ウレタンシート

ウレタンシートとは

ウレタンシート

ウレタンシートとは、ウレタンゴムを均一なシート状に加工した防音建築や緩衝シートに使用される樹脂製品の総称です。

ウレタン素材の硬度は主に発泡の大小で決まり、事務用品のウレタンマットから、台所スポンジまで発泡の大きさで用途が変わります。街中の音楽スタジオやライブハウスの施工では、通常の吹き付け発泡ウレタンではなく、硬化ウレタンシートを用いて防音壁を作り出しています。

実験用としては、被体の (kN/m) を測定の際に下敷きとして使用し安全を確保します。

ウレタンシートの使用用途

ウレタンシートの主な用途として、家屋の断熱材、音楽スタジオ内部の遮音材、重機材における緩衝材という衝撃緩衝保護板という役割のほか、低反発の特性を活かしたマットレスやリラックス枕、スポーツ、フィットネス目的のジムマットなども挙げられます。

樹脂材質なので油脂耐性に優れていることもあり、業務用機械や器具の下敷きとして安定性とグリップ力を発揮しています。また、グランドピアノなどの大型楽器設置の際にも防音と安定性、床材の保護を兼ね、賃貸マンションなどで重宝されるシートです。

ウレタンシートの原理

ウレタンシートは、ウレタン結合している重合体の樹脂製品です。発泡の有無、気泡の大小により「軟化ウレタンシート」と「硬化ウレタンシート」に大別されています。また、シートの形状ではないものは単に「発泡ウレタン」と称されています。

原料として、ポリオールとジイソシアネートを化合させて製造する方法が一般的です。ただし、インテリアシート、エクステリアや床材としてデザイン性を優先させたウレタンシートはこの範疇ではなく、他の樹脂素材や硬化材質等を混合させて商品化されています。

軟化ウレタンシートは通電しないので、電気絶縁体として音楽機材等にも活用できます。薄手だと美術品搬送のラッピング、引っ越し業者御用達の搬入シートなどが身近な例です。硬化ウレタンシートはグレーチング材などグリップ機能に注目した部品から、道路や通路の標識がわりにマーキングシートとしても活用可能です。

ウレタンシートの種類

1. 発泡ウレタンシート

発泡ウレタンシートは、発泡剤を添加してウレタンゴムを発泡させ、シート状に成型した製品です。このシートは軽量で柔軟性があり、優れた緩衝性や断熱性を持っています。主にクッション材やパッキング材、座布団など、さまざまな用途に利用されています。

2. 高密度ウレタンシート

高密度ウレタンシートは、ウレタンゴムを高密度で成型したシートです。このタイプのシートは耐久性が高く、硬度を持っています。特に防音効果や振動吸収性に優れており、音響室や機械の振動制御に広く使用されています。その高い密度と硬度により、騒音の軽減や振動の抑制を実現し、快適な環境を実現可能です。

3. 硬化ウレタンシート

硬化ウレタンシートは、ウレタンゴムを硬化させて作られたシートです。このタイプのシートは高い硬度と強度を持ち、耐久性にも優れています。建築用途や工業用途で広く利用されており、特に防音壁や防振パッドとして効果的です。硬化ウレタンシートは、騒音の遮断や振動の吸収、構造部材の強化に貢献し、安全性と快適性を向上させます。

4. 粘着付きウレタンシート

粘着付きウレタンシートは、ウレタンシートの一面に粘着剤が付いた製品です。簡単に固定できるため、DIYや修理作業に便利です。振動吸収や防振効果を求める機器や構造部品の補強に使用されます。粘着付きウレタンシートは、しっかりと固定するだけでなく、振動や騒音の軽減にも効果的です。

5. 耐熱ウレタンシート

耐熱ウレタンシートは、高温環境に耐えるために耐熱性能が強化されたシートです。高温耐久性や耐火性があり、断熱材や耐熱パッドとして使用されます。耐熱ウレタンシートは、高温状態での安全性や耐久性を確保し、熱による損傷や火災のリスクを低減します。

遮光メガネ

遮光メガネとは

遮光メガネ

遮光メガネとは、光を遮断または減少させるための眼鏡です。

医療や溶接作業など、さまざまな用途で使用されます。波長が500nm以下の光はまぶしさを感じる要因であるため、カラーフィルターレンズを用いて効果的にカットします。

遮光メガネは太陽光や強い光が眩しい状況で非常に有用です。これにより、快適な視界を確保し、日常生活やアウトドア活動をより楽しむことができます。また、UVカット機能を有する製品は有害な紫外線から目を保護し、長期暴露による白内障や網膜症などの悪影響を防止することが可能です。

