フィールドバスについての概要、用途、原理などをご説明します。また、フィールドバスのメーカー42社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。フィールドバス関連企業の2023年3月注目ランキングは1位:ベッコフオートメーション株式会社、2位:株式会社旭エンジニアリング、3位:ワゴジャパン株式会社となっています。
フィールドバスは、工場などの施設で計測機器や制御機器、動作機器などの間でデジタル通信をするネットワークのことを言います。通常のネットワークとは異なり、計測機器やコントローラなどの産業機器同士の通信に特化しているネットワークです。様々なメーカーの製品を、その製品に付属している専用のソフトウェアを使用せずに、フィールドバスを使用することで、単一のプラットフォームで一括で制御することができ、生産の効率化に対して非常に有効です。
フィールドバスは、ファクトリーオートメーションを導入している工場や、IoTに対応している計測装置や動作機器を使用している工場で代表的に使用されます。様々な会社からフィールドバスのサービスが提供されていますが、通信速度やノイズ対策、機器の接続台数、ネットワークの構築の容易さ、メンテナンスのしやすさ、緊急停止システムなどの安全性が担保されているか、などに注意して選定する必要があります。
フィールドバスで構築されるネットワークシステムは、4つの層に分けることができ、最も上位の1層目では、オフィスなどの遠隔地から指示データの監視や確認などの機能を持ちます。2層目では、工場内のコントローラや制御装置で、工場の機器などのコントロールを行う機能を持ちます。3層目では、産業用ロボットや工作機器などで、工場の生産において重要な動作を行う機器が動作している層です。4層目では、センサやスイッチなど末端の機器がある層になります。
フィールドバスの接続方法としては、代表的なものとしてバス型(芋づる型)、スター型があります。バス型は、一つのケーブルで様々な機器と接続する方式で、シンプルですが一度に送信できる信号量が限られているので、動作が遅くなる可能性があります。また、スター式は、中央に制御装置があり、その制御装置から各種の機器に接続している方式です。通信速度が速いことが特徴です。その他にも、リング型や、ライン型、ツリー型などがあります。
市場のTOP5を占めるフィールドバスを紹介します。
工場のネットワークは、情報系ネットワーク、コントローラー間ネットワーク、フィールドネットワークに分類されます。コントローラー間ネットワークでは産業用イーサネットが、フィールドネットワークではフィールドバスが用いられています。
2017年に産業用イーサネット設置数が、フィールドバス設置数を逆転しました。ドイツを起点に提唱されたインダストリー4.0による、工場全体のIT化が実現され始めています。
参考文献
https://www.yokogawa.co.jp/pdf/provide/J/GW/TI/0000003445/0/TI38K02A01-01.pdf
http://www.jmacs-j.co.jp/documents/tech/fa.pdf
https://www.mnc.co.jp/fieldbus/comparison_chart.htm
http://www.jmacs-j.co.jp/documents/tech/fa.pdf
https://www.automation-news.jp/2019/05/41385/
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1603/23/news003.html
https://products.sint.co.jp/aisia-ad/blog/deep-learning-vol.10
https://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/5543/Default.aspx
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フィールドバスのカタログ一覧はこちら企業
横河電機株式会社*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年3月の注目ランキングベスト6
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | ベッコフオートメーション株式会社 |
28.6%
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2 | 株式会社旭エンジニアリング |
14.3%
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3 | ワゴジャパン株式会社 |
14.3%
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4 | フエニックス・コンタクト株式会社 |
14.3%
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5 | シーメンス株式会社 |
14.3%
|
6 | オムロン株式会社 |
14.3%
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注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年3月のフィールドバスページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社
Metoreeに登録されているフィールドバスが含まれるカタログ一覧です。無料で各社カタログを一括でダウンロードできるので、製品比較時に各社サイトで毎回情報を登録する手間を短縮することができます。
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2022年2月8日
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2022年2月9日
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2022年2月9日
掲載内容 ◆さまざまな機器のデータをネットワーク経由で監視・記録するデータロギングソフトウエア ・GA10とは、工場内や敷地内に分散設置されているさまざ...
