電源トランスのメーカー19社・1製品を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
電源トランスとは、別名「変圧器」とも呼ばれ、交流電力の電圧の高さを、電磁誘導を利用して変換する電力機器・電子部品です。
電流は発電所でつくられ、送電線を伝わって企業や家庭の一つひとつのコンセントまで運ばれます。発電所でつくられた段階では、電流は何万ボルトという高圧ですが、ひとつのコンセントから取り出せる電流は日本では100Vとなっています。
発電所でつくられた電流は、一つひとつのコンセントに届くまでにいくつかの中継点を経て100VMで下げられます。電源トランスとは、その中継点のことです。
電源トランスは「変圧」と「絶縁」という2つの役割を持っています。
コンセントにつながれている、たとえばテレビや電子レンジといった電子機器には、さまざまな機能が組み込まれています。機能によってさまざまですが、100Vで動くもの、それとは異なる電圧で動くものなどがあります。電源トランスは、ひとつのコンセントから取り出せる100Vの電圧を、機能ごとに必要な電圧に変換しています。
また、一般的な電源トランスの場合、入力側の線と出力側の線がつながっていません。入力側の電気は電磁誘導によって出力側に伝わります。こうした入力と出力が分離しているトランスを「絶縁トランス」と呼びます。電源トランスには絶縁という機能があるため、入力側の電気が出力側に直接流れることを防いでいるのです。
電源トランスは、使用する工具などに合わせて現場の電源を昇降することができます。また、電源から距離が遠く、長い延長コードを使用する場合の電圧降下によるパワー不足も解消します。
主な使用用途としては、工具などの回転が落ちて切れ味や作業効率が下がっている場合、大型電動工具を使用して電圧が落ちてしまう場合、電工ドラムや延長コードなど長い距離を延長したい場合などが挙げられます。
電源トランスの基本的構造はシンプルで、2つのコイル(銅線をバネ状に巻いたもの)と、鉄芯をコアとなる磁性材としている構造です。2つのコイルのうち1次コイルは電力源に接続するもの、2次コイルは電子機器に接続するためのものです。
1次コイルに電気が流れると、コイルのはたらきによって磁力が発生します。発生した磁力は鉄芯を介して2次コイルに達します。コイルは外から磁力を受けると、コイルの両端に電圧が発生し、電気を流す働きをします。この現象のことを電磁誘導作用と言います。
そして、1次コイルの電気のループと2次コイルの電気のループは、ボビンと呼ばれる巻枠によって、完全に分けられています。これが「絶縁」です。つまり、電源トランスでは電気的には絶縁されながら、磁気で結合して電気エネルギーを伝達しているのです。電源トランスは、電気エネルギーをまず磁気エネルギーに変換し、さらに電気エネルギーに変える役割を果たしています。
電源トランスは、電源が持つ電流を取り出し、電力源から保護するという重要な役割を同時に行うことができるため、電源に欠かせない部品だと言えるのです。
参考文献
http://fa-ubon.jp/tech/001_bell52_54-55.html
https://www.kitagawa-denki.co.jp/products/about/whats/
https://www.kamidenshi.co.jp/magazine/1497/
https://jp.misumi-ec.com/tech-info/categories/technical_data/td06/x0425.html
社員数の規模
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