ただし、遮光メガネを選ぶ際には、使用目的に合った適切なフィルターを選択することが重要です。例えば、紫外線を遮断するためには、UVフィルターが必要となります。視力矯正用のメガネとして使用する場合は遮光効果だけでなく、視力矯正の必要性も考慮する必要があります。

遮光メガネの使用用途

遮光メガネはさまざまな使用用途があり、特定の状況やニーズに合わせて利用されます。以下は遮光メガネの一般的な使用用途です。

1. 運転

自動車の運転中に太陽光や反射光が眩しい場合、遮光メガネは運転者の視界を向上させます。特にドライバーは光が眩しい場面で安全性を維持するために使用することが可能です。

また、視界のコントラストを向上させるレンズを備えている場合、道路上の障害物や信号の認識を向上させることができます。

2. 溶接作業

遮光メガネは溶接作業の際に、非常に重要な安全用具として使用されます。溶接作業は強い光を放射することがあるため、作業者の目をこれらから保護することが可能です。また、溶接による粒子や飛沫から目を守るバリアとしても機能します。

3. 医療

医療分野での遮光メガネの主な用途は、特定の目の疾患や手術、診察、治療時の患者の快適性や安全性の向上です。特に白内障や緑内障を罹患している患者の快適な生活のサポートを目的に使用されます。治療中に目を光から保護し、治療の効果を最大限に引き出すのに役立ちます。

遮光メガネの原理

遮光メガネの原理は、特定の波長光などを遮断または減少させて、目の保護や視界の調整を実現することです。レンズには特殊な光学フィルターが組み込まれており、特定の波長の光を吸収または反射する能力を持っています。

保護する波長は500nm以下の光などが代表例です。波長が500nm以下の光はエネルギーが高く、散乱しやすい特性を持つため、まぶしさやぎらつきを与えて対象物の輪郭がぼやけて不鮮明に見えてしまいます。また、紫外線 (UV) フィルターを有する製品は紫外線を吸収するため、目をUV放射線から保護することも可能です。

また、レンズに特定の色素付与やコーティングが施されることもあります。これらの処置では特定の光波長をフィルタリングし、他の波長を通すことが可能です。例えば、偏光メガネは光の振動方向を選択的に通すことで、特定の光の方向性を制御します。

遮光メガネはこれらの原理を組み合わせて、目の保護や視界の調整を実現します。用途に応じて適切な遮光メガネが設計され、特殊な要件に適したフィルターやコーティングが施される仕組みです。

遮光メガネの選び方

遮光メガネを選ぶ際は、以下の要素を考慮する必要があります。

1. 材質

遮光メガネのレンズはプラスチック、ポリカーボネート、ガラスなどの材質で作られます。ポリカーボネートは軽量で耐衝撃性が高く、スポーツ用途に有利です。ガラスは耐傷性が高いが重いため、日常生活用途に向いています。

フレームにはプラスチックや金属が使用されることも多いです。材質によって重さや耐久性が異なるため、用途に応じて選択します。

2. 遮光度

遮光メガネの遮光度は、どれだけ光を遮断するかを示す指標です。一般生活で使用する製品の遮光度は、カテゴリー0からカテゴリー4までのレベルが使用されます。カテゴリー0は最も明るく、カテゴリー4は最も暗いです。

使用目的に応じて、必要な遮光度を選択します。たとえば、山岳スポーツではカテゴリー4やそれ以上の遮光メガネが必要です。ただし、普段の日差しを遮るのにはカテゴリー2または3が適しています。

3. サイズ

フレームのサイズは顔の形状やサイズに合った製品を選びます。フレームが適切なサイズであれば、メガネは快適に装着することが可能です。また、鼻パッドやテンプルの位置も適切な製品を選択します。

参考文献
https://www.takata-optical.co.jp/glassesbyfunction/shadingglasses/
https://yukie.biz/syakou.html
https://www.eyelifemegane.jp/v2/about.php
https://www.eyelifemegane.jp/v2/about_application.php
https://www.tokaiopt.jp/advice/a31/

