サイディングのメーカー8社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
サイディングとは建物の外壁の仕上げ材として貼り付けて使用する板材のことで、羽目板や下見板などを総称した呼び方です。近年に建てられた戸建住宅において主流の外壁仕上げ方法となっていて、その約90%(出典:日本サッシ協会、平成30年調査による)にサイディングが使用されています。
現在では建物の内壁に使用するサイディングも登場しています。戸建て住宅はもとより店舗の内装など幅広く用いられ、従来のタイルやクロス張りにはないデザイン性が特徴です。
サイディングは建物の外壁の仕上げ材のとして、戸建住宅など建築物として比較的小規模な物からビルといった大規模な建築物まで幅広く使用されています。
サイディングには主に4つの種類があります。セメント質原料と繊維質原料を主に用いて耐火性に優れた窯業系サイディング。表面の金属版とその裏に断熱効果のある裏打材を重ねて1枚の板にした金属系サイディング。木材を使用しているため天然由来の風合いが魅力な木質系サイディング。耐久性が高く寒冷地でも凍害の影響をほとんど受けない樹脂系サイディングに大別されJIS規格も定められています。
昭和40年頃に登場したサイディングですが、その当時の外壁はモルタル仕上げが主流でした。モルタル仕上げとは、砂とセメントを水で練ったものを左官職人が外壁に塗り仕上げるという方法で、多くはさらにその上から塗装をして仕上げられます。施工には専門の左官職人を必要としたことから、それが不要となり尚且つ工場で大量生産できコストや工期面で有利なサイディングへ需要が移って行きました。また都市計画法において市街地における火災の危険を防除するため定められる防火地域など建物そのものに求められる耐火・防火性能の高まりもあり、それらの性能を比較的容易に満たせることからもサイディングが多用されています。
しかし万能に思えるサイディングにも欠点があります。熱に弱く、工法上つなぎ目が弱いことが挙げられます。特に窯業系サイディングは熱を蓄えやすい特徴があり、真夏の直射日光により表面温度が60度以上になるため、熱による伸縮が発生します。また板材を張り合わせてつなぎ目にシーリング材を充填して防水をしていますが、ここにはサイディングの伸縮による力も加わります。また、サイディング表面の美観や防水性を保つことからおおよそ10年~15年で塗り替えとシーリングのメンテナンスが必要です。
サイディングは国内では主に以下の4種類のサイディングが使用されています。
サイディングの貼り方には、主に通気構法と直貼り工法の2種類が挙げられます。
参考文献
https://www.nyg.gr.jp/toukei/index.html
https://www.nyg.gr.jp/toha/image/JIS.pdf
https://www.asahitostem.co.jp/column/detail04.php
https://www.nyg.gr.jp/toha/tuukikouhou.html
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
サイディングなどの外壁に塗装することで、外観を綺麗に保つことができる塗料です。
排気ガスや黄砂・PM2.5などの汚染物質から外壁を守り、長期間建物の美しさを保つ「超低汚染型」の塗料です。
独自の技術により、緻密な塗膜を形成できるのが特徴で、無機材料を使うことで、汚れの付着防止や雨水による汚れの剥離が簡単に行えます。
また紫外線への耐性にも優れており、塗装の効果が長期間続きます。
遮熱性による冷暖房効果の向上にも役立ちます。
シンプルながら、どこか個性があっておしゃれな、窯業系のサイディングです。
外壁にも内装にも使える先進性のあるデザインは、他のメーカーにない特徴です。
長期間の使用も想定しており、高対候性のフッ素コーティングを行うことで、15年間の変色・褪色防止保証に対応しています。
コーティングにより親水機能、防カビ・防藻機能も付帯されています。
またシーリングレス加工に対応しているものもあり、さらなる見た目の向上とシーリング部分の劣化防止も可能です。
メンテナンスコストの低減を実現した窯業系のサイディングです。
サイディング間の隙間を「四方合いじゃくり」工法(合わせる板を2枚とも厚みの半分削り取り、相互に張り合わせる)で埋めることで、見た目が良くなるのが特徴です。
さらにシーリングの使用が大幅に減るため経年劣化も抑えられます。
同社開発品「プラチナシール」と組み合わせることで、塗膜の変色・褪色に対する30年保証を実現します。
厚みは16㎜~21mmまであり、木目柄から石積み柄まで様々なデザインから選ぶことができます。
メーカー独自の「光セラ」効果で常に美しい外観を保ちつづける、窯業系のサイディングです。
基材にセラミックコーティングを行い、紫外線の影響をカットします。
さらにその上に酸化チタンと銅をコーティングし、これらの相乗効果で光触媒効果と防藻効果を生み出します。
劣化しにくい構造にすることで、長期間の光触媒効果を持続、メンテナンスコストも抑えられます。
厚みは21㎜、石材調の柄がメインで、表情豊かな陰影を生み出す深掘り加工が特徴です。
金属板と断熱材を⼀体化させた、軽量で使いやすい金属系のサイディングです。
ガルバ鋼板(アルミ55%の合金に亜鉛メッキしたもの)を使用することで、錆に強く長持ちします。
また断熱材を貼り合わせることで、サイディングの中でも高い断熱性を誇り、冷暖房の効率を向上させます。
フッ素樹脂を塗装することで更なる長寿命化、遮熱性も実現します。
厚み15mmで、金属柄からタイル柄、石積み柄や木目柄まで幅広い見た目に対応しています。