2022年2月9日
掲載内容 ◆エッジコンピューティング・プラットフォーム 「e-RT3 Plus」はリアルタイム制御を必要とする様々なソリューションを実現する、IIoT時代のプラット...
2022年2月9日
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2022年4月4日
フィールドバスSG・SHシリーズは、用途や機能に合わせてラインナップが充実した信号変換器です。
全ラインナップ共通の特徴として、白色LEDバックライト液晶を搭載し、暗い場所でも表示を容易に確認することができる点や、ローダ端子を搭載し、PCと接続してPCから設定することができる点や、密着取付ができる点などがあります。
主な用途として、空調制御用や、警報設定機器用や、シリアル通信用などがあり、様々な用途に幅広く使用することができます。
フィールドバスAE-LINKシリーズは、半導体製造装置や科学計測機や工作機械など、様々なFA機器の内部におけるコンピューターのホストとモータドライバセンサ、アクチュエータなどの制御機器との接続の用途に用いられている通信ネットワークです。
通信仕様は、RS-485に準拠しており、1つのマスタ局に対して1から31のスレーブ局を接続することが可能で、各スレーブ局はディップスイッチなどで0から30のアドレスを設定しています。
どのようなCPUでも開発することが出来、専門的なネットワークの知識がなくても、簡単な通信フォーマットによってソフトウェアの開発が容易という特徴があります。
フィールドバスパワーハブコンパクト電源モジュールHCD2-FBPSシリーズは、防爆技術のインフラストラクチャです。
現場機器に十分な電源を供給するだけでなく、制御部と継続的に通信を行うことが出来ます。
高度な物理相診断機能によって、フィールドバスを遠隔でオンライン診断することが出来るため、安定した信頼性と安全の確保を実現しています。
爆発保護のために、分岐接続部分にショートサーキットが起こると電流が制限され、セグメントは動作を続けることが出来、修理などでエラーが排除されると分岐が自動的に動作を再開するようになっています。
主な用途として、爆発などの危険が伴うエリアや、厳しい環境で使用することが出来ます。
フィールドバスCC-Link圧接コネクタ式縦型シリーズは、情報と制御のデータを同時に処理して、高速で稼働することができるフィールドネットワークシステムです。
シンク・ソースに共用できるタイプで、入力部インターフェイスにPRSタイプの3線圧接式のコネクタを採用しており、DC24ボルトの入力機器に対応しています。
主な用途として、FAシステムにおける様々なニーズに対応したコントロールを行う目的で使用されています。
フィールドバスMotionnetシリーズは、独自に提唱する高速シリアル通信システムです。
オリジナルで開発した4タイプのシリアル通信LSI:G9000シリーズを基礎として、通信速度20Mbpsのシリアル通信によって、入出力やモーター制御、CPUエミュレーション、メッセージ通信などをリモート操作で高速に行うことができる通信システムです。
古いPCや性能の低いCPUでも稼働できることや、応答速度が速く、導入と立ち上げが容易なことやライセンスを必要としないことなどが製品の特長です。
主な用途として、産業用の製造装置や機器システムなどに使用することが出来ます。
サンテスト株式会社のIRDシリーズは、マスタモジュール(通信対応)1台とスレーブモジュール(それぞれ機能を有する)数台(最大9台)の組合せで構成します。
上位(PLC)側の産業用ネットワーク通信に合わせて、マスタモジュールを交換すれば、色々な上位(PLC)と接続可能です。
また、スレーブモジュール間で自律的にデータを交換する自動転送機能を備えており、高速でのデータの転送が可能です。
サンテスト株式会社はセンサメーカーでもあります。そのためレゾルバ変換を有するスレーブモジュールや、歪みゲージアンプの機能を有するスレーブモジュール、海外のSSI信号(シリアル通信)を入力できるスレーブモジュールなどを持っており、ユーザーが取り込みに苦労しているのを解消できます。
また関数波形を生成する機能を有するスレーブモジュールがあるので、アナログ出力のスレーブモジュールと組み合わせることで、上位(PLC)側からネットワークを通じて設定できる「ファンクションジェネレータ」のような使い方も可能です。多種のスレーブモジュールを組み合わせることで、色々なことができます。