安全クッション

安全クッションとは

安全クッション

安全クッションとは、柱や設備などに装着して、怪我や事故を避けるために使うクッションです。柱や設備などとの衝突による怪我や事故の回避、または、見落としやすい鋭利な部分や角、柱を目立たせて事故を防止することを目的としています。メーカーによって名称は異なりますが、コーナーガード、安心クッションと呼ばれる場合もあります。工場や倉庫・工事現場から一般家庭まで幅広く利用されています。クッションの色や素材、サイズ、取り付け方法が異なる様々な製品が展開されています。

安全クッションの使用用途

安全クッションが使われる現場は様々です。工場や倉庫では、柱の角やH鋼、設備の鋭利な部分に取り付けて衝突による怪我・事故を防ぎます。また、黒と黄色のトラ柄や、蛍光色のクッションが販売されているためパイプや、目視しにくい柱に取り付けて、認識をしやすくさせます。台車の荷台部分の正面や、駐車場内の柱の角に装着して、車との接触防止に利用する場合もあります。これ以外にも、一般家庭では家具や家電に取り付けて子供の怪我防止を目的とした用途から、スペースシャトル内まで幅広く活用されています。

安全クッションの原理

素材は用途・製品によりますが、耐久性・耐衝撃性を考慮して、発泡ゴムやニトリルゴムが使われています。クッション性がある柔らかいもの製品だけではなく、塩ビ製の少し硬めの製品もあります。接着剤やテープを使用して取り付けますが、取り付ける部分の素材によっては取り付けにくい場合もありますので注意が必要です。

平型

柱などの比較的面積が広い部分に取り付けることが多いです。駐車場内で、柱を目立たせることや、自動車との接触による擦り傷防止に役立ちます。支柱・電柱にそのまま巻きつけて使うこともできます。

丸型

筒状のクッション素材でできています。切り込み部分があり、そのままパイプ管につけて使用できます。見落としすいパイプ管の認識性を上げ、注意を促します。

L字型

断面がL字型になっており、棒状の形をしています。柱の角や、梁に取り付けます。

はさみこみ型

断面がコの字型になっており、エッジ部分に挟み込んで保護します。接着剤などで留めて使用するタイプが多いです。

コーナ型

クッションそのものがL字型になっています。ラックや設備の角の部分に取り付けて怪我を防ぎます。

モッコ

モッコとは

モッコ

モッコとは、袋状の玉掛け用具の一種で、荷物を入れて、運搬するために使う道具です。クレーンなどで吊りあげて使用します。建築や土木、農業、漁業、造園業など幅広い分野で活用されています。ベルトとシートから構成されます。ネット部分に運搬したいものを入れ、クレーンなどを使って吊り上げて移動させます。モッコには、シート自体の素材やベルトの長さ、荷重量によって異なる商品が販売されています。

モッコの使用用途

モッコが活用されている現場は建築や土木、農業、漁業など様々ですが、現場から排出された岩や土、雪、または海産物などを運搬するために使います。モッコは用途に応じて様々な種類があります。用途に応じて適切な製品を選ぶ必要があります。モッコは重心が不安定なものを載せることには向いていません。また、尖ったものや、シートを破く可能性があるものを運ぶ際には注意が必要です。雪や土壌を運搬する際、水によってモッコ本体が湿り、重くなります。そのため、防水素材でできたモッコも販売されています。

モッコの原理

モッコの主な種類には以下のものがあります。

  • ベルトモッコ
    建築や土木の分野で使用します。ポリエステルなどの素材でできているため、癖がつきません。
  • 布モッコ
    砂利・土などの細かいものを運搬する際に向いています。
  • シートモッコ
    布モッコと同様に、ワイヤーモッコなどでは運べない細かいものを運ぶのに適しています。また、傷をつけたくないものの運搬にも向いています。
  • ゴムモッコ
    ゴムで作られているため、収納・運搬の際に折り畳んでも癖がつきにくいです。安全で漏れにくいという長所があります。
  • ワイヤーモッコ
    ネット部分がワイヤーでできているため、丈夫です。尖った石や鉄クズなども安全に運ぶことができます。本体そのものの重量がありますが、水の抵抗にも耐えられるため水中での使用にも適しています。

モッコの規格には、マスク型(マスクのように、それぞれの辺が2点ずつ)、4点吊、8点吊、4点吊底抜け、4点吊メッシュなどがあります。

参考文献
https://www.moetama.biz/knowledge/basic/beginner/entry-132.html
https://www.kondotec.co.jp/digitalcatalog/#target/page_no=116

