避雷器についての概要、用途、原理などをご説明します。また、避雷器のメーカー22社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。避雷器関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:横河電機株式会社、2位:音羽電機工業株式会社、3位:株式会社サンコーシヤとなっています。
避雷器とは、サージ防護デバイス(Surge Protective Device)とも呼ばれ「SPD」と省略されます。
サージ電圧とは過渡的な異常な電圧のことで、本来あってはならないレベルの高電圧が瞬間的に印加され、電子機器にダメージを与えるものです。つまり、避雷器は落雷時やスイッチ開閉時に発生する瞬間的な異常電圧を抑制し、電気機器に異常電圧が印加されないよう、保護する機器のことです。
避雷器と似た言葉で「避雷針」というものもありますが、避雷針は落雷から建物や人身を守るものであって、避雷針を設置しただけでは電気機器を守ることはできません。
架空電線からの引込口には避雷器が使用されます。特に高電圧架空電線からの引込口は、国が定める電気設備技術基準で、避雷器の設置が義務づけられています。
落雷時、建物そのものに被害がなくても、落雷によって発生した雷サージが過電圧・過電流の形で電線や通信回線などを経由して電子機器に入ってきます。このとき、電源と通信回線に接続されている機器は、双方の電位差でダメージを受けます。
これを防ぐために、電線からの入り口、通信回線の入り口に避雷器を設置します。つまり、高電圧など特殊な環境でなくても、一般家庭の電気機器を保護するために、避雷器はあらゆる場所で使用されています。
避雷器は、放電ギャップと呼ばれる隙間と、電圧が電流と比例しない非線形抵抗で構成されます。非線形抵抗には、金属酸化物バリスタ(MOV)、アバランシェブレークダイオード、サージ防護サイリスタなどの半導体素子、ガス入り放電管などが使われます。
電源線に電気機器が接続されているとき、避雷器は電気機器と並列になるよう、電源線と接地との間に設置されます。
印加される電圧が通常レベルのときは、避雷器の中の非線形抵抗は高抵抗であり、さらに気中ギャップがあるため電流は流れず、避雷器は電気を通さない絶縁物と同じ存在です。
しかし、雷サージや開閉サージなどで異常電圧が発生した場合、気中ギャップに電圧が印加され、非線形抵抗は瞬時に低抵抗になってサージ電流を接地側に流し、電気機器へ過電圧がかかることを阻止します。放電後は、非線形抵抗は再び高抵抗になり、電源電圧からの続流は流れません。
避雷器の動作開始電圧は、電気機器の使用電圧よりも高く電気機器の耐電圧よりも低い位置が望ましいです。避雷器が動作した後、残留電圧が発生する場合もあり、避雷器の選定にはこの残留電圧を考慮する必要があります。
参考文献
https://electric-facilities.jp/denki8/la.htm
https://www.m-system.co.jp/mstoday/plan/mame/2010-2011/1101/index.html
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避雷器のカタログ一覧はこちら企業
横河電機株式会社 エンドレスハウザージャパン株式会社 株式会社JTECT*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト10
順位 | 会社名 | クリックシェア |
---|---|---|
1 | 横河電機株式会社 | 10.6% |
2 | 音羽電機工業株式会社 | 10.1% |
3 | 株式会社サンコーシヤ | 9% |
4 | 渡辺電機工業株式会社 | 8.5% |
5 | 富士電機テクニカ株式会社 | 7.4% |
6 | 株式会社白山 | 5.9% |
7 | 東洋計器株式会社 | 5.9% |
8 | 三菱マテリアル株式会社 | 5.9% |
9 | フエニックス・コンタクト株式会社 | 5.3% |
10 | 株式会社昭電 | 4.8% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月の避雷器ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されている避雷器が含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
株式会社白山の「サンダーカットタップ」は手軽に雷保護環境の構築が可能なOAタップ型避雷器です。
コンセント部は耐熱性に優れたユリア樹脂を採用し、10,000A/20,000Vの雷撃に対応するハイスペックモデルで、電源、アース、通信回線から侵入する雷サージに有効。
4個口と7個口の2種ラインナップがあり、オフィスや家庭のブロードバンド環境を雷から保護します。
抜け防止コンセント、固定用マグネット付きで機能も充実しています。
株式会社日辰電機製作所の「LAN用雷ガード絶縁タイプNPL-1001」はLAN用避雷器です。
24mm(W)×22mm(H)×51mm(D)、重さ20gと非常に軽量かつコンパクトなため、容易に設置可能なLAN用避雷器です。
高耐圧の絶縁トランスを採用しており、電気的に絶縁されているためアース接続が不要です。
1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-T回線に適用しています。
東洋計器株式会社の「信号回路用/電源線用BNシリーズ」は誘導電サージ電圧を吸収し、電子式計器を誘導電から安全に保護する避雷器です。
本機は小型・軽量・コンパクトな設計仕様となっており、超すとも低価格を実現しています。
さらにJISC5381-21(カテゴリ・C1、C2)規格にも準拠している信頼性の高い製品です。
工場生産ライン制御機器電源、光電スイッチ、近接スイッチ、レベルスイッチ、スイッチング電源、記録計、感電計など様々な用途で使用可能です。
有限会社日本雷研ベクトルの「モリブデン避雷器NRシリーズ」は計装監視システム等の電源保護用避雷器です。
モリブデン素子を搭載しており、モリブデンは融点が2620℃と高く、溶融しにくい性質を持っています。
さらに電気特性や酸化被膜(酸化モリブデン)が高絶縁体であることも避雷器材料として最適であり、高速応答、極小静電容量が特徴です。
JIS規格にも準拠しており、世界初の特許も取得している高性能デバイスです。
富士電機テクニカ株式会社の「低圧電源回路用SPDCN6シリーズ」はネットワーク、電源線、信号線の電気機器・装置を誘導雷サージから保護する避雷器です。
AC100V、200V、400V系、DC110V対応、単相2線3線、三相3線4線、などラインアップが豊富で、各種用途によってグレードを自由に選択可能です。
JISC5381-11に完全対応した安心設計でし、全シリーズともに分離器が内蔵しています。
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