ショットブラストのメーカー12社を一覧でご紹介します。まずは使用用途や原理についてご説明します。
目次
ショットブラストは、砂やガラス球、鋼球やセラミックスのなどの投射物を金属などの加工物表面に高速で打ち付ける表面処理方法です。
ショットピーニングや単にブラストと呼んだりします。
目的は、表面のサビやスケールを落とす清浄化や表面を粗くすることが挙げられます。
鋼は加工することで硬化します。この現象を利用して、ショットブラストを施すことで表面層の狭い範囲に加工硬化をおこさせることも目的の一つになります。
熱処理や鋳造、鍛造の付随作業や塗装の下地処理としておこなわれることが一般的です。
熱処理の付随としておこなわれる場合、サビやスケール落としに使用しますが、主な目的は、表面に加工硬化を起こさせることです。
加工硬化を起こさせることで、表面硬化による耐摩耗性の付与、表面部の引張強さの向上、表面部に圧縮応力を生じさせて耐疲れ強さを向上させることが期待できます。
鋳造品の付随としておこなわれる場合、鋳払し後の砂落としとサビ落としなどの清浄化が目的です。
塗装の下地として使用する場合、凹凸がある状態で塗装すると、塗料と表面の密着性が向上します。
また、ショットブラストを施すことで、サビの進行を防いで塗装を長持ちさせることができます。
目的にあった処理をおこなうために、投射材の選定は重要な要素になります。
スチールショットは、球体の投射材で、それ自体が高品質で品質のバラつきが少ないため、ムラのない仕上がりを得る事ができます。
他の投射材と比べて長寿命であり鋳造品の砂落としや鍛造品、熱処理品のスケール落としとして使用されることが一般的です。
スチールグリットは、鋭角形状の投射材で、スケール落としや塗装前の下地処理などに使用されます
投射材を工作物に吹き付けるための機構は、エアーとともに高圧で吹き付ける方法や高速で回転する小インペラ上にグリットを落として打ち付ける方法、高速で円回転するディスク円盤上にグリットを落として遠心力で外周から飛ばして打ち付ける方法があります。
また、稼動方法によって、手動式と自動式があります。
手動式の場合、手持ちのエアーガンによっておこなわれます。
大型な工作物で自動化が難しいものや形状が複雑なものに使用されます。
自動式は、大量生産品に使用されます。
その供給方式によっても、ローラーコンベヤ式、ハンガー式、テーブル式などがあります。
工作物の形状や処理数によって適切に選定します。
参考文献
https;//www.sinto.co.jp/product/surface/lineup/abrasives/index.html
https://shotblast.info/basic-knowledge/#i-9
https//www.blast.co.jp/index.php/top
社員数の規模
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