スティック砥石

スティック砥石とは

スティック砥石

スティック砥石とは、各種の工具の刃部分の研磨などをしやすくするため砥石をスティック状に加工した製品類全般を指します。滑らかなオイル原石を使用した油砥石は、アルカンサス、アルミナなどの鉱石を用いて製造され、主に傷がついては品質に影響が出る製品のバリ取りに使用されてています。

具体例としては、車の部品加工や機械部位での内径の精密仕上げ(ホーニング)に使用されており、砥石の各種ロッド番号に応じ荒さが数種類用途別に製品化されています。

スティック砥石の使用用途

船舶や飛行機、列車、自動車などのエンジン内部の軸受、シリンダ、機器全般では、列車車両の抵抗器、油圧式シリンダ、油圧ポンプなど精密さと均一さを要求される部品の仕上げ加工に様々な形状、研磨精度の製品が市販されています。研磨精度が上がれば上がるほど摩耗が少なく部品の耐久性も高くなるので高品質な製品が要求されます。

また身近なところでは100均ショップなどでDIY用品として棒状やハンディータイプに加工されたスティック砥石も利便性に富んだ加工製品です。

スティック砥石の原理

石の中でも最も硬質な素材と呼ばれるダイアモンドや立方晶窒化ホウ素など硬質鉱石を用いて超セラミックスや、鉄鋼物、ガラスなどを研磨し、用途物の内径に応じて製品が細分されています。

形状はシェル型(半円形)や円柱形にスティックを加工したものが使われています。特殊用途製品は新型新幹線や特別車両などの部品研磨に使われるスティック砥石は大型になりますが、セミオーダー、フルオーダーで受注生産され高精度の仕事をこなします。

精度の指標は(ヌープ度数)が高い資材研磨ほど硬さに優れた原石を用いて作られます。また磨きあげ表面はハッチ状と呼ばれる独特な加工面になりますが、この面は大変潤滑性(保油性)に優れ、部品の消耗を軽減します。

素材の比較的柔らかいスティック砥石(油砥石)は油分を含む天然鉱石もありますが、最近は超低砥粒石が主流です。シェアが最も大きい製品原石類であり、その高い耐久性がコスト低減に寄与している所以です。

参考文献
http://www.kk-mizuho.jp/products/honing_conventional.html

塩ビ管

塩ビ管とは

塩ビ管

塩ビ管とは塩化ビニル樹脂でつくられた配管資材の1つで、正確には硬質ポリ塩化ビニル管と呼ばれます。

ポリ塩化ビニルは耐水性や耐候性、経済性、耐腐食性、難燃性などに優れています。金属管と比較し軽量で施工しやすい点も急速に普及した要因の1つです。

ただし有機溶媒に弱いことや耐熱性が低いなどのデメリットもあるため注意が必要です。塩ビ管は厚さに応じて大まかにVP管とVU管に分けられます。

VP管は管の厚みは肉厚であり、屋内外の給水管や通気管に用いられます。一方でVU管はVP管よりも薄肉であり、一般住宅の排水系統や通気用に使用されます。

塩ビ管の使用用途

塩ビ管の主な用途は水道管や下水道管、通気管、保護管などが挙げられます。塩ビ管は耐候性や耐腐食性など長期間の使用に耐え得る特性を兼ね備え、施工性にも優れることからインフラ設備に多用されています。

衝撃性に強いHIVP管や熱に強いHT管のように種類も豊富なため、用途に応じて使い分ける必要があります。最近ではDIYの資材としても使われています。

こうした影響もあり以前まではグレー系の塩ビ管が主流でしたが、今ではホームセンター等でカラフルな塩ビ管を購入できます。

塩ビ管の原理

塩ビ管は、大きく以下の4種類に分けられ用途に応じて使い分けがされています。

1. VP管

厚肉の塩ビ管で耐圧力は1.0MPa、耐熱温度は60℃程度です。厚みがあり高圧にも耐え得ることから屋内外の排水管や給水管に使用されています。メリットとしては、平滑性が高く摩擦抵抗が小さいため内側に汚れ等が吸着しにくくなっています。

