真空フィルタについての概要、用途、原理などをご説明します。また、真空フィルタのメーカー12社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。真空フィルタ関連企業の2022年6月注目ランキングは1位:CKD株式会社、2位:株式会社日本ピスコ、3位:日本化学機械製造株式会社となっています。
真空フィルタは真空ラインに取り付けるフィルタで大気中の水やホコリやチリを捕集します。水やホコリなどが真空ポンプに混入すると装置の損傷や劣化につながるため、ラインへの真空フィルタの取り付けは重要です。
真空ラインの大きさに応じて様々な種類の真空フィルタが販売されています。内部のメッシュを洗って再利用できるタイプと使い捨てのタイプやダストケースの大きさが異なるものなどが販売されています。なおフィルタごとに水やダスト、油分など物質によって捕集性能は異なります。
真空フィルタは減圧、真空引きするラインで用いられます。研究開発用の小さなポンプ、真空ラインに向いている真空フィルタから、大きなライン、ポンプで長期間使用できるフィルタまで販売されています。
また真空度を安定させたい場合に用いる取り付け時の配管抵抗が小さいタイプのもの、大きなサイズで大量のダストを吸引する可能性がある真空ラインに適した、ダストケースが大きく、大量のダストを捕集できるタイプの真空フィルタも販売されています。
真空フィルタは減圧時に吸引する空気に含まれる水やダストを除去するフィルタです。フィルタの中には膜やルーバなどが取り付けられており、吸引する空気の流れによるサイクロン効果、遠心力による効果とろ過の効果によって水やダストなどをラインから除去します。真空フィルタは様々なネジ径のものが販売されているので、使用する真空ラインのネジ径に合ったものを選定します。
真空フィルタを使用し続けると水やダストがケース内に溜まっていくため、一定期間ごとにケースまたは真空フィルタ全体の交換が必要です。ダストケースの容量が大きいほどフィルタ交換の頻度は少なくなるので、連続的に真空状態を保つ系においては大きなダストケースを備えた真空フィルタの使用が推奨されます。またダストケースをワンタッチで外せるタイプのフィルタもあり、交換作業時にダストの飛散を防ぐことができます。
真空フィルタの中には小型のフィルタもあります。小型のフィルタは真空ホースに直接つなぐことができるほか、真空システムのハイサイクル化にとっても非常に有効です。
参考文献
https://www.ckd.co.jp/kiki/jp/product/detail/77/VFA
https://www.pisco.co.jp/product/detail/j/j03/
https://jp.misumi-ec.com/vona2/mech/M3400000000/M3404000000/
http://www.schmalz.co.jp/products/vacuum-components/filter-connection/vacuum-filter.html
Metoreeでは各社カタログを無料で一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
真空フィルタのカタログ一覧はこちら企業
大同工機株式会社 CKD株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年6月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | CKD株式会社 | 12.8% |
2 | 株式会社日本ピスコ | 12.8% |
3 | 日本化学機械製造株式会社 | 10.6% |
4 | クアーズテック株式会社 | 10.6% |
5 | SMC株式会社 | 10.6% |
6 | 株式会社IBS | 8.5% |
7 | オリオン機械株式会社 | 8.5% |
8 | Walker Filtration Ltd. | 6.4% |
9 | シュマルツ株式会社 | 6.4% |
10 | 東横化学株式会社 | 6.4% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年6月の真空フィルタページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されている真空フィルタが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
株式会社IBSのボルストン真空ポンプ用排気フィルタは、高性能フィルタカートリッジによって、排気ダクト内のオイル溜まりを防ぐと同時に、ポンプ潤滑油の回収から排出までを自動で行う循環システムによって液体を回収・排出する真空フィルタです。
高性能フィルタカートリッジによる連続循環システムにより、飽和状態にある容器内のオイルミストおよび煙を99.9%排出することが可能です。
ボルストン真空ポンプ用排気フィルタは、最大24,070L/minの排気速度の真空ポンプに対応可能です。
東横化学株式会社の米国ソルバーグ社製真空吸込フィルタは、油回転ポンプ、ドライ真空ポンプなどの高い真空度が求められる真空ポンプ(大気圧~1×数Pa)向けのフィルタです。
高精度なポリエステルエレメント(濾過精度5µm)とペーパーエレメント(濾過精度2µm)により、真空ポンプ内へのダストの侵入を防ぎます。
そのため、粉塵の吸い込みにより真空ポンプのトラブルを未然に防ぎ、長時間にわたって真空ポンプの安定性を維持することができます。
日本化学機械製造株式会社が開発したOSフィルターは、多室式オリバーフィルターを採用することで減圧ロスを小さくし、単位面積当たりの減圧効率を高く維持することが可能な連続式真空回転ろ過機です。
また、自動切替弁を必要としない自動バブルを採用し、瀘布の経年劣化が少なく寿命が長いという特徴があります。
日本化学機械製造株式会社のOSフィルターは、食品加工処理や結晶物の濾過回収・脱水、その他排水処理や金属製錬などの幅広い分野で利用されています。
クアーズテック株式会社のブレイクフィルター(TM)は、微細な細孔を有するセラミック多孔体による圧力バッファー効果を利用した高性能な真空破壊用ディフューザーです。
ロードロック室にブレイクフィルター(TM)を装備することで、スローベントを使用せずにパーティクルの舞い上がりを防ぐことが可能になったため、高効率な減圧効果を実現しています。
なお、スローベントと併用することで、真空装置のパーティクルをより低減する高価も期待できます。
CKD株式会社のVFAシリーズは、ルーバの遠心分離効果によって、真空ポンプ起動時に空気中に含まれる水分を80%以上除去することが可能な真空フィルタです。
また、遠心分離効果とエレメントによるろ過の2段階方式による排気システムを採用することで、真空フィルタへの負荷を軽減し、長時間の使用が可能になりました。
さらに、ろ過するエレメントにはメッシュを装着することで、ダスト汚れを簡単に洗浄できるため、繰り返し利用することが出来ます。