高電圧オペアンプについての概要、用途、原理などをご説明します。また、高電圧オペアンプのメーカー12社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。高電圧オペアンプ関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:新日本無線株式会社、2位:日本テキサス・インスツルメンツ合同会社、3位:Mouser Electronics, Inc.となっています。
高電圧オペアンプ(英語: High voltage operational amplifier)とは、数十~数百 Vの入出力電圧で動作させることができるオペアンプのことです。標準的なオペアンプではカバーできない電圧範囲を扱う場合に使用します。
使用する際には、高電圧に伴う規制や安全性を考慮し、保護回路なども含めて適切に設計する必要があります。場合によっては大電流による発熱が生じるため、放熱設計や熱保護も重要になります。
高い電圧を扱うアプリケーションにおいて、標準的なオペアンプの動作電圧範囲ではカバーできない場合に高電圧オペアンプの使用が選択肢として挙げられます。
例えば、インクジェットプリンタや超音波トランスデューサなどに用いられるピエゾ変換器、他のICやモジュールのテストを行う自動試験装置、光による検出や測距のシステムに用いられる高輝度レーザダイオードなど、これらの用途では高い電圧において正確な制御が必要になるため、高電圧オペアンプが用いられます。
高電圧オペアンプの動作は標準的なオペアンプと基本的に同じであり、反転入力と非反転入力の電位差を非常に高い利得で増幅します。入力インピーダンスが高い、出力インピーダンスが低い、2つの入力端子間のイマジナリーショートなど標準的なオペアンプと同じように使うことができます。
高い電圧範囲に対応させるために、標準的なオペアンプに外付け部品を組み合わせて出力電圧をブーストする方法もあります。しかし、回路が複雑でコストが高くなること、部品が多く基板レイアウトの制約があること、部品の特性ばらつきや基板レイアウトに影響されて出力に歪みが生じ直線性が悪化することなどが問題点として挙げられます。
高電圧オペアンプを用いることでこれらの問題が解決されます。他にも、ESD保護回路、スルーレートを速くするブースト回路、容量性や誘導性の負荷に対しても安定して駆動させる回路、過熱保護や過電流保護回路などが一つのICとしてパッケージされているものもあるため、そのようなものを用いると設計が容易になります。
参考文献
https://www.digikey.jp/ja/articles/control-amplify-high-voltages-effectively-high-voltage-op-amp
https://www.analog.com/media/jp/technical-documentation/data-sheets/ADHV4702-1_jp.pdf
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 新日本無線株式会社 | 20.5% |
2 | 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社 | 17.9% |
3 | Mouser Electronics, Inc. | 12.8% |
4 | アナログ・デバイセズ株式会社 | 12.8% |
5 | ローム株式会社 | 12.8% |
6 | Maxim Integrated | 7.7% |
7 | 株式会社東陽テクニカ | 5.1% |
8 | マイクロン株式会社 | 5.1% |
9 | グローバル電子株式会社 | 2.6% |
10 | ゼネラル物産株式会社 | 2.6% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月の高電圧オペアンプページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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