そのため、長期間にわたり使用することができメンテナンス回数を減らすことができます。

一方、直射日光には弱いため冷暗所での使用が求められます。

2. VU管

VP管と比較するとやや薄肉なため低圧力環境下で使用されます。耐圧力は0.8MPa、耐熱温度は60℃程度です。

軽量性に優れますが高圧管路用には使用できないため、一般家庭の排水設備などに使われています。

3. HIVP管 (耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管) 

耐衝撃性を有しており柔軟性がある塩ビ管で、耐圧力は1.0MPa、耐熱温度は50℃程度です。

寒冷地や外部衝撃が加わる可能性のある環境下で使用され、地震にも強い耐性を示します。

ただし、単価が高くなるため使用用途が限られます。

4. HT管 (耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管)

高い耐熱性が特徴で90℃近くまで使用可能なため給湯管に利用されます。

ポリ塩化ビニルのその他情報

1. ポリ塩化ビニルの構造

ポリ塩化ビニルの構造は下記の通りです。

ポリ塩化ビニルの構造

図1. ポリ塩化ビニルの構造

2. ポリ塩化ビニルとその他の汎用プラスチックの相違点

代表的な汎用プラスチックの構造

図2. 代表的な汎用プラスチックの構造

ポリ塩化ビニル以外の汎用プラスチックとして、ポリスチレンポリエチレンポリプロピレンなどが挙げられます (図2) 。

これらの化合物の中で、ポリ塩化ビニルとポリスチレンは非結晶性であり、一方でポリエチレンとポリプロピレンは結晶性を有します。

さらに、これらの4化合物のうち塩ビ管の素材であるポリ塩化ビニルだけが、その構造に塩素原子を含みます。このように、ポリ塩化ビニルはその他の汎用プラスチックとは大きく異なる化学的な特徴があり、その用途も独特です。

参考文献
https://www.eslontimes.com/system/category/93/
htmlhttps://www.kubota-chemix.co.jp/blog/2016/07/24/37
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsms/54/2/54_2_221/_pdf/-char/ja

防犯用センサーライト

防犯用センサーライトとは

防犯用センサーライト

防犯用センサーライトとは、赤外線センサーなどの人感センサーを内蔵したライトです。

人を感知するとライトが点灯します。この原理を応用して玄関や庭に設置し、防犯目的で使用されています。自動で点灯・消灯するため非常に経済的であり利便性の高さが特徴です。

このような利便性の高さから防犯用途だけでなく、室内の廊下などにも使われています。センサーライトには多くの種類があるため、屋外・屋内どちらで使用するかや防水性能などを確認した上で設置することが大切です。

防犯用センサーライトの使用用途

防犯センサーライトは、主に玄関や勝手口、庭などに防犯目的で設置されています。人を感知すると自動でライトが点灯するため、泥棒の犯行を抑制できるとされています。

ただし、適切な場所にライトを設置しないと防犯効果を得られない可能性があります。具体的には、勝手口や庭などから侵入される可能性が高いため、これらの場所が最適です。

また、設置の仕方にも工夫が必要で、ライトの角度調整や防水対策も欠かせません。これらを怠ると適切な効果を得られないだけでなく、故障の原因となるため注意が必要です。

防犯用センサーライトの原理

防犯用センサーライトには赤外線センサーなどが内蔵されており、人を検知するとライトが点灯します。ライトの種類には白熱電球やLEDなどがありますが、メンテナンス性を考慮してLEDを選択する場合が多いです。ライトの点灯には動力源が必要ですが、主に3種類に分けることができます。

1. 乾電池式

配線工事なども必要なく設置場所を選ばず、簡単に設置できる点が最大のメリットです。一方で、定期的な電池の交換が必要になります。また、高温環境下では液漏れの懸念もあるのが現状です。

2. 電源式

電源式はコンセントに接続することで使用できます。停電が起きない限り使用可能ですが、コンセントが近くにない環境下では使用できません。また、雨天時にショートする可能性も高く防水対策は必須になります。

3. ソーラーパネル

ソーラーパネル式はランニングコストがかからないため、経済的かつエコです。電池やコンセントを必要とせず日中に太陽光が当たる場所であればどこでも設置できるメリットがあります。ただし、大きな防犯センサーライトの場合は工事が必要となることがあります。

