光源とは
光源 (英: Light source) とは、光を発するものの総称です。太陽や火炎、稲妻なども含まれますが、一般には人間が意図して作り出した人工的な光源のことを言う場合が多く、電気や化学のエネルギー変換によって作られた光を放出する物体を指します。
発光原理による人工光源の分類
人工光源には、ろうそくやガス灯などの燃焼光源も含まれますが、現在一般に使用されているのは電気エネルギーを利用した光源です。これを発光原理で分類すると、フィラメントを発光体とする白熱ランプやハロゲンランプ、気体放電を使用した放電ランプ、物質に強いエネルギーを加えたときに起きる発光現象「エレクトロルミネッセンス」を利用した発光ダイオード (LED) ランプなどに大別されます。
さらに、放電ランプは放電気体の圧力の大きさで細かく分類され、蛍光ランプなどの低圧放電のものと、無電極ランプ (エバーライト) に代表されるメタルハライドランプや、ナトリウムランプ、キセノンランプなどの高圧放電のものに分けられます。
また、気体放電やエレクトロルミネッセンスの原理を利用した光源のうち、とくに方向性や位相が揃った光をレーザー光、とくにパルス共振するものをパルスレーザーと呼びます。これらを発生させるレーザー光源やレーザーモジュールは、ラインレーザー、回転レーザー、イージーレーザー、ポイントレーザーなどのツールとして、主に建設現場や工場の生産ラインで活用されています。
光の波長域による人工光源の分類
人工光源は、発生する光の波長域によっても分類されます。可視光の波長域 (おおよそ380 nm〜780 nm) より長い波長の光を発するものは赤外光源、短い波長の光を発するものは紫外光源 (UV光源) とされ、これらの光源装置を赤外線照射装置やUV照射器などと呼びます。波長域による分類と、上述の発光原理による分類と合わせると、人工光源をさらに細かく分類することができます。
グリーンレーザーやファイバーレーザーのように、特定の波長・波長域の光を発振するレーザー光源も存在します。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ecb1963/11/1/11_1_41/_pdf