交流電源についての概要、用途、原理などをご説明します。また、交流電源のメーカー22社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。交流電源関連企業の2023年11月注目ランキングは1位:菊水電子工業株式会社、2位:株式会社高砂製作所、3位:古河電池株式会社となっています。
交流電源とは、周波数を持って向きと大きさを変える交流電力のことを指します。
電力会社から一般家庭へ供給される電力は全て交流電源です。エアコン、冷蔵庫、照明器具などのコンセントに刺す家電は全て交流電源で動きます。
産業用途では、直流を交流へ変換する装置を交流電源装置と呼ぶこともあり、幅広く用いられています。
交流電源は一般家電から産業機器まで幅広く用いられます。
家庭用機器としては、ドライヤー、エアコン、電子レンジなど多くの家電が交流電源で動きます。産業用機器としては、業務用冷凍機や、排気用換気ブロワ、工業用水汲み上げポンプなどの電力源はほとんどが交流電源です。
IT業界などでは、重要なデータサーバーやデータストレージを保護するために無停電電源装置が使用されます。無停電電源装置とは、通常時は商用電源でバッテリーを充電しつつ交流電源を給電し、商用電源が切れたらバッテリーから電源を供給する商品です。交流電源装置と言った場合には、この無停電電源装置を指すこともあります。
データサーバなどは重要かつ精密機器です。交流電源のわずかな乱れによって故障する危険もあります。無停電電源装置は、これら精密機器に乱れのない交流電源を供給する目的でも使用されます。
また、意図的に交流電源の乱れを生み出すことで電気機器に故障が発生しないかを試験するためのシュミレーターも販売されています。
商用の交流電源は、主に同期発電機によって供給されます。同期発電機は、電磁誘導作用を利用して電力を供給します。
電磁誘導作用とは、巻銅線に磁石を近づけたり離したりすると電圧が発生する原理です。同期発電機は、内部で強力な磁場を発生させつつ巻線を高速回転させることで発生する電圧によって電力を生み出しています。
IT業界における交流(安定化)電源装置はACスタビライザ方式(AVR)と周波数コンバータ方式(CV・CF)の2つに大別されます。
ACスタビライザ方式には出力電圧・波形を安定させる目的があり、周波数コンバータ方式にはそれに加え、周波数を安定化させる目的があります。
ACスタビライザ方式は、スライダック方式とタップ切り替え方式に大別されます。スライダック方式は、サーボモーターなどで変圧器のタップを連続的に切り替えることで交流電圧を一定に保つ方式です。
タップ切り替え方式では入力された交流電流の電圧を基準となる電圧と比較し、誤差を修正し出力する方式です。
周波数コンバータ方式はリニアアンプ方式とインバータ方式に大別されます。どちらの方式でも交流電流を一度直流電流に変換します。
その後、リニアアンプ方式ではリニアアンプを、インバータ方式ではDC/ACインバータを用いて出力電圧・周波数の補正を行い、交流電源として出力します。
交流電源のメリットは大きく分けて2つあります。
交流電源は、変圧器の巻線比に応じて変圧を容易に行えます。長距離送電は高電圧で行うことで損失を少なくでき、需要場所に変圧器を置くことで容易に電力を取り出せます。
直流電源を用いても電圧を変換することは可能なのですが、コンバータ本体のコストや変換時の時間がかかってしまいます。この電圧を調整する方法により、送配電の設備コストを抑えることができるというのが交流電源の最大のメリットです。
プラス電圧とマイナス電圧を交互に繰り返すというのが交流電源の特徴です。もし事故や災害の時に電流を一時的に止めたい場合、電流ゼロの瞬間を利用して遮断することで電気系統や遮断器本体に与えるダメージを抑えることができます。
交流電源を発明者した人物は、ニコラ・テスラという発明家です。テスラは現在のクロアチア共和国で生まれ、幼少期から数学が得意でした。
グラーツ工科大学在学中に「グラム発電機(発電機とモーターの両方機能を持つ直流電流の発電装置)」を目にしたテスラは、発電方法の改善について考えることになります。その5年後に、世界ではじめての交流電流の発電装置「二相交流モーター」の発明に成功しました。
その後テスラは交流電流の考えを発展させていき、直流電流で有名なトーマス・エジソンのもとで働くことになりました。しかし、直流電流の発明者であるエジソンは、テスラの発明した交流電流に対して否定的でした。
両者とも自身の発明した電流の有用性や安全性をアピールし、後に「直流電流のエジソンvs交流電流のテスラ」という構図が出来上がりました。この対立の末テスラの交流電流が世間的に認められ、現代では、交流電流はなくてはならないものになっています。
参考文献
OJO http://kojo-seiko.co.jp/technology/001.html
エヌエフ回路設計ブロック http://www.nfcorp.co.jp/techinfo/dictionary/055.html
KIKUSUI https://www.kikusui.co.jp/knowledgeplaza/?d=powersupply2&p=3
https://electric-facilities.jp/denki1/souden.html
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2023年11月の注目ランキングベスト10
注目ランキング導出方法順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | 菊水電子工業株式会社 |
21.7%
|
2 | 株式会社高砂製作所 |
13.0%
|
3 | 古河電池株式会社 |
9.4%
|
4 | 株式会社エヌエフ回路設計ブロック |
7.2%
|
5 | 株式会社東陽テクニカ |
5.8%
|
6 | 株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション |
5.8%
|
7 | 株式会社テクシオ・テクノロジー |
5.8%
|
8 | 松定プレシジョン株式会社 |
5.8%
|
9 | 株式会社松永製作所 |
4.3%
|
10 | キーサイト・テクノロジー株式会社 |
2.9%
|
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2023年11月の交流電源ページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
設立年の新しい会社
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● 容量:三相 30kVA ~ 200kVA(6 モデル/ 36 機種)● 電圧:0V ~150V/0V ~ 300V、周波数:45Hz ~ 65Hz● 高効率:75kVA までモデルは効率 90% 以上(380V...
