ハンドタップのメーカー6社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
各種ボルトをねじ込む、メスネジのネジ山を切削加工する工具をタップといいます。
タップには、さまざまな種類があります。
ポイントタップ、スパイラルタップ、ハンドタップ、管用タップなどがあります。
すべてのタップに共通して、あらかじめ加工された下穴に各種タップをねじ込むことで切削加工を施します。
その下穴には、通り穴と止まり穴があります。加工する下穴によって、使用するタップが異なる場合もあります。
スパイラルタップは、らせん状の溝があり、そこに倣って切粉が後ろに排出される仕組みになっているため、止まり穴に優位になります。
ハンドタップは、文字通り手で持って使用するタップであり、手作業を前提としています。通り穴と止まり穴両方に使用されます。
手動でネジ穴を切削加工するハンドタップには、先・中・上もしくは、呼び方の違いで1番・2番・3番の種類があります。
先(1番)タップとは、下穴に対して初めに使用するタップです。
先端が細くなっており、下穴の喰いつき部となる先端部の刃部が9山削られています。
中(2番)タップとは、主に、先タップで加工したネジ山に喰いつきながら加工する用途に使用します。
先端部の刃部は5山削られています。
上げ(3番)タップは、先端部の刃部が1.5山しか削られていません。止まり穴であっても、先・中では加工できない奥まで加工することができます。
タップは、1回転させるとネジの1ピッチ分加工される仕組みとなっています。
ハンドタップの場合は、先(1番)タップの先端部を下穴に喰いつかせた後は、そこにタップが倣う形になり、回転させるごとに、1ピッチ分加工がすすみます。
通常は、1回転させて1/4回転戻すといった具合に、一度に削り込まないように加工します。
ハンドタップの場合、あくまで手作業となるため、下穴に対してタップをまっすぐ加工していくことが重要となります。
先(1番)タップの先端部を喰いつかせる際に、曲がっているとそのネジにならってしまうので、斜めにならないように注意が必要です。
タップの番手順に、タップの切込みに倣いながら、無理やりにならないように加工していくことが重要です。
加工する際に、切削油を塗ります。
それによって、タップの摩擦抵抗が軽減され、切粉の排出性が高まり、よりスムーズに切削をすすめることができます。
加工によって出る切粉は、タップの溝より適時排出されます。
参考文献
https://www.nachi-fujikoshi.co.jp/tool/tap_c/index.htm
https://www.osg.co.jp/products/tap/index.html
社員数の規模
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歴史のある会社