乾式変圧器のメーカー16社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
乾式変圧器とは、絶縁油を使用しない変圧器のことです。油入変圧器のように油を使って冷却するのでは無く、コイルに樹脂をコーティングして空気冷却を行います。鉄心や巻線の熱は油を介さず、大気中にさらされたコイルから直接放熱されるのです。油を使わないので発火の心配が無く万が一の場合にも安全であるため、屋内で使用することができます。また、同様に油を使わない変圧器にモールド変圧器がありますが、乾式はワニス、モールドはエポキシ樹脂を使用しており耐熱温度が異なります。
乾式変圧器はその安全性を活かして屋内施設で使われます。例えば、大型のショッピングモールです。通電した際に発火の危険性が無いため、人が多く集まる場所でも安全に使用ができます。また、地下鉄などの密閉空間でも安全性の高い乾式変圧器が重宝されます。さらに、油を利用しない分小型・軽量化に成功しており、高層部分での使用も可能です。マンションの高層階などに使用しなければならない場合は、乾式変圧器が適しています。
乾式変圧器も他の変圧器と同様に鉄心とコイルによって電圧を変化させる装置です。まず、鉄心にコイルを巻いて二つの巻線を用意します。次に片側に電圧を印加して電流を流します。このとき、電磁誘導の原理によってもう一方にも電圧が生じることになります。変圧器は巻線の巻き数によってこの電圧を調整することができるのです。
電圧を変える際に発生する熱は外に放出しなければなりません。この放熱の方法に油を使用する場合は油入変圧器、油を使用しない場合は乾式変圧器と呼ばれるのです。乾式変圧器は油を使用しないことで、他の変圧器とは異なるメリットを持っています。
参考文献
http://www.toyo-elec.co.jp/products-item
https://electric-facilities.jp/denki8/henatsu.html
https://www.daihen.co.jp/technologygeeks/cat01/cat01_01/29/
社員数の規模
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