シリンジフィルタのメーカー9社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
シリンジフィルタとは溶液中の微粒子などの不溶物を濾過して除去する際に、シリンジの先端に取り付けて使用するディスク型のフィルタです。シリンジ内に充填した溶液を押し出す際にフィルタを通過するので、効率的に濾過を行うことができます。
フィルタ部分はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPVDF(ポリフッ化ビニリデン)などからつくられており、濾過をする溶媒や除去対象の特性を考慮して使い分けます。また、様々な大きさの孔があり、除去する粒子の大きさによって最適なフィルタを選択する必要があります。
シリンジフィルタを用いることで、溶液中の非常に細かな粒子や不溶物を分離、除去することができます。主な用途としては、分析サンプルの前処理や減菌、微粒子の除去などに使用されます。また、水溶液や有機溶媒中の細かな不純物を除去する際にも使用されます。
シリンジフィルタ自体はメンブレンフィルタと同様にそれほど大きくなく、表面でしか粒子を捕獲できません。多量の不溶物がある場合には、予め別の前処理を行い、不溶物の大半を取り除いておく必要があります。
シリンジフィルタとは、粒子や不溶物を除去する際に用いるディスク状のフィルタです。シリンジは注射器のことで、シリンジの先端に装着して使用します。シリンジ内に充填した溶液が押し出される際にフィルタ内を通過し、フィルタの孔径よりも大きな粒子は網目によって遮られるので、不溶物を取り除くことができます。フィルタは様々な大きさの孔径を有しており、製品に記載されている最大孔径以上の粒子をフィルタの表面で捕捉することができます。一方で、多量の不溶物によって孔が目詰まりすることもあるので、不溶物の種類、量、粒子径などを確認の上、適切なフィルタを用いる必要があります。
シリンジフィルタの材質は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PES(ポリエーテルスルホン)などがあり、それぞれ異なる特長を有しています。例えば、PTFEでつくられたシリンジフィルタは表面が親水化処理されており、極性溶媒、無極性溶媒など幅広く適用することができます。また素材自体に他の添加剤がほとんど含まれていないので、濾過時にフィルタから成分が溶出してきません。これらの性質から、元素分析の前処理や高感度分析に向いています。
参考文献
https://m-hub.jp/analysis/4230/256
http://www.scc.kyushu-u.ac.jp/reac/old_homepage/iriomote/filtration/index.html
https://www.chem-agilent.com/contents.php?id=1002554
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社