防犯用センサーライトのその他情報

1. 防犯用センサーライトの防犯効果

防犯用センサーライトには、光によって泥棒の心理に動揺をさそう防犯効果があります。人に見つかることを極度に恐れるため、光が当たり目立つことを嫌います。

また、防犯用センサーライトの防犯効果は、泥棒の心理に働きかけるだけではありません。場合によっては、自分の身を守る行動が大切です。近年では、家の中に人がいることを知った上で侵入する泥棒も増えています。泥棒と鉢合わせした場合、思わぬ危害を加えられる可能性もあります。泥棒が家に近づいたことを光で知らせ、家の中にいる人が犯罪に巻き込まれる危険性を無くします。

さらに強い防犯効果を得るためには、カメラ付きの防犯用センサーライトが有効です。価格は高くなるものの、泥棒は痕跡を残したくないため、極力その家には入りたくない心理状態が生まれます。侵入された場合も、証拠映像を残す役割をもちます。

2. 防犯用センサーライトに使用する電球の特徴

防犯用センサーライトに使用する電球は、家庭内用と同じく白熱電球、ハロゲンランプ、LED電球の三種類です。屋外で使用する防犯用センサーライトの電球には、それぞれの特徴から得られるメリットがあります。

白熱電球のメリットは、価格が安いことです。しかし、寿命が短いため定期的な交換が必要です。また、虫が集まりやすいデメリットがあります。ハロゲンランプのメリットは、広範囲に光を照射するので防犯効果が高いことです。デメリットは消費電力が高いことです。寿命は白熱電球よりも長く、LED電球には劣ります。

LED電球のメリットは、少ない消費電力による寿命の長さです。デメリットは他の電球に比べて価格が高いことです。しかし、寿命が長いことから交換頻度が低く、長期的にみたときに高いコストパフォーマンスをもちます。

3種類の中で一番人気のある電球はLED電球です。防犯を強化したいのであれば、泥棒の侵入経路にのみハロゲンランプを使うのも効果的な方法です。用途に合わせて、効果を最大限発揮できる電球を選ぶことが大切です。

参考文献
https://www.logrenove.jp/housing/equipment/4119/
https://tokyo-chumon.com/custom_home/%E9%98%B2%E7%8A%AF/9717#:~:
https://www.alsok.co.jp/security_info/security_enq/28.html

コンテナ台車

コンテナ台車とは

コンテナ台車

コンテナ台車は、コンテナを乗せて移動させることを目的として作られた台車です。スチールキャリー、箱台車などとも呼ばれます。

コンテナを乗せる枠に四輪のキャスターがついている形が一般的です。多くの場合長さを調節できるピッチがついており、コンテナの形に合わせて伸縮できる構造になっています。

折りたたみ可能なもの、押して運ぶためのハンドルがついているもの、傾斜をつけてコンテナを乗せるものなど、その形状にはバリエーションがあります。

コンテナ台車の使用用途

物流業界や農産物の収穫などで使われるコンテナにはキャスターが付いていない場合が多く、また重量のあるものを積載することがほとんどなので、運ぶ時に大変な労力が必要です。コンテナをキャスターのついているコンテナ台車に乗せることで、移動・運搬を楽に行えます。

枠の素材は樹脂(プラスチック)製または金属製、樹脂部品と金属部品の混合などがあります。キャスターの素材や数も様々なタイプの製品が存在するので、用途や積載物の重量によって選定します。

コンテナ台車の原理

コンテナ台車は、コンテナを収めるための枠とキャスターが四隅についているシンプルな構造が基本です。枠はコンテナのサイズに合わせてその都度伸縮させ調節することができるようになっているタイプがスタンダードです。

折りたためるもの、キャスターが6輪のもの、押して運ぶためのハンドルがついているもの、コンテナを上下2段に積めるもの、荷台を傾斜状態に設定できるもの、コンテナ台車同士を連結できるもの、ネスティング保管可能なものなど、ディテールは商品によって様々です。

コンテナ台車に使用される素材も色々なものがあります。コンテナ台車自体を持って運ぶ機会の多い場合は軽量で取り回しやすいようにプラスチック・ナイロンが、乗せるコンテナおよび積載物に重量があり丈夫さが必要な場合はアルミ・ステンレス等の金属が取り入れられています。

床置きのコンテナをそのまますくい上げることのできる機能がついたコンテナカートもコンテナ台車の仲間です。

参考文献
https://www.routeboy.co.jp/

プロテクターケース

プロテクターケースとは

プロテクターケース

プロテクターケースは、精密機器や道具を保管、持ち運びする際に使用できるケースです。耐久性・密閉性ともに優れています。樹脂製の製品がほとんどです。プロテクターツールケースやハーどケースとも呼ばれます。ケースの上部・下部それぞれにクッションが付いており、蓋をロックすることができます。ハンドルが付いており、そのまま持ち運べます。防水・防滴加工や、気圧調整、耐衝撃機能など製品によってスペックが異なりますので、用途に応じて選ぶ必要があります。

