平面研削盤のメーカー9社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
平面研削盤は、その文字の通り工作物の平面を研削する研削盤で、加工現場でもっとも使用される研削盤です。
工作物をセットするテーブルの形状や砥石をセットする砥石軸の形状によって、いくつかに分類できます。
テーブルの形状によって、角テーブル形と回転テーブル形に分類できます。
さらに、角テーブル形は、砥石軸の形状によって、3つに分類できます。
砥石軸が地面と水平になっている横軸形と砥石軸が地面と直角になっている立て軸形、砥石軸ヘッドを水平に移動するための摺動部をもつ門形があります。
同じ平面研削盤でも多くの種類があり、メリット・デメリットがあるので研削する目的に応じて適切に使い分ける必要があります。
高速回転する砥石に工作物を押し当てて、少しずつ削っていくのが研削盤です。
削れる量としては、平面切削をおこなうフライス加工などと比較すると圧倒的に少なくなります。
横軸角テーブル形平面研削盤では、テーブルが左右に往復運動する際の反転時に切り込みをかけますが、荒研削時で0.01から0.2mmで仕上げ研削時は、最大でも0.01mmで通常は0.005mmほどです。
しかし、砥石で研削することで細かい精度で加工面を仕上げることができます。
平面研削盤は、主に平面形状を持つ焼入れ鋼などの工作物の仕上げ加工に使用されることが一般的です。
横軸角テーブル形と回転テーブル形を比較した場合、横軸角テーブル形は、砥石と工作物の接触面積は小さいので、加工能率は劣りますが精密な研削をおこなうことができます。
回転テーブル形は、砥石と工作物の接触面積が大きいので加工能率が高くなります。砥石は、結合度が低く、粒度の大きい砥石を選定するのが一般的です。
しかし、研削する位置により回転速度が変化するので研削仕上げ面は幾分悪くなる傾向にあります。
横軸角テーブル形では、砥石軸に対するテーブルの動かし方によってプランジカット研削、トラバースカット研削、バイアス研削があります。
砥石幅に対する工作物の研削範囲や必要な仕上げ面によって適切な研削方法を選定します。
研削をおこなうには、研削条件を決める必要があります。
砥石の回転数と工作物の送り速度、砥石軸の切込み量の3条件です。
砥石の回転数は、周速度によって決定します。通常、平面研削盤の場合1200から1800m/minの周速度が得られる回転数に設定します。
工作物の送り速度は、すなわちテーブルの送り速度になります。
工作物の材質や硬さ、必要な面荒さなどによって異なりますが、仕上げ研削の場合30000から50000mm/minになるように設定するのが一般的です。
参考文献
http://www.okamoto.co.jp
http://www.kuroda-precision.co.jp
http://nagase-i.jp
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