避雷針についての概要、用途、原理などをご説明します。また、避雷針のメーカー9社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。避雷針関連企業の2023年5月注目ランキングは1位:株式会社ワールド避雷針工業、2位:株式会社村田電機製作所、3位:株式会社サンコーシヤとなっています。
避雷針は落雷から電気機器や人体を保護する構築物です。
針状の金属でできており、地面に垂直に設置されます。電力系統分野では主に屋外変電所などに施設され、落雷を避雷針に導くことで直撃雷から機器を保護する役割を担います。
また、耐電設備として「避雷器」がありますが、避雷針と同義語ではありません。避雷針は人や建物への落雷を防ぐものであることに対し、避雷器は落雷地点付近の電気機器を故障から防ぐためのものです。
避雷針は落雷による電気機器・人体への被害を防止する目的で設置されます。設置される建築物は以下の通りです。
主に建築物の屋上や屋根上に設置されます。また、危険物貯蔵タンクなどへは落雷による漏洩や火災を防止する目的で設置される場合が多いです。避雷針は大電流に耐える導線で接地極へ接続し、落雷を地中へ流すように施設します。
避雷針の材質にはステンレスやチタンを使用します。導電性が高く、強風や雨風による腐食に耐えることが理由です。
雷雲はプラスとマイナスの電荷を持っており、雲の上部にプラス電荷、下部にマイナス電荷が分布されます。避雷針の先端にプラス電荷を分布させると、雷雲下部のマイナス電荷と避雷針プラスの電荷が引き寄せられ落雷が避雷針に誘導されるという原理です。
雷雲の真下にある物体にはプラス電荷が貯まるため、必然的に避雷針の先端にプラス電荷が貯まります。そのため、避雷針にプラス電荷を貯める人工的措置は不要です。
また、避雷針により誘導した電荷を安全に地面へ放電させなければならないため、避雷針を確実に接地する必要があります。
避雷針は建物の屋根などに設置するのが一般的です。日本では7~8月に雷が集中します。夏場は上昇気流により電荷を帯びた積乱雲が発達しやすいためです。
一般的には高い建物に設置する避雷針ですが、周りに高い建物がない場合は戸建て住宅へ避雷針を設置することがあります。一方で、避雷針は落雷を誘導する目的で設置するため、被害を軽減させますが完璧になくすことはできません。
そこで近年では、雷を避ける目的の落雷抑制 (PDCE) 避雷針があります。これは、雷雲は負極、地面は正極という電荷の違いを利用したものです。避雷針の上部を負極に制御することで、従来雷が避雷針を通っていたものが避雷針を避けて、地面に落やすくなります。
避雷針を含む避雷設備は建築基準法や消防法、電気事業法などによって、基準が定められた構築物です。
建築基準法では、高さ20メートルを超える建物、煙突や広告塔、飛行塔などの工作物で20メートルを超えるものに避雷設備の設置が義務付けられます。ただし、建物の場合は周囲の状況によって安全上支障がなければこの限りではありません。
20メートル以下の建物でも周りに何もない場合、落雷が直撃する可能性もあります、建築基準法では、建築物の使用目的、建築物の構造や建築物の内容物、孤立の程度、地形、高さのそれぞれに指数を設けています。合計の40以上か否かが判断基準です。
また、電気事業法では、避雷針を含めて太陽光発電や発電機などの定期点検並びに保安規定などが定められております。その中で、避雷設備に設置する接地抵抗は10Ω以下であると定められています。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年5月の注目ランキングベスト9
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 株式会社ワールド避雷針工業 |
26.2%
|
2 | 株式会社村田電機製作所 |
15.4%
|
3 | 株式会社サンコーシヤ |
14.8%
|
4 | NIPエンジニアリング株式会社 |
12.5%
|
5 | 株式会社JTECT |
8.2%
|
6 | 名古屋避雷針工業株式会社 |
7.2%
|
7 | 株式会社落雷抑制プロダクツ |
6.9%
|
8 | 斉田電機産業株式会社 |
4.9%
|
9 | 北日本オイル株式会社 |
3.9%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年5月の避雷針ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されている避雷針が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
株式会社落雷抑制プロダクツは、特殊避雷針で屋外イベント、交通機関、世界文化遺産、公共の施設等を落雷から保護される事に努められています。
PDCE(特殊避雷針)の製造と、デザイン・機能を重点にCAD製作をして雷保護システムの開発・設計・販売を行われています。
ISO9001規格・JIS Q 9001規格取得のPDCE専用工場を保持されています。
日本全国で2,000 ヶ所以上の導入実績を持たれています。
株式会社村田電機製作所は、大正二年創業の老舗企業で、雷保護設備の設計、製造、販売、施工や保守点検を一環で行っています。
元々の取り扱い製品も多いですが、自社工場を保有している為、様々なニーズに応じた製品を製造できる事ができます。
過去にISO9001規格の取得実績もあり、ISO活動を用いた継続的改善により、法令・規則を順守した高品質・高付加価値のサービスの提供に努められています。
国会議事堂、最高裁判所、東京タワー、両国国技館、東京国際ターミナルビルなど多数の納入実績を持たれています。
株式会社サンコーシヤの取り扱い製品は、傘形避雷針パラキャッチです。
主な用途は、パラボラアンテナの保護と無線中継所の保護で、JIS規格で推奨されている回転球体法に基づいた設計の避雷針です。
受雷部が垂直方向のみならず水平方向にも突針を設けており、傘の骨のように開いた形状で、避雷針の高さをほとんど上げずに最大直径10 mの保護範囲を確保ができます。
鉄塔の側面に設置されるパラボラアンテナは側撃雷のリスクが高いですが、パラキャッチでは雷保護エリアが広く確保される為リスクを軽減できます。
株式会社JTECTの取り扱い製品は、雷を落とさない消イオン容量型避雷針dinntecoです。
NATO軍施設や米国国際空港にも採用されたdinntecoは本体の共振作用(アーク放電)により、帯びた電荷を本体内で常時ゆっくり中和させる為、避雷針への落雷を起こさず内部雷を発生させません。
一般的に直撃雷・内部雷による被害を防ぐには、SPD(避雷器)を各必要箇所へ多数設置しないといけない為大きなコストがかかりますが、dinntecoはワンストップで電子資産を守ることができます。
日本国内特許(第6342869 号)とISO9001:2008規格を取得されていて、保護範囲は半径約100 mです。
NIPエンジニアリング株式会社では、接地調査から工事までをトータルで行い、大規模な接地極(JEAC5001規格、発変電規定に対応)の抵抗測定も請け負います。
カタログ品のみに限らず、工事部・営業部・技術部と連携して現場に合わせた特注品も対応可能です。
施工後のアフターフォローも受注しており、有資格者ドローンパイロットが安全を最優先に考えたフライトで建築物の設備機器の点検や施工実績の撮影なども行っています。
東大寺、あべのハルカス、通天閣、エキスポシティ、苫前水電解実証設備、その他発電所や学校等多岐にわたる施工実績を持たれています。
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