絶縁トランスのメーカー18社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
絶縁トランスとはAC100Vの商用電源入力に対して、一緒に入ってくるノイズから内部回路を保護するために一時側(入力側)と二次側(出力側)を電気的に絶縁することで分離するタイプのトランスを言います。
トランスとは鉄芯に一次側コイルと二次側コイルを夫々巻きつけます。これら2つのコイルは電気的に分離されています。一次側のコイルに電流を流すと電磁誘導の効果により二次側のコイルに電流が流れます。その結果、二次側に電圧が発生します。
一次側と二次側の電圧は、夫々のコイルの巻き線の比率に比例して決まります。
家庭内に配電されている商用電力AC100Vの大元は、ダムなどで発生した電力を送電所で数万キロボルトの高圧で送り出すところから始まります。電圧が高いほうが送電効率がよいことからこの様な高圧で送電所から送り出されます。
この電力は、いくつかの変電所を経由し家庭の近くにある電柱のトランスに来た時には6600Vまで降圧されています。電柱のトランスで更に100Vに降圧された後に、各家庭に配電されています。
以上の流れで配電された100Vの商用電源は、各機器内の電源回路に供給されます。この際に電源回路内の絶縁トランスで受けることにより送電過程で混入したノイズの除去に対して効果が期待できます。
前述の通り絶縁トランスを使用することにより、ノイズの除去に対して一定の効果は期待できます。しかしこれは、低周波数のコモンモードノイズと言われるものに対してのみです。
他方で高周波数のノーマルモードノイズと言われるものは通常の絶縁トランスでは除去することができずにトランスを通過してしまいます。
このノーマルモードノイズをできる限り除去するために一次側と二次側の分離を一層、強固とするために両者間にシールドカバーを挿入する方法をとっているタイプの絶縁トランスがあります。
最近の機器の高機能化と機器の小型化に伴い、回路の収納スペースの削減の結果、電子部品や基板の小型化が進み、ノイズにに対する耐性が低下しています。電気回路や電子回路へのノイズの混入は、システムの動作に大きなダメージを与える可能性があります。
とりわけ、小型化が進む半導体部品、中でもシステムを制御するコントローラは、チップの高集積化が最も進んでいます。この様な部品にノイズが混入すると、システムが誤動作したり、ハングアップしたり、内部のデータを書き換え復帰不可能な状態に陥ることも考えられます。
したがって、このような状況を回避するために、ノイズ除去能力の高い絶縁トランスを使用することはもとより、プリント基板内における対策、更には、コントローラのソフトウェアやハードウェアの構成を含め、対策がこうじられる必要があります。
参考文献
https://www.yodohen.co.jp/glossary/ka/ka02/
http://fa-ubon.jp/tech/001_bell52_54-55.html
https://www.daihen.co.jp/technologygeeks/cat01/cat01_01/29/
https://www.kitagawa-denki.co.jp/products/about/whats/
https://as76.net/asn/zetuen_tr.php
https://www.kamidenshi.co.jp/magazine/1497/
https://www.fujielectric.co.jp/technica/faq/cuttrans/08.html
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