2022年10月19日
● 各種電源変動シミュレーション・シーケンス動作● 単相 500VA ~ 9kVA/ 単相 & 三相 6kVA ~ 27kVA● 単相 27kVA、単相 3 線 54kVA、三相 81kVA まで拡張可能...
2022年10月19日
● PWMインバータ方式を採用したコンパクトな交流電源● 出力容量:単相500VA、1000VA、2000VA、4000VA● AC出力:0V〜155V/0V〜310V・40Hz〜500Hz● DC出力:±0...
2022年10月19日
● 超小型:6U で 6kVA(PCR6000WEA2)● 超大容量一筐体で 36kVA モデルまでラインアップ回生機能(構内) ● 並列運転可能:最大 144kVA。異なるモデルでも可●...
2022年10月20日
電子機器の心臓部であるスイッチング電源自動検査システムのパイオニアとして約40年に渡りパワーエレクトロニクス分野でテスターメーカーとして信頼と実績を...
2022年5月30日
計測技術研究所の6000シリーズ交流電源(AVR – 自動電圧調整器, AC電源, VVVF)は「周波数変換器」とも呼ばれ、単相500VA出力の小容量タイプからマルチ相とマ...
2022年5月30日
QA-T4シリーズは、15kVA~90kVAまで出力可能な三相電源です。大容量を必要とする冷凍・空調システム、大型産業用電動機、充電ステーションなどの試験に最適で...
2023年10月23日
コンセント配置、ブレーカーカバー等、安全性をとことん追求した業務用電源BOX『キューブ型電源BOX』は、頑丈なスチール素材を使用し耐久性をUPした業務用電...
2022年7月28日
◇少量・多品種、 長期安定供給 に対応 ●生産ロット:数台~ ●生産機種:約 150 種 年 ●生産台数:約 4 万台 年 ● 15 年供給◇緊急時の短納期対応 1.5 2 ...
2022年6月27日
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企業
菊水電子工業株式会社 株式会社計測技術研究所 クロマジャパン株式会社 株式会社東京理工舎 アジア電子工業株式会社 有限会社エーテックス パワーサイエンス東海有限会社 株式会社高砂製作所 OKIネクステック株式会社「6300シリーズ」は、マスタースレーブ構成でなく一体型とすることで小型を実現した三相プログラマブル交流電源です。10kVAから最大240kVA、全11モデルとオプションを豊富に準備しております。
RS-223C/USB、GP-IB、アナログ制御オプションによる自動制御や、単相3線、出力電圧350V(線間電圧606V)オプションにて全世界の電源電圧に対応した試験が可能です。
また入力PFC機能を削除したローコスト版も用意しております。AVR(自動電圧調整器)と同価格帯で通信制御可能なVVVF電源で、新規設備導入や既設置き換えなどにおいて幅広く検討可能な三相交流電源です。
東陽テクニカの「交流/直流電源AsterionACシリーズ」はACとDC単独および組み合わせでも出力可能なプログラマブル交流電源です。
EC61000-4-11/4-13、DO160、MILなどの航空規格に準拠した安心設計。
LAN,USB,RS232c,アナログコントロールが付属しており、外部制御が可能。
高周波ノイズの重なり、変動、欠相、振幅変調、位相変換などの各種試験が可能です。
テクシオ・テクノロジーの「APS-7000Eシリーズリニア方式ローコスト交流電源」はリニア方式ローコスト交流電源です。
本機は9種類の測定機能が備わっており、豊富なテスト機能と任意波形モードなど様々な交流波形をサポートしています。
電流測定レンジは、2.00mA~17.50A(4レンジ)と広く、微小電流(最少分解能0.01mA)の測定が可能です。
そのため、機器のスタンバイ状態での消費電力をそのまま測定できます。
松定プレシジョンの「SRSシリーズ」は超小型の交流電源です。
最大2kVAのハイパワー、広い出力電圧範囲(~155V/~310V)と性能も優れており、停止機能、シーケンス機能、計測機能も備えています。
小型にも関わらず、高性能で様々な動作モードがあり、いずれも簡単に操作可能な点も本機の特徴です。
USBインターフェースと外部コントロールを標準実装しており、生産ラインでの自動化にもすぐに対応できます。
日本スタビライザー工業株式会社の「SLBPシリーズ」はスイッチング方式の交流電源です。
コンデンサのリップル電流試験用に特化した交流・定電流電源で、出力精度は従来の高精度を確保しつつ、小型・軽量に成功しました。
欧州車仕様に対応の波数10KHzと日本車仕様100KHzの両方に対応しています。
最大出力電流はユーザーにご希望の仕様で製作可能。出力電流値についてもラインアップ以外でも簡単に製作できます。
モノタロウでチェック
ミスミでチェック
オリックス・レンテック株式会社でチェック
横河レンタ・リース株式会社でチェック
テクノレントでチェック
ヤフオクでチェック
株式会社オルティカでチェック
マルツエレック株式会社でチェック