lIQU0EAAYASAAEgKipvD_BwE&gclid=CMfjqYTnhO4CFUSXvAod8FkEDA&gclsrc=ds
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