スティック砥石とは
スティック砥石とは、各種の工具の刃部分の研磨などをしやすくするため砥石をスティック状に加工した製品類全般を指します。滑らかなオイル原石を使用した油砥石は、アルカンサス、アルミナなどの鉱石を用いて製造され、主に傷がついては品質に影響が出る製品のバリ取りに使用されてています。
具体例としては、車の部品加工や機械部位での内径の精密仕上げ(ホーニング)に使用されており、砥石の各種ロッド番号に応じ荒さが数種類用途別に製品化されています。
スティック砥石の使用用途
船舶や飛行機、列車、自動車などのエンジン内部の軸受、シリンダ、機器全般では、列車車両の抵抗器、油圧式シリンダ、油圧ポンプなど精密さと均一さを要求される部品の仕上げ加工に様々な形状、研磨精度の製品が市販されています。研磨精度が上がれば上がるほど摩耗が少なく部品の耐久性も高くなるので高品質な製品が要求されます。
また身近なところでは100均ショップなどでDIY用品として棒状やハンディータイプに加工されたスティック砥石も利便性に富んだ加工製品です。
スティック砥石の原理
石の中でも最も硬質な素材と呼ばれるダイアモンドや立方晶窒化ホウ素など硬質鉱石を用いて超セラミックスや、鉄鋼物、ガラスなどを研磨し、用途物の内径に応じて製品が細分されています。
形状はシェル型(半円形)や円柱形にスティックを加工したものが使われています。特殊用途製品は新型新幹線や特別車両などの部品研磨に使われるスティック砥石は大型になりますが、セミオーダー、フルオーダーで受注生産され高精度の仕事をこなします。
*
精度の指標は(ヌープ度数)が高い資材研磨ほど硬さに優れた原石を用いて作られます。また磨きあげ表面はハッチ状と呼ばれる独特な加工面になりますが、この面は大変潤滑性(保油性)に優れ、部品の消耗を軽減します。
素材の比較的柔らかいスティック砥石(油砥石)は油分を含む天然鉱石もありますが、最近は超低砥粒石が主流です。シェアが最も大きい製品原石類であり、その高い耐久性がコスト低減に寄与している所以です。
参考文献
http://www.kk-mizuho.jp/products/honing_conventional.html