スクリューフィーダのメーカー14社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
スクリューフィーダは粉粒体を容器から排出したり、目的のペースで供給する装置です。
液体ではバルブを開閉するだけで容易に流量のコントロールができますが、粉粒体の場合は摩擦による排出不良や噴出が起きるため、機械的な輸送手段=フィーダが必要となります。
フィーダにはスクリューフィーダの他、電磁フィーダ・テーブルフィーダなど様々な方式があり、供給する粉粒体の粒径・強度や処理量、定量供給性など要求性能によって使い分けられています。スクリューフィーダは比較的定量供給性の高いフィーダという位置付けです。
スクリューフィーダはホッパーと呼ばれる逆円錐型の粉体貯留容器の下部に設置されるのが一般的で、スクリューの回転によって粉体を押し出して排出します。スクリューで押していくためある程度上方に傾斜している場合でも輸送することが可能です。
スクリューの回転速度によって供給量を精度よく調整できるのが特徴で、原料の定量供給などによく採用されます。
またスクリュー内および前段のホッパーが粉粒体によってシールされるため、大気圧と真空など圧力差のある工程間輸送ができるのも特徴です。配管内の気流に乗せて粉体を運ぶ空気輸送においては、シール性の高いスクリューフィーダが用いられます。
スクリューフィーダはスクリューと粉粒体の摩擦が輸送の駆動力です。したがって粉粒体の摩耗や形状破壊が起きる恐れがあり、これを避けるためにはスクリューの耐摩耗処理や羽根形状の適切な選択が必要です。破砕が起きやすい粗大粒子の輸送には適していません。
スクリューの形状は羽根式だけでなく軸自体がらせん状であるリボン式等があり、軸の数も1軸・2軸など様々です。これらは輸送する粉粒体の特性に合わせて設計されることが一般的です。
構造としては粉の流路にスクリューが通っている単純なものです。スクリューは軸受けで支持されておりケーシングとの間にはわずかな隙間があります。この隙間に残留した粉粒体はスクリューの運動では排出されないため、輸送物を切り替える場合は別途清掃する必要があります。また固着する可能性があるものを輸送した後は注意が必要です。
スクリューの正転・逆転を切り替えれば反対方向に輸送することも可能なので、1台のフィーダで流路の切り替えを行うことも可能です。また構造的にはミキサーに類似しており、輸送と混合操作を兼ねることもできます。
参考文献
https://www.toyohi.co.jp/bulk/no03.html
https://www.akatake.co.jp/product_b/2015/02/6488/
https://www.screwfeeder.jp/about/86
社員数の規模
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