耐雷トランスのメーカー8社・11製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
耐雷トランスとは落雷による急激な電流の流入(雷サージ)や送電線の事故などによって発生する異常電圧から精密電気機器や電子回路、および自己から人体を守るための装置です。
同じく異常電圧から機器を守るものとして避雷器(SPD)と呼ばれるものもあります。
避雷器は電流サージを避雷器内で地面に放流することで電圧を抑制し電気機器を保護しますが、耐雷トランスは避雷器で電流サージを地面に放流すると同時にトランスと呼ばれる装置で残りの電流を絶縁し機器をサージから保護します。
耐雷トランスは様々な場所で使用されています。
無線中継所や変電所などで使用される電源装置・コンピュータおよびテレメータの電源、監視カメラなどのセキュリティシステム、鉄道や航空機および道路などの交通通信機器や制御機器など、雷多発地区などでは特に精密機器や電源装置などを異常電圧から保護するために重要な機器です。
耐雷トランスは電源線と被保護装置の間に設置され、保護の対象となる機器を異常電圧から保護します。
耐雷トランスには大きく分けて絶縁型と接地分離型の2種類が存在します。
絶縁型では、1次側(電源線側)から進入してきた雷サージによる異常電圧を避雷器によって線間の電圧差を低減し、更に機器と接地間(対地間)の電圧差を絶縁トランスによって低減する方式です。
それに対し接地分離式(サージシェルターとも呼ばれます)では異常電圧を複数の避雷器によって線間および対地間の電圧差を低減し、絶縁トランスによって高絶縁化し更なる電圧の低減を行います。
いずれも場合も2次側(被保護装置側)は雷サージに対して耐雷トランスを設置することで完全に絶縁状態となり、雷サージの被保護装置側への流入を遮断します。
耐雷トランスによってサージ移行率は100分の1から10000分の1にまで低減されるので、避雷器以上の保護効果が得られます。
また、雷サージによる異常電圧に対する耐電圧は数10キロボルトと非常に高く、優れた保護機能を備えています。
参考文献
https://www.fujielectric.co.jp/technica/faq/thunder/03.html
https://www.m-system.co.jp/mstoday/backnum/2013/01/mame/index.html
https://www.otowadenki.co.jp/basic5/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
相原電機のSSTシリーズは、誘導雷を1/1000の電圧に低減する、RoHS対応の小型モデル耐電トランスです。
新型サージ保護デバイス(SPD)を採用することにより、小型化を実現しており、また従来の碍子端子を無くすことで、合理化配線作業をより簡単に行うことができます。
また、コンピュータを駆使した電界分布解析により巻線、およびシールド工法を決定しておいるため、小型化したにもかかわらず、サージ電圧を1/1000以下に低減し、雷サージの脅威から負荷を守ります。
モノタロウでチェック
アズワンでチェック
ミスミでチェック