プロテクターケースの使用用途

プロテクターケースは、精密機器や大切な道具を取り扱う、あらゆる場面で使用されています。ポータブルの分析機器・測定器から、カメラ・電子機器・スポーツ用具まで、様々なもの保管や持ち運びに使用できます。そのまま航空機輸送ができる規格の製品も販売されています。耐久性・防塵性・耐水性に優れています。爆破の衝撃にも強いとされています。また、耐熱性があるため、砂漠や極寒地でのフィールドワークなどでも使用できます。

プロテクターケースの原理

プロテクターケースに取り入れている主要な機能について説明します。これらの機能を全てのプロテクターケースが有しているわけではありません。

  • 防水・防塵
    防水、防滴、防滴加工がされている製品が多いです。それぞれの性能は国際電気標準会議(IEC)の規格に基づいています。性能によって保護内容は大きく異なるので、使用するシーンにあったものを選ぶ必要があります。
  • 気圧開放バルブ
    まれに、気圧の変化によりケースの蓋が開かなくなる場合があります。気圧開放バルブによりプロテクターケース内の気圧を調整することで簡単に蓋を開けることができます。
  • その他
    ハンドルやキャスターを取り付けて、用途に応じて使い勝手よくカスタマイズすることもできます。バックパックのようにプロテクターケースを背負えるようにする部品も販売されています。鍵を取り付けることができるものもあります。ケース内のクッションにはウレタンフォームが使われています。ウレタンフォームも別売りで販売されているので、収納したいものの形に合わせてウレタンフォームをくり抜いて使うことができます。

参考文献
https://www.askul.co.jp/p/N842441/
https://www.hke.jp/products/mt1/IP65.htm
https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/dev/glossary_9/
https://www.monotaro.com/k/store/プロテクターツールケース/

デンデンボルト

デンデンボルトとはでんでんボルト

デンデンボルトは蝶番ボルト、ロットボルトとも呼ばれ、ボルトの頭部がリングの形状をしているボルトを指します。見た目がおもちゃのデンデン太鼓に似ていることから、デンデンボルトと呼ばれるようになったと言われています。

アイボルトとよく似た形状をしていますが、デンデンボルトの方が頭部の輪が小さく、またアイボルトのように吊り下げる用途で使用することが出来ません。

デンデンボルトの素材は鉄、ステンレス、S45C、SUS316L、SNB7、チタンなどです。

デンデンボルトの使用用途

デンデンボルトは別名蝶番ボルト、スイングボルトと呼ばれている通り、調整(アジャスター)として使われます。水平にセットして穴の部分に棒やピンを差して固定し、ネジ部がスイングする状態で使用します。

物を吊り上げる用途で使用することもできますが、これは本来の用途ではありません。吊り用ボルトではないということで、規格上でも強度は求められていません。

ちなみに吊り下げる用途で使うことはできません。穴に引っかけて物を吊る場合にはアイボルトを使用します。

デンデンボルトの原理

デンデンボルトには様々なねじ径・長さの規格があり、アジャスターの他にも軽量物を吊り下げる目的でも使える(ただしこの使い方は推奨されません)汎用性の高いボルトです。

鉄製のものが安価で手に入りやすいですが、強度の面ではステンレス製が優秀です。ただし特別デンデンボルトに強度が求められる場面は少なく、どちらかというと耐食性、衛生面で優れているためにステンレス製デンデンボルトの需要が高まっているといえるでしょう。
表面処理にはユニクロ(光沢クロメートメッキ)、三価ホワイト(三価クロムクロメート)などごく一般的なメッキが施されています。

似た形状のアイボルトは、重量物を吊り上げるという目的があるため重要保安部品として使用荷重をチェックする必要がありますが、デンデンボルトは吊り上げ・吊り下げ目的で使用しないのでそのような規格はありません。アイボルトの代用としてデンデンボルトを使用できる場面もありますが、あくまで十分に軽い物を吊り上げる場合のみであり、破断の恐れもあるので推奨されません。

参考文献
https://e-neji.info/