農業資材についての概要、用途、原理などをご説明します。また、農業資材のメーカー10社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。農業資材関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:エフピコチューパ株式会社、2位:三菱ケミカルアグリドリーム株式会社、3位:住化農業資材株式会社となっています。
農業資材は、農業を行うときに使用する資材を指します。農業における作物の栽培方法は、大別して3つに分かれており、露地栽培・雨よけ栽培・施設栽培があります。
露地栽培は、屋根などの設備を使用せずに自然に近い環境で作物などを栽培する方法です。露地栽培で使用する資材には、風よけや霜よけに使用される農業用フィルムなどがあります。
雨よけ栽培は、作物が雨に濡れないように保護しながら栽培する方法です。土壌の水分過多や土の流出を防ぐ目的があります。雨よけ栽培で使用する資材には、畝(うね)を覆うように使用するトンネル用被覆資材などがあります。
施設栽培は、ビニールハウスやガラスハウスなどの施設内部で作物を栽培する方法です。施設栽培をさらに細分すると、土壌栽培や水耕栽培などに分けられます。施設栽培で使用する資材には、施設用の被覆資材などがあります。
また、栽培方法は、季節にも影響されます。そのため、農業資材の種類も豊富です。しかし、特定資材の使用には、資格・申請が必要となる場合があり、農薬やドローンを取り扱う際には、農薬管理指導士や国土交通省などへの届出が必要になる場合があります。これらは、農薬取締法や航空法に該当する場合に必要です。詳細は、農林水産省や国土交通省のホームページで確認ができます。
農業資材は、さまざまな分類に分けることができます。例えば農機具でカテゴリ分けを行うと、農業資材は、耕うん機や玄米保冷庫、噴霧器・動噴などに分けられます。
耕うん機は、固くなった土を砕くことにより、土をやわらかく耕す農機具です。
玄米保冷庫は、玄米を適切な環境で保管する保冷庫です。玄米は、温度を11〜14℃、また湿度を60〜70%に調節することにより、酸化を防ぐことができます。
噴霧器・動噴は、薬剤を散布するための農業資材です。一般に噴霧器は、人力で容器内に圧力を加えることにより、薬液が自動で噴霧される道具です。動噴は、動力噴霧器の略称でガソリンや電気を動力として使用する機械です。昨今は、自走式のラジコンタイプの動噴も販売されています。
農業資材は、そのほかにもカテゴリがたくさんあり、道具では、士農具や刈払機、撒水用品があります。そして、播種(はしゅ)・種苗では、ポリポットや種苗箱、灌水用具などがあります。
このように農業資材は、多くの資材が販売されています。したがって、用途や目的に応じて資材を検討することが大切です。
農業資材は、農林水産省のホームページで肥料や農薬、農業機械などの農業生産資材について、関連する通知や事業、コスト削減にかかる取り組みなどの情報が公開されています。そのなかから「農業資材価格の見える化」や「農業競争力強化プログラム」「農業生産資材価格の見える化推進事業」を解説します。
農林水産省は、特に農業資材価格の見える化に積極的に取り組んでおり、農業者が肥料や農薬、農業機械などの農業資材を購入する際の参考となるように、価格情報などを見える化することにより、農業者が最適な農業資材を比較、もしくは選択できる環境を整備しています。
見える化施策の位置付けとしては、以下の農業競争力強化プログラムや農業競争力強化支援法があります。
農業資材価格の見える化施策のひとつとして、農業競争力強化プログラムは、2016年11月29日に農林水産業・地域の活力創造本部による決定によって始動しています。この施策は、生産者の所得向上につながる生産資材形成の仕組みを見直し、生産資材価格の引き下げをおこなっています。
また、価格の引き下げに加えて農業の競争力を強化する取り組みとして、13項目について実現を目指しています。
このうち、一部を抜粋すると、流通・加工の構造変革や人材力の強化、土地改良制度の見直しなどが、このプログラムに含まれています。
2017年には、法律第35号の農業競争力強化支援法が公布されており、良質かつ低廉(ていれん)な農業資材の供給を実現するため、有利な条件を提示する農業生産関連事業者を選択するための情報を民間事業者の知見を活用しつつ、講ずるものとしています。
また、政府は、これまで農業の構造改革を推進してきましたが、農業の更なる発展を目指すために農業者の努力ではどうにもならない構造的な問題を解決していくことが必要だとし、農業資材の価格や農産物の流通、加工といった構造の改革を行うと公表しています。
さらに、より周知と理解を深めてもらうためにホームページ上で農業資材分野や農業機械分野、流通加工分野などのパンフレットを公開しています。
農業生産資材価格の見える化推進事業では、2016年の補正予算事業の取り組みによって、農業資材比較ウェブサイト「AGMIRU(アグミル)」のサービスが提供を開始しました。
AGMIRUは、農業者が購入を検討している資材を選択することで、資材の販売事業者から見積もりが届き、事業者とのマッチングを行うサービスです。
このウェブサイトでは、農業者が農業資材の購入にあたって、希望する資材の価格などを比較検討できます。
また、ウェブサイト構築の検討にあたり、資材の買い手である農業者をはじめとし、資材販売事業者や資材EC販売事業者等によって、検討委員会が設置され、意見交換を行い、発言者が特定されない議事録として公開されています。
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
農業資材のカタログ一覧はこちら企業
エフピコチューパ株式会社 インテックス株式会社 東都興業株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | エフピコチューパ株式会社 | 27.3% |
2 | 三菱ケミカルアグリドリーム株式会社 | 11.2% |
3 | 住化農業資材株式会社 | 10.5% |
4 | 恵和株式会社 | 10.5% |
5 | 渡辺パイプ株式会社 | 9.8% |
6 | トミタテクノロジー株式会社 | 8.4% |
7 | ネポン株式会社 | 7% |
8 | 東罐興産株式会社 | 6.3% |
9 | 有限会社ミネ | 4.9% |
10 | サンアグロ株式会社 | 4.2% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月の農業資材ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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