モッコとは
モッコとは、袋状の玉掛け用具の一種で、荷物を入れて、運搬するために使う道具です。クレーンなどで吊りあげて使用します。建築や土木、農業、漁業、造園業など幅広い分野で活用されています。ベルトとシートから構成されます。ネット部分に運搬したいものを入れ、クレーンなどを使って吊り上げて移動させます。モッコには、シート自体の素材やベルトの長さ、荷重量によって異なる商品が販売されています。
モッコの使用用途
モッコが活用されている現場は建築や土木、農業、漁業など様々ですが、現場から排出された岩や土、雪、または海産物などを運搬するために使います。モッコは用途に応じて様々な種類があります。用途に応じて適切な製品を選ぶ必要があります。モッコは重心が不安定なものを載せることには向いていません。また、尖ったものや、シートを破く可能性があるものを運ぶ際には注意が必要です。雪や土壌を運搬する際、水によってモッコ本体が湿り、重くなります。そのため、防水素材でできたモッコも販売されています。
モッコの原理
モッコの主な種類には以下のものがあります。
- ベルトモッコ
建築や土木の分野で使用します。ポリエステルなどの素材でできているため、癖がつきません。 - 布モッコ
砂利・土などの細かいものを運搬する際に向いています。 - シートモッコ
布モッコと同様に、ワイヤーモッコなどでは運べない細かいものを運ぶのに適しています。また、傷をつけたくないものの運搬にも向いています。 - ゴムモッコ
ゴムで作られているため、収納・運搬の際に折り畳んでも癖がつきにくいです。安全で漏れにくいという長所があります。 - ワイヤーモッコ
ネット部分がワイヤーでできているため、丈夫です。尖った石や鉄クズなども安全に運ぶことができます。本体そのものの重量がありますが、水の抵抗にも耐えられるため水中での使用にも適しています。
モッコの規格には、マスク型(マスクのように、それぞれの辺が2点ずつ)、4点吊、8点吊、4点吊底抜け、4点吊メッシュなどがあります。
参考文献
https://www.moetama.biz/knowledge/basic/beginner/entry-132.html
https://www.kondotec.co.jp/digitalcatalog/#target/page_no=116