押釦開閉器のメーカー7社・32製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
押釦開閉器は、動力用と操作用があります。動力用押釦は、モータの電源を直接入力するボタンで、一度オンにするとボタンから手を離してもオンのまま電源が入った状態になります。電源を切るにはオフボタンを押します。操作用押釦は、電磁接触器や電磁開閉器を操作するためのボタンで、オンにした後ボタンから手を離すと電源が切れ、オフの状態になります。
基本的に屋外、屋内でも耐えるよう外側を堅牢にした開閉器です。家庭用のスイッチボックスよりも丈夫で、屋内用は露出型、屋外用は防雨構造などがあります。
動力用押釦開閉器は木工機械、工作機械、食品加工機械など各種の産業機械等に取り付けてオン・オフの切り替えを行います。
操作用は、ホイスト、クレーン、ポンプやヒーター等の電磁開閉器や電磁接触器の押しボタンスイッチに利用されています。
大電流に対応する押釦開閉器や、釦部分を特殊樹脂で覆った防水型や防塵型もあり、屋外や工場などの特殊な環境用途に対応することができます。過負荷保護装置や調整つまみ付きの開閉器もあります。
押釦開閉器は、押ボタンをケース付きの電磁開閉器、電磁接触器に取り付けた構造です。操作回路の結線がすでにつながっているタイプもありますが、そうでない場合は、つなぐ結線をまちがえないようにつなぎます。接点構成が製品により異なるので確認してください。
電動機を始動させる回路に、操作用押釦スイッチによる直入れ始動法がよく利用されています。電磁開閉器の主接点にサーマルリレーと電動機を接続します。サーマルリレーは機器の保護用です。電磁開閉器に押釦スイッチが接続しており、スイッチによって電動機が始動します。製品により規定されている定格電流、電圧の範囲内で使用します。また、オンにした状態での開閉ができないようインターロックが付いた製品もあります。
押釦開閉器の外側のプラスチックケースにはABS樹脂が良く使用されています。ABS樹脂は軽くて絶縁性も良く、屋外で利用することができます。衝撃に強い鉄を使用している押釦開閉器もあります。
参考文献
https://denkipro.com/denki-kouji/category21/entry178.html
https://e-sysnet.com/magnetsequence/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社