カレントトランスのメーカー22社・77製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
カレントトランスは、CTともよく訳される、電流の大きさを変換する装置です。カレントトランスに入力してくる電流の大きさを、入力側と出力側のコイルも巻き数に応じて、電流の大きさを変換して出力します。ロ字型の鉄心を使った巻き線型カレントトランスと、円形の鉄心を使った貫通型カレントトランスの種類があります。
カレントトランスは、住宅設備や家電製品、工場、インフラ設備など多くの分野で使用されています。外部からの電流の大きさが大きいときに、電流の大きさを調整して、装置で使用できる電流の大きさにする目的や、回路を保護する目的で使用されます。カレントトランスの大きさや、対応している周波数、使用対象の電流の大きさや、温度や湿度などの使用環境に応じて、適切に選定する必要がります。その他にも、電流の大きさが大きく、測定できない場合に、カレントトランスを使用することで、電流の大きさを調整し、電流計で測定可能な電流に変換する場合にも使用されます。
カレントトランスは、巻き線型と貫通型の2種類に分類することができます。それぞれの動作原理について説明します。
受変電設備は、断路器、遮断器、変圧器、保護継電器など多くの機器で構成されています。カレントトランスも、受変電設備においては必要不可欠であり数多く使用されています。
カレントトランスとは、計器用変流器のことでCTと呼ばれ、電路に流れる一次側の大きな電流を、電流計または保護継電器などの入力に適した電流に変換することが目的です。電流計や保護継電器に、数百Aという電流を流すことは出来ないので、取り扱いやすい小さな電流に変換するのです。通常CT二次側には、一次側電流0%~100%に対して1A~5Aが流れるようになっています。
CT取付ける際の注意点として極性があります。Kと表示されているほうが電源側、Kと表示されているほうが負荷側になります。電流だけを知りたいのであれば逆に取付けたとしても問題はありません。しかし、電力、無効電力及び力率を計測したい場合には、計測不能となります。いずれにしても、事故防止のため極性どおりに接続するのが良いでしょう。
取付場所としては、遮断器の直下に取付けられることが多いです。ここで、カレントトランス(CT)の取扱いについて注意点を紹介します。良く言われていることが、『CTの二次側を開放してはいけない』と言うことです。一次側に電流が流れている状態で二次側を開放すると、高電圧が発生しCTのコイルが焼損してしまうためです。二次側が開放されている状態は、端子間の抵抗は無限大ということになります。そこに、1Aから5Aの電流が流れようとするので、V=IRの式から高電圧が発生するというこになります。これは、非常に危険なので注意が必要です。
電気の保安業務に携わっている人であれば、R相・S相・T相の電流値を確認するためにスイッチを切りかえることがあると思います。スイッチの選定を間違えると、切りかえをする際に一瞬ですが開放状態になることになります。これを防止するために使用されるスイッチが、電流計切替スイッチです。これによって、切替途中でもいずれかの端子は短絡状態を保てる構造となっています。
参考文献
https://www.kamidenshi.co.jp/magazine/1409/
https://www.m-system.co.jp/mstoday/plan/mame/b_sensor/0807/index.html
https://chief-engineer.info/current-transformer/
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
カレントトランスは、ラインナップの中に特徴的である貫通型も取り揃えていて、貫通型カレントトランスは9φまでの圧着加工済みの端子を、貫通させることができる、空間構造で大電流に対応することができます。
主な特徴としては、銅製であり、コア素材はフェライト及び珪素鋼板で、周波数は商用と高周波で、分類はトランスになります。
主な用途としては、スイッチング電源などや、各種装置の保護回路及び、制御回路の電流検出用などが挙げられます。
カレントトランス(小電流用)は、電子機器の微小な電流の検出や、過電流からの保護に利用することができる、小型の変流器(カレントセンサ)のことです。
特長としては、高感度(低電流検出)でありながら、高性能かつ、小型及び軽量であり、プリント基板に対しても実装できることが挙げられます。
主な用途としては、マイコンで制御される機器の過電流の検出や、電気冷蔵庫及び、エアコンと、そして電磁調理器などでの、電流の検出などが挙げられます。
カレントトランス(小電流用)の使用時の注意事項としては、強い衝撃が加わってしまうと、コアーが破損する可能性がありえるため、落下衝撃等の強い衝撃が加わらない注意が必要であることと、通電に基づく発熱についての、事前に注しておく必要があることで
CT1911RF(方向性ケイ素鋼板)は、HEMSやBEMSだけでなく、家電や、自動車と、住宅及び建築、そしてIT等で幅広く使用可能で、特に電流検知や計測、PHEV及び、EVそして、系統変電及び、電力モニター等でも活用可能な、カレントトランスです。
低周波(50/60Hz)から高周波(数百kHz)までを対応するカレントトランスのラインアップの一つであり、基板実装(ピン)タイプで、その上微小電流域における出力直線性も良好であり、使用する電流値や出力電圧及び、出力直線性などユーザーの要望に応えたカスタム設計もできますし、端子形状や、リード線の長さも要望に対応でき、更に巻線を調整して、特性も合わすこともできます。
その他の特徴としては、まず方向性ケイ素鋼鈑であることと、適用電流は0.1A~25Aで、その最大電流35Aとなっていて、巻数比が1:3000でありますが、用途に応じ最適な形状を提案可能です。
CST206 / CST306シリーズ高周波電流検出トランスは、スイッチング電源アプリケーション用に設計されたトライアド電流検出用のカレントトランスであり、導体を通過する電流を検出するために利用されます。
これらのトランスは非常に信頼性が高いため、20 kHz〜200kHzの周波数範囲で効果的に動作できます。
これらは、UL定格の130ºC材料で構成されています。どちらのモデルも、センタータップオプションで利用できます。
VST10/9EE-200S1C2は、フェライト材料を利用した、SMDタイプの電源回路用のカレントトランスであり、高磁束密度のコアを利用して、小型化を可能にしました。
寸法は、長さ(L)が10.40mm ±0.40mmで、幅(W)は11.60mm ±0.50mmであり、厚み(T)は10.00mm Max.となっていて、電気的特性としては、検出電流は20Aで最大30A peakまで計測可能であり、動作温度範囲: –40 から +130℃で自己温度上昇を含みます。
用途としては、車載用DC-DCコンバータや、充電器のスイッチング電流検出などが挙げられます。
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